|
カテゴリ:日記
平成20年、この年の春は、生涯忘れる事のない春になった。 父の退職、友人のこと、仕事のこと・・・そして、たくさんの、満開の桜たち。 子供の頃から、自分から動いて、まわりの全ての環境が変わることの連続だった。 新しい環境に独りで入っていくのは、いつも私の方だった。 見送られるのには慣れていた。人との別れや友人といつかは離れるのは普通だった。 努力しても報われない人の横で、何もしないでも簡単にできてしまって、正当に評価されることになれていた。 その後ろには絶対に自分を守ってくれる両親の存在。 傲慢で、自分の力で生きてるつもりだったのかもしれない。 私を見送る友の気持ちなど、一度も考えたことがなかった。 父が働き続けてくれたことの意味の大きさ。母の存在。 この春、私は動いていない。 あと少しのところで季節はずれの台風に見舞われたというところか・・・・ なんとか、根はふんばった。 このまま昔みたいに折れて、また倒れてしまうのじゃないかと思った。 見えなかったけど、この4年間に、しっかり、耐えれるだけの根は張ってたということか。 すっきりとした 夏のような快晴のなか 国道沿いを満開の桜の花道が華々しく(?)私を見送る。 遠くから山桜がひっそりと微笑む いつもは荒れ狂うばかりの海がエメラルドグリーンに輝いて 2色のわたしだけのオーラソーマに魂が応える。 元気にならないわけがない。 片側交互通行で普段止まることのない坂道で足止めされる。 ふと見ると、昔通った懐かしい小学校が下に見える。 満開の桜の木がぐるりと校庭を囲む。 ・・・・・30年・・・・有名な老木以外なら桜では一番の見頃だという。 お寺の桜、川沿いの桜、浜辺へ続く桜、田んぼの桜、高校の桜、公園の桜、神社の枝垂桜、道の駅の八重桜、さくら、さくら、さくら・・・・ こんなにもたくさんの満開の桜を見たことがあっただろうか 一生この花道のことは忘れられそうにない。ありがとう。 今年は散っちゃったけど、来年の春にはきっとまた芽を出すよ。
Last updated
2016.09.04 22:15:35
コメント(0) | コメントを書く
[日記] カテゴリの最新記事
|