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映画館(109シネマ木場)で、公開日に、時代劇専門チャンネル開局20周年記念作品『闇の歯車(THE FOX DANCING IN THE DUSK)』(主演・瑛太)「逢魔が刻の完全犯罪。」を鑑賞しました。
なぜ、盗みの素人が、押し込みに入ることになるのか? そこに至る、それぞれのキャラの描きわけが、大事な作品です。 そして、その一方、その描写が、極めて丁寧だったのも、事実。 それぞれのキャラがわかりかけたころに、聞こえてきた、年配の方の、いびき・・・。 劇場で、いびきに遭遇したのは、初めてかもしれません。 私も周りの方同様、最初は、うるさいなぁと思っていましたが、ふと気づくと、若干、舟をこいでいた私。つられて、私も、危うく寝落ちするところでした。いびきが、子守唄になりえるとは、恐ろしい発見でした。気を取り直して、集中。なんとか、ギリギリ耐え、いよいよ、逢魔が刻。黄昏時が、やって来ました!そこからは、最後まで佐之助という一人の悪党であり、「漢(おとこ)」の生き様を共有できました。「いい風が吹いてきやがった。」学生時代、ウインドサーフィンのインカレ新人戦で10位入賞を果たしたこともある、私にとって、ピンと来るフレーズでした。いい作品を見ることができたと思い、109シネマ木場をあとにしました。 事前情報をほとんど入れずに見たのですが、何やら、原作小説とは、ラストが異なるとのこと。 原作小説が気になったので、電子書籍で、移動中に読んでいました。 読み始めて、わかったことは、割と、原作に忠実に描いている、ということ。 ただし、佐之助(瑛太)、若旦那の仙太郎(中村蒼)は、原作では、もっと、太っていました。 ここからは、ネタバレになるかもしれませんが。 それぞれの「仲間」に、いろんな出来事が起こる中、「果たして、佐之助だけは、無事でいられるのか?」という疑問。原作の物語の構成としては、佐之助に裏の仕事を与えていた、奥村という男の存在が、確かに、フェードアウトしていた。そこに目をつけたんだろうか?? 私が、映画館で、時代劇専門チャンネル開局20周年記念作品『闇の歯車』を見ていて思い出したのは、映画『座頭市』(北野武監督)でした。北野武版の『座頭市』物語の筋を覚えている方は、わかってしまうかもしれませんが(笑)。押し込みの黒幕は、本当の黒幕は、果たして、誰だったんだろうか??伊兵衛(橋爪功)は、本当に、お金を、みんなに渡すつもりだったんだろうか??どんなに権力を持っている人でも、所詮、人は、誰しも、ある意味においては、歯車の一つに過ぎない。お釈迦様の手の上を飛び回っていただけの孫悟空のように。ただ言えることは、どちらの作品でも、佐之助は、佐之助の人生を、精一杯生きた、ということ。その佐之助をはじめとする、それぞれの登場人物の生き様を、体感してほしい、と思います!個人的には、私の家の近所の地名がたくさん出てくるので、川と橋と地名をイメージしながら、読んだので、佐之助たちを、ずいぶん、身近に感じることができました(現在と、江戸時代では、様相は異なるでしょうが。木場と門前仲町ぐらいは、わかります)。自分も、居酒屋おかめの客であるかのような気分で。見る人、読む人、それぞれの目線で、楽しめる作品だと思います。おすすめです。 【作品概要】 原作:藤沢周平(講談社文庫/文春文庫) 出演: 瑛太 緒形直人 大地康雄 中村 蒼 蓮佛美沙子 高橋和也 石橋静河 津嘉山正種 中村嘉葎雄/橋爪 功 監督:山下智彦 脚本:金子成人 音楽:遠藤浩二 企画・プロデュース:宮川朋之(時代劇専門チャンネル) プロデューサー:秋永全徳(時代劇専門チャンネル)清野正一郎(スカパー!)目黒正之(東映)井元隆佑(東映) 配給:東映ビデオ 制作:時代劇専門チャンネル/スカパー!/カンテレ/マイシアターD.D./東映 放送情報:時代劇専門チャンネルにて2月9日(土)よる8時放送 上映情報:放送に先駆けて、1月19日(土)より丸の内TOEIほか全国5大都市を中心に期間限定上映中! #闇の歯車 #瑛太 #橋爪功 #時代劇専門チャンネル #座頭市 #北野武 (追伸) 明日は、昼から深夜にかけて、時代劇のロケです。私は、町人役(EX)を演じます。明後日の朝、チェックアウトする予定です。風をひかないように、がんばります! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年02月06日 17時18分34秒
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