2008/11/23(日)10:02
私たちだって好きよね・・書くこと~
あるときは自己を見つめなおし、あるときは自己を主張する・・
書くことって改めて大切な作業だと感じました・・・
「フリーダム・ライターズ」
2007年 アメリカ
監督 リチャード・ラグラヴェネーズ
出演 ヒラリー・スワンク、スコット・グレンほか
あらすじ ↓
実在の英語教師とその生徒たちによるベストセラーを基に、人種問題がはびこる過酷な環境
に生きる若者たちと、彼らを思う教師の感動の物語を描く。
監督は『パリ、ジュテーム』にも参加したリチャード・ラグラヴェネーズ。
1994年、ロドニー・キング事件を機に起きたロス暴動直後のロサンゼルス郊外にある
ロングビーチのウィルソン高校に赴任してきた英語教師エリン(ヒラリー・スワンク)は、 問題が多く、基本的な学習能力さえない生徒たちを担当することになるが・・
感想 ↓
予想したよりあっさり、さくさくと描かれていたように思いました。
文字をスラスラと書くように映画も流れがありました。
子どもたち、思った以上に素直だったのが驚き。
書くことによって自分の置かれた立場を冷静に見つめるということに
飢えていたのでしょうね。
私たちだって、書くことが好きです。こんな風にレビューを書いてみたり
ブログを書いてみたり・・・
そして語彙が蓄積されることによって、読むという行為の可能性も広がる~
そこに気がついたエリン先生、教師としての才能、まさに天職を見つけたのでしょうね。
多くの子どもたちが抱えている差別という問題。
書くことによって、人種は違えど痛みは同じということに徐々に気づかされます。
クラスメートの日記を読み、聞くこと、そして過去の偉大な作品を読み、考えることで
クラス内のボーダーラインも心のフィルターを落とし埋もれさせていってしまうかの
ような描き方は素敵だな・・と思いました。
ヒラリー女史、今回は適役だったのではないでしょうか?
個人的にどうしても男っぽい雰囲気を感じてしまう彼女ですが、
今回の役どころは水を得た魚のごとし・・潤っていたように感じました。
あぁ・・でも、やっぱり・・
天職を見つけたエリンでしたが、仕事に賭ける情熱の幅が大きすぎて
家庭では、あの高校生より子どもっぽい旦那のヘルプが・・・
しかし、素晴らしい親父さんの協力で
父娘の関係も新たにキラリンとしたものに変わっていったのは感動的です。
父親役のスコットグレンの演技が見事でした。
実話ですものね、エリン先生と生徒さんたちの頑張りに、素直に拍手したいです。