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2007.05.17
テーマ：おすすめ映画(4018)
カテゴリ：日本映画
≪観終わったらおにぎりが食べたくなる≫
 これも観たかったんですが、WOWOWで放映してくれたのでやっと観る事が出来ました。 フィンランドのヘルシンキで、日本人女性サチエが和食レストランを始めた。その名も「かもめ食堂」。しかしお客はなかなか来ず、やっと来たのは日本のアニメオタクの青年だけだった。そんな時偶然にサチエが出会った日本人女性ミドリは、ひょんなことから「かもめ食堂」を手伝う事になる。少しずつお客も増え始めた頃、又ひとり日本人女性マサコが食堂にやって来たのだった。 思っていた通りの映画だったなぁ。 キッチングッズなどがかわいらしく、かといってポップ過ぎず、いかにも北欧のシンプルでかつしゃれた雰囲気の食堂が心和みます。レストランじゃなくて食堂、それもかもめ。この食堂にぴったりのネーミングなのです。  ちょっとアクセントのある出来事も、それほど驚くような事じゃない。お客の全然来ない暇な食堂の日常。片桐はいりのあの独特な表情。もたいまさこのあの間。そして小林聡美のこがりっとした感じの喋り方。3人の女優達がそれぞれ役にぴたりとはまり（それとも彼女達を想定して書かれたのか）、その個性豊かな3人ながら、フィンランドののんびりとした時の流れに、何とはない日常に違和感なく自然に溶け込んでいるのです。彼女達のワンピースやエプロンのプリント柄もステキ。 メインメニューにしたいおにぎりよりも、シナモンロールの香りに誘われてお客が入ってきたのは仕方ありません。しかし、一度食べたらやめられないおにぎりや日本食の数々。とってもおいしそうなんで、観終わったらおにぎりが食べたくなって作ってしまいました(笑）。 毎日やってくる日本オタクの青年へコーヒーを運ぶ所、サチエが毎日欠かさない合気道の型の練習。この作品は繰り返される日常を描きたかったのかな。そんなに大事件が起こらないのが日常ですからね。 よく考えれば不思議な点は多々あるのですが、そんな事はどうでもいい。ゆったりと腰掛けて「コピ・ルアック」と言っていれたコーヒーを飲みながら、のんびりと観たい、そんな癒しの作品なのです。  サチエの話すフィンランド語も耳に心地よく、又「いらっしゃい」という日本語もなんかステキだな、って思える作品なのでした。 女性はきっと好きな人が多い映画だと思います。 かもめ食堂 2005年 監督／脚本：荻上直子 原作：群ようこ 出演：小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、ヤルッコ・二エミ、タリア・マルクス、マルック・ぺルトラ DVD 
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