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カテゴリ:保健室の一日
ずいぶん長らくご無沙汰してしまいました。ほったらかしにしてしまった間も、ご訪問くださった皆様、どうもありがとうございます。最初は仕事が忙しくて更新できずにいたのですが、その間に自宅のPCまで壊れてしまい、アクセスできずにおりました。
10月から現在まで、わたしの保健室は毎日大忙しです。一度保健室に入ったが最後、退勤するまでお茶の一杯も飲まずにノンストップで子どものそばにいる日が続いています。この二ヶ月余りで、私が子供たちとのやりとりを書いている覚書は、ノートが丸一冊うまってしまいました。一人一人が、簡単には解決しない悩みを抱えていて、多いときは一時間の授業中に、4人の生徒が泣いて相談に訪れている(これ以外に体調不良等での在室もあり。)ような状態です。 プライベートで、自分自身が結構傷つく出来事があり、自身のエネルギーが低下しているところで、子どもたちの深刻な問題に触れることになり、私にしては珍しく自分のメンタルなコンディションを保つのに苦戦しました。実は昨日はどうしても起き上がれず、ついに欠勤してしまいました。(これは不登校だな、と考える自分もいたりして。)今頃、あの子はどうしているかなと思いつつ、昨日一日を使ってどうにかちょっと自分の立直しができました。この二ヶ月余りの間にあった子どもたちの相談は、時間があればさかのぼってこちらの日記にもupするかもしれません。『大人、もうちょっと考えろ』と思うことがたくさんあります。 さて、今日は復活してきたところなので、あまり重くないエピソードを(笑)。 今日は2年生の1/3くらいの子達が、他の中学校と合同の学芸祭に参加するため、授業の途中で出かけていきました。今日は何週間ぶりかで、手が空いていたので、玄関でお見送り。ここ数日毎日保健室に来ていた子たちも参加しているので、様子見をかねて。こういう時はなるべく手が空けばお見送りに行きます。いってらっしゃいって言ってあげたいし、単純に私が子どもだったら、いってらっしゃいって言われて、行ってきます!と言って出かけたいから。心配していた子も笑顔で手を振り、ちょっと安心。 夕方、子どもたちの戻ってくる声がしたので、これまた玄関でお出迎え。「おかえり~」と待っている私に、誰かがぽろっと「先生お見送りして、お出迎えもしてくれるんだ~♪」。そういわれると、お見送り&お出迎えの甲斐(?)があるってものです。 さて、三年生は進路関係の面談期間。三年生だけ午前中授業です。ここのところ相談者が多くて、おしゃべりに来られなかった(ちゃんと、状況をみて、遠慮してくれるのです。)3年生達が、おしゃべりに訪れます。ようやく手が空いたので、事務仕事を片付けたいところでもありますが、子ども達とおしゃべりしたいのも本当。子ども達との他愛ないおしゃべりで、ちょっと元気復活。 その後、面談にきた一人のお母さんが、わざわざ私のところにお顔を出してくれました。3年生の女の子と、1年生の男の子がいるお母さんです。弟君の方は頻繁に喘息の発作がある子。中学生くらいになると、ほとんどの喘息のお子さんは発作には自己対処できます。この子は時々発作をおこして保健室で休んだり、私とおしゃべりしたり。一度発作がでると、3、4日は続いてしまうので、欠席したり、症状が治まるのを待って遅刻して登校する日が続きます。顔を見るたび、声をかけている子です。(でも病気のことばかりいわれたくないと思うので、それとなく様子を探る(笑)。この加減が難しい。) お姉ちゃんは、行事の中心になるような活発な子ですが、友達関係の悩みがあったりして何度か保健室で話を聞いた子。お母さんは今日、わざわざお世話になっていますとご挨拶にみえたのです。「弟の(喘息)の様子も本当によくみてくださって・・・」とおっしゃるお母さんに、もう恐縮しきり!!だって発作が出たときは本人の対処に任せて休ませ、たまたま顔をみたから声をかけている、それだけ!しかしてないんですもの・・・。でも、ふ、と思うのは、子ども達って、なんでもないことを喜ぶなぁということ。お母さんがわざわざお礼を言ってくださるということは、本人達が私との関わりをお母さんに話しているのでしょう。(親子の会話がちゃんとあっていいなぁ。)お母さんに話すくらいだから、こちらからすれば大したことではなくても、子どもにとっては何かしら意味があったのかもしれません。「先生お出迎えもしれくれるんだ」と2年生が言ったように、何か手当てをするとか、すごいことをしなくても、他愛のない、『ちょっと嬉しい』気持ちが、子ども達はほしいのかもしれません。 お母さんは、お姉ちゃんのお悩み相談にもふれ、「先生に励ましてもらってがんばれているみたいで、本当に感謝しています」ともおっしゃってくださいました。「他のお母さんも、先生に励ましてもらってすごく嬉しかったって言ってました」とまでおっしゃってくださって、まだちょっとエネルギーが低下している私の気持ちにすごく沁みました。目に見える成果のある仕事ではないので、なかなか自分のやっていることに自信がもてないので、こういうことがあるとすごくほっとします。(どこがお役に立てたのかわかりませんが??、)ちょっとでもお役に立てているなら、またちょっと頑張ろう、と思えました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.04.06 13:56:42
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