2008/09/25(木)16:12
哀しみオーラが似合いすぎる俳優
どちらかというとライアン・ゴズリング君、苦手な俳優です。
常に、悲しい色を身にまとっているかのように感じてしまうからです・・
見るのを敬遠しがちですが、見てしまいました。
結果・・やっぱり~ な。
「16歳の合衆国」
2002年 アメリカ
監督 マシュー・ライアン・ホーグ
出演 ライアン・ゴズリング、ドン・チードル、ケヴィン・スペイシーほか
あらすじ ↓
ケヴィン・スペイシーが製作を務め、出演も果たした人間ドラマ。
殺人を犯した少年と殺された側の家族、そして少年の家族の不安定な内面をそれぞれ
浮き彫りにしていく。監督、脚本はロスの少年院で教師をしていた経験を持つ
新鋭マシュー・ライアン・ホーグ。
感想 ↓
ゴズリング出演作は、レビューを書いていませんが「ステイ」
でめちゃくちゃ落ち込まされて以来、敬遠しがちなのですが・・・
調べてみたら、「タイタンズを忘れない」や「完全犯罪クラブ」などにも出ていたのですね。
驚きました2作とも見ていますが、出ているのに気づきませんでした。
とういことは・・「君によむ物語」も入れると、個人的にはこれが5本目のゴズリング映画。
一番良いのではないでしょうか?わざとらしくなく、自然体で深い哀しみを抱えた青年を
好演しています。
はっきり言って辛い内容です。罪を犯してしまう理由・・
映画の中でもその理由を追い求めますが~
理由よりも救いが欲しいと感じました。
結局は、罪を犯す心情が理解できたとしても、救いの無いやり切れないという感情が
新たに生まれてしまいます。
罪の種を植えつける人、実際に手を染めてしまう人、刈り取るだけなら容易いのでしょうが
未来に向けて希望という種を残すのがどんだけ難しいのか・・ということを感じました。
深くて行き先の定まらない所に連れて行かれる感覚です。
だから、罪なんでしょう・・理解できたとしても、決して消せない。
大きな悲しみだけが残ってしまう内容です。
でも、世界中のいたるところで起こっている出来事です。
だからこそ、余計に辛い映画でした。
なかなかオススメです。重たい気分とやりきれなさが残りますが、リアリティさがあるので
見て損はないと思います。