『へうげもの』第1-3巻 山田芳裕著 講談社 読了
『へうげもの』第1-3巻 山田芳裕著 講談社 読了
数奇者として、飄々と生き延びた古田織部目線で描いた戦国時代末期の裏エピソード。
1-3巻は、松永弾正の爆死から、本能寺の変まで。
評判どおり面白い。単なる武力抗争ではなく、茶道具名物の流れで戦国時代を再構築している。
3巻までだと、昨年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」と年代的にかぶるのだが、異なる説を採っているのが面白い。
甲冑などの意匠は、必ずしも戦国時代のものではない。特に織田信長の甲冑にはいろいろ遊びが入れられている。
このインパクトの強い甲冑は、神聖ローマ帝国皇帝マクシミリアンからヘンリー八世に贈られたものだ。(拾い画像)
また、2巻に出てくる明智光秀との馬上でのやり取りの際の甲冑は、どうみても「仮面ライダー」の怪人スノーマンをモチーフにしたものだ。