読書の秋もお忘れなく~
最近、好奇心を刺激されて懸命に読んでいる本があります。かなり厚みがあるので、読み応え十分です。(因みに図書館で借りてます) 食品偽装の歴史 日本でも問題になったことで、日本の話が載っているかと思ったら・・・(厳密には、これから出てくるらしい・・・)欧米の食に関する歴史から話は始まっています。 昔の欧米の食文化に関しては、あまり知られていないので、驚きの連続です。ふ~ん、へぇ~ガッテンガッテンみたいなワインは、近代のものの方が、品質は高いのだそうです。古いワインが美味しそうというのは、ロマンによる思い込みが半分ありそうです。昔のワイン作りは、天候と勘によって作られて、品質は安定しなかったそうです。また厳密な定義もなくブドウから作られたアルコール飲料という概念であれば、何が入っていようがワインだったとか・・・現代の方が、遥かに科学的な裏付けがあって純正ワインとして製造されている・・・ 第一次大戦後のドイツの食糧事情は、困窮極まるもので代用食品が政府の配給品だったという・・・俄かに信じられない話が紹介されています。ヒトラーが出てきて云々言われるドイツですが、当時の食糧事情がそれほど厳しいものであったなら、そういう流れ(つまり歴史)になったのも、自然だったのかな・・・と この本の発効日が、2009年の7月と、まだ1年足らずしかたっていません。それだけに、内容が充実しています。近年、添加物問題いろいろありますが、第2次大戦以前はそれは、本物と、イミテーション食品(まがい物)と明確に区分されていた。しかし、戦後、自然の中に存在しえない味を生み出すことに科学者は成功した。 食べる側の意識と、売る側(作る)の意識が変わっていた。食べる側、つまり消費者は、実態のわからないものを企業(ブランド)のモラルを信用して、食べているのだ。しかし、販売側は、消費者の自由な選択によって、自社製品が買われる・・・、これは、消費者に選択する意思を与えたというと聞こえは良いが、実際には、正しい知識が無ければ、危険な選択になることを意味していた。栄養機能食品が話題に上がるが、後から化学合成(抽出)され追加された化学成分=調味料・及び栄養素が、体に機能する効果はどの程度のものか・・・ 詳しくは 阿部司氏の食品の裏側価格:1,470円(税込、送料別)を読むと一層、リアルに感じられる こんな本を読むと、手料理が一番安心だな・・・と思いつつ外食ファーストフード店なんかで、時間をつぶして、化学物質たくさん入りを体に取り込んでいる私でありました 夕飯(家庭料理)を食べた後に、なんとなく物足りなさをいつも感じて、ついつい、お菓子を口にしてしまう・・・私自身かなり汚染度高くなってる気がしてます。(外食の回数も多いので) そうそう、私はアイスクリームが好きで、昔から結構どぎつい色のアイスクリームなんかも、体に悪そうな色だから・・・食べてました 内心、子供に食べさせるものなのだから、安全な素材を使ってる・・・とごく単純に、企業モラルを神聖化してました しかし、低価格で販売されているものに、そういう考えは該当しないとこの本は、暗に指摘してます。企業側の倫理は、本物に近い味を(完全化学合成で)低価格で提供してるのですよという食文化の向上と、その入り口(グルメ)を教えている。 バニリンという天然のバニラの主成分、実はすべて天然バニラから取られているのではなく、化学抽出によるものなんですって!!しかも、廃液から作られるから、とっても安く大量にできるのだとかもういろんなところに使われてるから・・・ いろんな情報が錯綜する中で、これだけは間違っていないだろうという思込みも見解もすて、いろいろ自分の目で確かめるのがよいのでしょうね。