2008/03/24(月)11:20
人に優しくなれそう・・・
以前紹介した「あなたになら言える秘密のこと」の監督である
イザベル・コイシェ監督の待ちに待った作品が、Discasから到着。
「死ぬまでにしたい10のこと」
2003年 カナダ/スペイン
監督 イザベル・コイシェ
出演 サラ・ポーリー、スコット・スピードマン
マーク・ラファロほか
あらすじ ↓
23歳のアンは、母親の家の裏庭にあるトレーラーハウスで
失業中の夫と幼い2人の娘と暮らし。
時間に追われる忙しい毎日を送っていた。だがある日、彼女は突然腹痛に襲われて
病院に運ばれる。そして検査の結果、医師から余命2ヵ月の宣告を受ける。
アンはこのことを誰にも打ち明けないと決意し、ノートに死ぬまでにしたいことを
書き出していくのだった・・・
感想 ↓
前回紹介した「あなたになら言える秘密のこと」は秘密が秘密だけに
強烈な重さの余韻をひきずったけれど・・こちらは余命数ヶ月という衝撃度は思いながらも
自分にも起こりうる可能性を大いに秘めている。
派手ではないが、全うに生きている若い母役を演じたサラ・ポーリーの好演が光る。
人間とは、残された少ない時間の中で、これほどまでに自分の周りの人たちの
幸せを願えるものなのだな・・とじわじわと、自然に泣けた。
そして、まっすぐな人の周りにはピュアな人が集まってくる・・
コイシェ監督の作品からは、人に対しての深い情みたいなものを常に感じられる。
この映画を見ると、きっと普段より周りの人間を愛したくなるだろう。
素敵な余韻を残す映画。自分の心もやわらかくなったようだ。
キャスティングもとっても良かった。今まで、マーク・ラファロ「ゾディアック」を
それほど素敵だと思わなかったが、この映画を見て初めて
「この人はこれほどイイ感じだったのかい・・・初認識」と思えた。
もち・・「フェリシティの青春」のお兄ちゃん、スコット君は、笑顔キラーで完璧だったけど。
オススメです。まだ見ていないかたがいたら、是非どうぞ~~