ある日どこかで

2005/02/13(日)18:51

『十戒』~’56年版

アメリカ映画(309)

『十戒』は何度も観ている、と言っても正確に言うと最初から最後まできちんと観たのは今回が初めてだった。今までいつも前半だけ,後半だけ、または飛び飛びでしか観た事なかったのだ。 今日NHK BSでやっていて、珍しくみんな揃って最初から観た。 1956年に作られた、チャールトン・へストン、ユル・ブリンナー出演の、豪華絢爛たる大スペクタクル。 旧約聖書の「出エジプト記」をベースに、前半はモーゼの出生の秘密を,後半は奴隷だったヘブライ人達を解放し彼等をを率いてエジプトを出てシナイ山へ行き、主から十戒を授かる有名なストーリーだ。 今観るとどうしても少しおかしく思える合成映像はあるものの、50年前にしては実に良く出来ている映画だと思う。紅海が真っ二つに割れて道が出来たところなんかは圧巻だ。ものすごい数のエキストラを使ったと思われ、ベン・ハーと並ぶ超大作だ。 ユル・ブリンナーは奴隷解放をあくまでも許さないファラオの役だが、容貌から彼のほうがエジプト王としては貫禄があるようにも思える。しかし、チャールトン・へストンは容貌は別にしても、どうしてもカリスマ的な魅力が漂っていて、こういった役にはうってつけの俳優だと改めて思った。 「十戒」は、一~三戒を除いては人間としてしてはならない当たり前の事を示している。宗教云々よりも、歴史小説とか神話として読むと旧約聖書はおもしろいが、映像で観ると手っ取り早くわかり易い。と言っても本作品実に4時間近くあるのだが、長さを感じずに観る事が出来た。 そして、また今回も思った。あの時代の女優さんってなんて美しくて、魅力的なんだろう…って。

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