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DulferWeekも中盤です。
昨日のファースト「BigBoy」に続き、今日はセカンド「dig!」(96年)。 このアルバムでDulferスタイルの基本的な部分は 一応の完成をみたと言えるのではないでしょうか。 「BigBoy」でややうるさい感じを受けたギターも、 ボリュームを落とし効果的にバッキングに参加していますし、 リズムトラックは前作に引き続きロックを基調としていますが、 確実にグレードアップしています。 CandyDulferが全曲のホーン・アレンジを担当している事や、 彼女のバンドメンバーがバックで参加(何曲かはCandy自身も参加) している事も、サウンド面の向上に一役かっていると思います。 いろいろな楽器が重なって、音の層は厚いのに、重たくない。 PaulKeuzenkamp&JohnHelderの成長を伺わせる音作りです。 このアルバムは比較的テンポのゆるい曲に民族音楽的要素が 感じられるという特徴があります。 3トラック"Digstortion"のリフに現れる音、フレージングは、 アフリカのカリンバっぽい感じが、 5トラック"RedMoon"は率直にシンセ音源で エスニック・パーカッションを利用しているのがわかります。 またそのパーカッションの中で奏でられるSaxのメロディにも アジアンな雰囲気を感じることができます。 12トラック"MobyDig"のイントロには、 シタールとも琴とも判断がつかないような音が現れますし。 14トラック"Quikotones"でもカリンバ風の音が現れます。 で、そういった要素を随所に感じながらも、 DulferがDulferたる所以とでも言うか、 これぞまさにDulfer!って感じの曲も多数収められているわけです。 2トラック"Dig!"、4トラック"Streetfire"、7トラック"GrandSlam"、 11トラック"DoubleDutch"、16トラック"Hyperbeat"。 どれもこれも、親しみやすいメロディとグルーヴィなリズムで、 いつ聴いても、誰が聴いても、気分はFunky! 中でも一番のお気に入りは"GrandSlam"。 1、2、1、2、1、2、3、4というリズムで刻まれる あまりにも有名なリフは感動的でさえあります。 いろいろ場面で使用されていた記憶があるのですが、 ひとつも具体例が思い出せないのが情けないです。 "Streetfire"以外、ミニ・アルバム「Hyperbeat」に 収められている事を見抜いたあなたは偉い! しかも「Hyperbeat」には"Mickey Mouth"も入ってるし、 これだけ買っとけばDulferの初期の代表作は押さえたも同然です。 でも、二つ上の段落で書いたような、 民族音楽を取り入れたDulferスタイルというのが、 サード、そしてフォースへとつながっていくのです。 ということで、明日へ続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
November 26, 2003 07:01:17 AM
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