スキップ・ビート!
ツーことで(?)ちょいと前に「東京クレージーパラダイス」で触れた仲村佳樹の最新作ってことになる「スキップ・ビート!」です。実は先日「お篭り」明けのときに物凄くインパクトがあったからこれについて触れようと思ったんですが、丁度コミックの9巻が出たところで、しかもまだ連載中だって言うんで、メモを取らないでも白泉社のホムペで登場人物の名前をチェック出来ると思っていたら、フルネームでは書いてないじゃない!まぁ、その時はそれ以上調べる気力もなかったんで「ロケットマン」について書いたんですが、夕べ寝つきが悪くて暇つぶしにあれこれ調べたら登場人物のフルネームとかもわかったんで、ネタにしようかと…(^^ゞ最上キョーコ、16歳。中学卒業と同時に上京して、日々バイトに明け暮れて、身だしなみとかまったく気を使う暇さえない。そんなキョーコには誰にも言えない秘密がある。それは今をときめくアイドル不破尚と二人暮しをしているのだ。というのは尚(本名は松太郎)は京都の老舗旅館の跡取り息子で、幼馴染のキョーコはその花嫁候補というか、若女将候補として尚の母親から厳しく躾けられており、尚のためなら滅私奉公、たとえ火の中水の中という感じなのだ。だから、尚が芸能界入りを目指して中学卒業と同時に上京する際に「ついて来い」といわれたら素直に従うしかなかったんですよね。それからほぼ1年で尚はトップアイドルへの道を突き進み、キョーコはそれを陰から支えていたのだが、最近尚がつれないのだ。外泊が多くなり、電話連絡さえほとんどない。そんなある日テレビ局に行ったキョーコはマネージャーとじゃれあう尚を目撃してしまう。キョーコのことは家政婦として連れてきただけで、いい加減京都の返そうかと思っているという尚の言葉にぶち切れたキョーコだが、「一般人のお前に何ができる、復讐したいならここまで上って来い」という尚の言葉に一念発起、芸能人になって復讐しようと誓うのだった。しかしながら、芸能界に伝があるわけでもなく、これといった特技も何もないキョーコだったが、尚の所属事務所以上に大きいLMEに入り込むべく努力する。喰らいついたら離れない、とてつもない執念でオーディションが受けられるようになるが、LMEの社長ローリィ宝田は「芸能人は愛し愛される存在でなければならない」という考えの持ち主で、キョーコの持つ独特のオーラに興味を持ちながらも、愛など全く信じないようなキョーコのありように不合格の烙印を押すのだった。とはいえ、愛さえあればとんでもない逸材になるかもしれないと密かにプロジェクトを立ち上げていた。オーディションに落ちてしまったキョーコのほうはバイト先でたまたま尚に出会うが、イメチェンした自分に尚が全く気がつかないことにぶち切れ、再びLMEの門を叩く。そこで待っていたのは「LoveMe部」というセクションで、人から喜ばれる仕事をしたらその度合いによって評価してもらい、高評価を得られたらデビューもありうるという、愛情育成トラの穴って感じで、キョーコはそこの第一号として放り込まれることになる。ところでLMEにはトップアイドルの敦賀蓮が所属している。まだ二十歳だが、その容貌や醸しだす雰囲気から女性を魅了してやまない存在であり、トップを目指す尚にとっては目障りな存在で、一度喧嘩を吹っかけるが相手にもされないくらいなのだ。LMEに入るということはそんな蓮と近づくことになるのだが、復讐のために芸能界に入ろうとしているキョーコは蓮から眼の敵にされているようで、似非笑顔の奥にある冷ややかな感情を一身に浴びて苦手意識を持つが、やがて仕事場でも顔をあわせるようになる。蓮としてはキョーコの根性は認めているものの、それが尚への復讐であることが気にくわないのであり、だからついついキョーコをいじめたくなるのだ。ある日LoveMe部の仕事で我が侭女優のお守りをしつつ撮影現場に行ったキョーコはなぜかその女優と役をかけて戦うことになってしまう。しかも相手役は蓮。足の骨にひびが入ったまま渾身の演技をするキョーコに蓮もまた本気の演技をしてキョーコをリードする。気を失うまで演技に没頭したキョーコは高評価を得るが、自分の演技は蓮に引き出されたに過ぎないと感じ、いつかきっと蓮を自分の演技で屈服させてやると誓うのだが…ツーことで、尚と蓮という二人のトップアイドルを屈服させるために頑張るキョーコというわけですが、演技とかそういうものなど全く勉強したこともないずぶの素人ですが、京都の老舗旅館で女将修行をしてきたのは伊達ではなく、和装での所作振る舞いなど抜群なものがあり、お客様を喜ばせるというためなら何でも耐えられるという根性が演技の迫力となって結実するようです。尚への復讐心からとんでもない所業に出たりもしますが、何度となく周りからそれではダメと叱責されては軌道修正し、復讐心を演技への熱意へと昇華させていくんですよね。尚への復讐心も単に痛めつけるとかそういうモノではなく、尚が太刀打ちできないくらいの実力で屈服させるという方向へと向かうんでしょうね。ところで、この「スキップ・ビート!」って主人公がムチャクチャなんですよね。キャラ的にはLME社長のローリィ宝田も変わっていますが、キョーコの心理描写とかパワフルな行動とか、常識を逸脱しており、生霊(?)とかが暴れまくったりするんですよね。一方で、化粧のひとつもしたことがなく、メイクしてもらうってだけで有頂天になり、そのメイクで全くの別人になってしまうってのも凄いですね。そんなキョーコの一生懸命さに惹かれてしまうのは当然でしょうね。いつしか尚も蓮もキョーコに…ってのは今後の展開になるんですかね?で、夕べ登場人物(敦賀蓮がわからなかった)のフルネーム調べるのにYahooで「最上キョーコ」で検索をかけたところすぐにわかったんですが、どうも変なところに紛れ込んでしまったんですよね。ツーか、最初コミックのノベライズかと思ったんですが、よくよく読んでみると登場人物は同じでも実際のコミックとは違う話なんですよね。検索で引っかかったのはそういうお話のページで、どうやらアンソロジーサイトだったようです。夕べはそのいくつかを見て廻ったんですが、非公式サイトで「チクッちゃダメ」らしいのでURLなどは書きませんが、ムチャクチャ面白かったですね。ツーか、物凄いパワーに圧倒されたって感じですかね?想像の翼を広げるってのはこういうものかと思っちゃいました。まぁ、興味のある方はYahooで検索してみてください<おひおひ!!