カテゴリ:庭いじり
我が家が生垣にしているムベは常緑で、冬季は滅多に落葉しませんが、春に新葉が広がると、古いものが落葉します。 ムベの別名はトキワアケビ(常葉通草)で、アケビ(通草)が冬に落葉することから、そう呼ばれるようです。 途切れることなく代替わりする葉という点では、柏などと同じで、縁起のいい植物と言えるかもしれません。 ムベは樹齢に伴って、複葉が3枚、5枚、7枚と増えていくのも、縁起が良いみたいです(アケビは5葉、ミツバアケビは3葉) 新葉が広がると同時に甘い香りがする花を大量につけます。 今年も多くの実ができると思います。 小さい実がたくさんできても観賞以外に使い道がないため、大きい実になるように摘果する予定です。 「ムベ」の由来は天智天皇の「むべなるかな」らしく、その関係か、ムベの実は皇室へ献上されているそうです。 そういえば、2019年5月1日に元号が平成から令和に代わりましたね。 役目を終えたムベの古い葉と花びらが毎日落ちます。 ムベを絡ませているメッシュフェンスをゆすると、枝に引っかかっていたものが大量に落ちます。 落ちるのはセットバックした道路上=敷地内とはいえ、風で四散するので、まめに掃除をしなくてはいけません。 ムベ生垣の内側=庭に落ちた葉と花は、そのまま放置しても土にかえりますが、駐輪場は掃除します。 ムベの葉には他の植物が生育しにくくなるアレロパシー活性がある可能性があります。 グランドカバーのイワダレソウが今年はあまり成長しないのも、落ち葉が増えたせいかもしれません。 コンポストなどで堆肥にするか、燃えるゴミとして処分する方がいいかもしれません。 ちなみに、桜の葉に含まれるクマリンにもアレロパシー活性があります。 クマリンは、不正軽油(=脱税)を防ぐため、灯油に混ぜられている蛍光物質でもあります。 桜餅の香りもクマリン由来なので、たぶんブラックライトで光るはずです。 なお、私は桜餅=道明寺派です。 この道明寺のピンク色は、コチニール色素(カイガラムシ由来)です。 柏の葉にアレロパシー活性があるかどうかは、わかりません。 まあ、葉の香りは、他生物に対抗するため、植物が進化で得た形質の一つですので、何らかの作用があるはずですが。 (お知らせ) noahnoah研究所は、2016年2月から "http://ito.o.oo7.jp/nnl/" に引っ越しています。 従来のサイト "http://homepage3.nifty.com/nnl/" や "http://freett.com/nnl/" にはアクセスできません。 お手数ですが、ブックマーク先は "http://ito.o.oo7.jp/nnl/" に変更してください。 [Googleでnoahnoah研究所のブログ内を検索] ※noahnoah研究所のブログ(https://plaza.rakuten.co.jp/noahnoah/)に掲載した画像および文章の盗用はおやめください。 出典元「noahnoah研究所」を示していただければ、事前許可を得ることなく使用しても構いません(事後報告があれば嬉しい程度) → noahnoah研究所に戻る → noahnoah研究所掲示板(^o^)に行く → 伊藤@横浜へ直接メールを送る → 伊藤@横浜のROOMへ行く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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むべなるからの由来がこの「むべ」とは知りませんでした。
アケビとむべがあることは知っていましたが、 同じものだと思い込んでいました。 まったく別物なのですね。 青々として綺麗ですね。 花も初めて拝見しました。 (2019.05.03 21:49:20)
葉月 生さんへ
>むべなるからの由来がこの「むべ」とは知りませんでした。 いえ、逆ですよ。 天智天皇の「むべなるかな」が「ムベ」の名前の由来なのだそうです。 >アケビとむべがあることは知っていましたが、 >同じものだと思い込んでいました。 ときどき、妻は通りすがりの人から、「アケビですよね?」と聞かれるそうです。 つる性で複葉という点が似ているだけで、葉の大きさや形状は異なりますが。 ムベの実はアケビのように割れないので、食べ頃が判りにくいものの、 鳥や虫による食害はありません。 (2019.05.03 22:56:23) |