東京芸術劇場
在京の音楽大学によるオーケストラ演奏会を聴いてきました。
2003年までは東京文化会館主催で「音大オーケストラの祭典」として
毎年開催されてきたものの、東京都の予算廃止により中断されていたもの。
今回から第1回として新たに東京芸術劇場とミューザ川崎シンフォニーホールの協力のもと
「音楽大学オーケストラフェスティバル」として蘇えりました。
今日はその最終回の東京音楽大学と国立音楽大学のコンサート
全座席指定でオール1000円の料金、下手なやる気のないプロ・オケを聴くより
はるかに精神衛生上も懐にも優しいコンサート。(笑)
第1回音楽大学オーケストラ・フェスティバル
時任康文指揮
東京音楽大学シンフォニーオーケストラ
1・シューベルト
交響曲第5番変ロ長調
2・ヒンデミット
交響曲「画家マチス」
******** intermission *********
高関 健指揮
国立音楽大学オーケストラ
1・R・シュトラウス
「アルプス交響曲」
2009年12月13日15時開演 東京芸術劇場大ホール 2-L列
それぞれプログラム開始前にブラス隊によるファンファーレが演奏された。
前半は国立音楽大学による小泉 香:国音ファンファーレ
後半は東京音楽大学による佐藤絵里:Fanfare2009
流石に音楽大学の学生によるコンサートだけあり、いずれも整った
アンサンブルに感心した。
東京音大オケによる「画家マチス」の終曲での弦楽群の見事なユニゾンの演奏、
シューベルトでの端正な響きなど、管楽器メンバーも素晴らしい。
国立音大オケによる「アルプス」での巨大編成にありがちなテンポのずれや
アインザッツの乱れもなくゴージャスなアルプス登山を堪能、
まさに総力を挙げての意気込みが感じられる演奏。
国立音大オケ、過去2006年に準・メルクル指揮のマーラー3番を聴いたが
この時も見事な演奏で感銘を受けた記憶がある。