空　遊　人

今回の選挙に先駆けて候補者の同行を始めたのは4月。
実質解散以降選挙公示と言うスタートまでは従来の政治活動を身近で見守るようにしていました。
そしていざ選挙突入。
その3日前より様々な日程が決められていく。
50年の歴史を持つ選挙なれした政党とは違ってこの辺りの対応は良く言えば「臨機応変」
悪く言うと全くまとまりがない。
手薄になった政党の仕事をメインとして今回は選挙に参入させてもらった。
そのメインは、政党街宣カーの運転。
弁士地方議員を連日入れ替えて県内ありとあらゆるルートを走破。
この選挙期間中8時～20時までのスピーカーやマイクを使っての街宣が規定されている。
さすがに一日は厳しいので午前と午後に分けてのタイムスケジュール。
12日間の中で4日間は、午前とあって実際の始動は7時前後。結構ハードでした。
と言うのも大きな車を走らせるのは広い道だけではない。住宅街はもちろん道幅いっぱい脱輪覚悟で突き進む事も多々。看板を積み込んで通過出来ない道も多々。
面白かったのは、色々な議員を弁士として街頭演説を身近で見れた事。
確かに地元となるとよく道は知っている。
ベテランに見えてもやはり朝一の街頭演説はシドロモドロ。(・・?
これではいけませんねぇーと気を使って同乗している間に雰囲気を盛り上げるとマァー本来の姿を発揮するさすがここからはプロ。尻上がりに調子が出た。
道もよく知る以上に地域密着内容の演説はサスガです。改めて普段の活動を見たと言うことになります。
初日まだ車の装備になれていない事があってかのハプニングは、外部スピーカーとマイクのスイッチの切り替えができていなくて　中で話している内容が外へ筒抜けだった事。
その時話してたいたのは、公職選挙法のグレーゾーン。
これは選挙違反になるとかこれは県によって違う事とかマァー言いたい事をブツブツしゃべっていた弁士の地方議員の声がなんとなく外に響いているようなので窓から頭を出し確認するとしっかり聞こえていました。
「先生マイクスイッチ入ってませんか???」
これにはアタフタ＼(◎o◎)／！
二日目からウグイス嬢も同乗して本格スタート。
このウグイス嬢の大半はベテランなので少々年齢も高い。
すべての人がベテランか???と言うとそうでもない。
これなら俺でもしゃべれるなぁーと密かに思っていたが察知した弁士からマイクを渡された事もありました。これも経験とあって30分ほどウグイスならぬカラスボーイを務めさせていただきました。ご近所の方々大変御見苦しいm(__)m。
ウグイス嬢も中には個性的な演歌歌手のような人もいたりして面白い。
しっかりした人はちゃんとマニフェストを読んで頭に入れている。へたな議員より説明が上手い。
相手候補の陣地近くに行くとなにやら怪しげな人から怒鳴られるシーンもあったりした。
中には囲まれたり尾行されたりの車もあったと言うからなんとも悪しき選挙活動を今も続ける輩が相手陣営にいることがよく解る。これが保守王国の現実であり今までの政治のなごり。
4日目には、候補者本人同乗の本体カーの運転をさせてもらった。
秘書や選対本部から事前のレクチャーはほとんどなく「自由にはしってください」
だったのに乗り込む直前に
「同じ道は走らないように!」
「本人自転車との並走は20m以内」
などとマァー色々と注文が付く。
予定ルートは、超混雑路線でしかも路肩が狭く避ける場所すらない。
このルートにだれも予定を入れないのがよく理解できた。
俺はババを引いたのか???
後で関係者に聞いてみると予定ルートの中でこのルートだけが全員イヤと言ってたらしい。

そしてウグイスも三名乗り込んでスタート。
と直前に「本人乗らないようです」となんともホッとするやらガッカリやら・・・
(-。-)y-゜゜゜
しかしスタートしてみるとやはりここは彼の戦場。
再び予定変更で途中から同乗してきた。
体力を消耗しているはずの本人なのにそこにはものすごい気迫を感じる事ができた。
選挙本番なっての同行は初めてとあって緊張したのは一瞬でこの空気をしっかり楽しんだ。

連日の運転も12中5日。同乗4日。スタッフ応援2日と初めての本格選挙に参加としては、ほとんど休みもなく充実した経験をさせてもらいました。お陰でフラフラで今も体力回復途中。

選挙って体力入りますね。