2009/09/11(金)20:53
また、この季節が・・・
すでに8年目。いまだに脳裏に焼きついているあの青い空の中を貫いてくる機体・・・
11'09''01/セプテンバー11
2005年 フランス
監督 サミラ・マフマルバフ 、ケン・ローチ、
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、今村昌平ほか
感想 ↓
9月11日にちなんだ、古今東西の11人の監督による、各編11分ほどのオムニバス映画。
実話をベースにしたものもあり、作り話も。
あの青い空の下で起こった、忘れ難い出来事への悲しみの想いは一貫しているが
背景にあるアメリカ社会に対する、風刺的な問いかけをも感じられるものもあり
そこは、創り手がアメリカ人だけではないという事に、いやおうなしに気付く。
それぞれの思いは短い中にも凝縮されていて、改めて911事件が私たちに
後世まで問いかけていることを感じぜずにはいられない。
個人的には、イリャニトウ監督の1本に衝撃を受けた。
音、音、音、とにかく音。たくさんの映像を見せられるより、響きすぎる危機感を感じた。
これほどまでに耳ではなく、心が痛ましく感じるとは・・
ミーラ・ナーイル監督(多分)の真実を元にして創られた1本は、ポロリと~
涙なくしては観られなかった。母親の問いかけが素晴らしい。
彼女の台詞を聞き逃しなく。
大人による浪費、結局大人が始める戦争を皮肉った、チビッコ捕り物話的な
ブルキナファソのエピソードはややコミカルタッチながら、迫ってくるものがあります。
もちろん・・・日本版、締めに相応しいメッセージ性でしたよ。
Nobubu的心を射られた度(5弓満点中)