2008/10/15(水)01:39
とこトン悩むこどもたち・・・
Yahooレビューアー試写会に当選したので行ってきました。
「ブタがいた教室」
11月1日より公開
監督 前田哲
出演 妻夫木 聡、大杉漣 ほか
あらすじ ↓
ドキュメンタリーとしてテレビ放映され話題呼んだ、大阪の小学校の新任教師による
実践教育を基に映画化した感動作。
6年2組を担任することになった新米教師の星(妻夫木聡)は、食べることを前提として
子ブタを飼うことをクラスの生徒たちに提案する。
校長先生(原田美枝子)にも相談し、卒業までの1年間26人の生徒が子ブタの面倒を交代で
みることになる。最初は戸惑っていた子どもたちも“Pちゃん”と名付けた子ブタを次第に
かわいがるようになり……
感想 ↓
物語で登場する子どもたち26人は、数ヶ月の合宿で実際に撮影で使われた11頭の
ブタさんたちのお世話をしたそうです。
お世話をしていると愛着も沸き、11頭たちのブタさんたちの
その後のことを主人公のブタちゃんのピーちゃんに重ね合わせてしまい、
感情が昂ぶり映画の中での討論シーンも殆ど脚本なしの素だったそうです。
意見の食い違いによる取っ組み合いなども自然の感情がはじけて
しまったということ・・
見ているこちら側は、あの子どもたちの真剣に話し合う姿、涙、
ブタちゃんと接しているときの幸せそうな笑顔、そしてひとつのことをクラス全員で
やり遂げようとする姿勢に感動しました。
霞を食べて生きられれば良いですが・・・
菜食主義の方以外、多くの方は日常に当たり前のように食している命あるもの・・
何が残酷かって、愛情を注ぎ育てられたたくさんの命の過程を知らない・・
ということが本当の意味での残酷なのでは?と思えました。
友人と試写会後に一杯飲みました。もちろん数種類のつまみも。
今日はさすがに野菜中心のメニューでした。
友人が映画の中のピーちゃんが食べるトマトが、とっても美味しそうだったのでと・・
トマトサラダを注文しました。
私たちが出来ることは?と二人で語りました。
「無駄に食べない。残さない。いただきます。ご馳走様」
二人とも明日から菜食主義になる意思も持ち合わせていない訳で・・
それでも、何かが変わったと感じられたひと時でした。
命あるものを食している人は、見る価値のある映画だと思います。
是非お子様にも見てもらいたいと思いました。
ただ、映画の内容は比較的重いので
受け止めるには高学年以上のお子様のほうが良いでしょう。
映画を見た後に 確実に語り合えると思います。
今の社会ではなかなか直接的に感じられない事柄かもしれません。
試写会終了後の監督のお話からは
映画創りに対する真摯な思いが感じられました。
もちろん・・わたし 質問しました。
「どこまでが実話なんですか?って」
実際には映画で描かれている生徒たちは4年生から6年生までの3年間
ブタちゃんを育てたそうです。(クラス替えは一度ありましたが)
結末も事実だそうです。
見て良かったと思える映画でした。邦画はあまり見ないほうですが
これは、おススメできます。
明日から、きちんと言えます。 ご馳走さまって・・・
(普段、自分が作っているから、考えてみるときちんと言っていないのは
家族の中で私かも? 「ご馳走様」って・・作ってくれた方と素材への感謝の意味
なんだなぁ~と痛切に感じたかも・・・)