ある役者のつぶやき(送料無料市場)

2007/01/08(月)21:47

★ 日本橋高島屋 大津英敏の油絵。

生活・仕事(328)

日本橋の高島屋に行った。百貨店にしかないものを求めて。 ふらふらと歩いていると、たまたま、見た富士山と湘南の海を描いた油絵に惹かれた。中に入って驚いた。大きなキャンバスに、フランスのデルタ地帯の町並みを描いたその空に、巨大で物憂げな女性が浮いているのが、目に飛び込んできたからだ。 あたりを見回すと、水色と、ピンク色が美しい、印象派のような柔らかい色使いの風景画がある。それだけでなく、合間に、風景画と巨大な女性の人物画が融合しているものが忽然とある。 久しぶりにインパクトのある絵を見た気がした。 大津英敏の絵。多摩美術大学の教授とのこと。 絵についている値段も、1,000万円以上の物凄い金額だった。 絵についているコメントも面白い。どうやら、たくさんの油絵を同時並行で製作しており、完成まで、10年以上の相当長い年月をかけているものもあるらしい。 だからなのかわからないが、綺麗な風景画に、人物が描き足されている。もちろん、最初から、入れる予定だったものもあるのだろうけど、同じ風景画の構図で、人物がある場合とない場合を描き分けているところからすると、そう推測されるものもある。 風景画と人物画を合体させるとなると、それぞれに、高い技術が必要となるが、見事に昇華しているように思われた。 パリに似ている、と本人がいう小樽運河を、季節に応じて描き分けている作品や、南仏の赤レンガの建物を俯瞰して、ボートの航跡の白さが際立つ紺碧の海を描いた絵などは、見ていて気持ちよかった。 弟からの電話に出るため、その場を去ったが、また、行ってみたいと思った。いっそのこと、画集を買おうかと思い、ペラペラとめくってみたが、写真では、この生き生きとした筆致は、残念ながら、到底、表現できない。ゆえに、買う必要はない、と判断した。世界の名画も、やはり、生で見るのはだいぶ違うんだろうなぁ。 パリに行ってみたいけど、油絵を描いてみたいなぁ。そうすると、1週間やそこらの滞在では、時間も足りないなぁ、と思った。 いい絵を見ると、癒される。百貨店も懐が広い。無料で、いい気分転換ができた。 ★2007年カレンダー ★テレビドラマDVD BOX ★ベストセラー ★人気blogランキングへ

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