1:処分への手はず(段取り)竹を処分するといっても、そういうほど単純なものではない。まだ、生え初めの1年ものならまだしも、 20m以上にも成長した竹を切り倒すのは、 容易な作業ではない。 倒す方向や、その時点での風の風向・風力も検討して、 今日(作業が)やれるかどうか、判断が迫られる。 また、仮に切り倒したとしても、 そこから引っ張り出す経路(通路)が無くては、出すこともできない。 また、無計画に切り出すと、こんどは一時的に収容する場所が 無くなって、切り出し作業が出来なくなる。 これは、笹の葉が旺盛に繁殖している場合、顕著である。 つまり、竹藪を竹林レベルにまで整理するには、 1:収容場所の確保 2:運送経路の確保 をしてから、竹を切り出す方が賢明であろうと思われる。 <もっとも、切った竹を、そのまま放置しておいても、 筍取りに支障が無い方には、関係の無い話である> 1:収容場所の確保に関して、 先にも述べたが、20mクラスものもある場合には、 それなりの広さを必要とする。 大きければ大きい成りに枝も張っているので、 思った以上に面積を取る。 またスペースの都合、 交互に積むのもよいが、後の工程を考えると、 日をずらして、作業をしたほうが、良いように思われる。 2:運送経路の確保 これは、竹を切り、倒した時にその方向のまま、 直線的にまっすぐ引っ張り出せる通路のことで、 最低、人一人が竹を担いで余裕で動ける幅が無くてはならない。 それ以下の幅だと、作業者が挟まれる可能性があり危険である。 (また、この通路の足元の切り株にも注意が必要) ところで、竹やぶの周囲が人家だと、 最悪笹の大部分が境界線を超えて倒れこむことになる。 悪くすると、植木や、盆栽、花壇、屋根当への損害を 与える可能性が非常に高い。 人間関係が上手くいっていればよいが、 周囲に人家のある竹薮は大概の場合、 竹薮の存在は決して喜ばれるものではない。 季節になれば大量に落ちる笹の葉や、 竹薮のおかげでいつも日に翳る・蚊が多いといった不満の 元になっている。 したがって、竹を切り倒す時は、細心の注意を払う必要がある。 竹を切る場合、一般に木を倒すように上部を倒すのではなく、 下を切ったら、根元を持ち上げ、そのまま運送経路に従い スライド(引っ張る)させ、根元から脱出させるのが、 普通かと思われる。 これはご近所にも迷惑にならない方法。 (境際をやる場合には、葉が地面につく前に、 すばやく藪を走りぬけなければならない・・・ したがって、足元の切り株への注意を怠ると、大怪我の元 たかが、竹の切り出しとはいえ、命がけである) したがって、竹藪から、少なくとも目的の竹の長さと同じ 広さを直線の経路を確保しなくてはならない。 風が強い場合には、持ち上げると煽られるので、それも計算にいれる。 曲がった竹もあるのでなるべく広い、直線経路を確保する。 竹林の理想的な間隔は、傘を差して自由に歩けるぐらい だそうだ。(それより広くても構わないらしい) 我が家のケースでは、当初、人に任せてしまったこともあり、 入り口ばかりが異様に広く開口してしまい、境界線にいくほど 竹間が狭くなるとパターンになってしまった。 そこで、日を改めて、切り出すことにした。 しかし、奥へ行くほど、運搬経路が直線的に取れず、 結果として、開口部は更に広くなってしまった。 おかげで、竹薮は、竹林風に姿を変え、 笹の葉を通して日差しが地面に届くようになったのはよいが 切り出した竹の後処理が・・・山積みである。 |