2010/09/02(木)17:13
☆白いドレスの女☆
今年の夏は本当に暑かった。9月に入ったと言うものの、未だ日本は猛暑の所だらけって、一体いつになったら秋風が吹くのやら。
今日の映画も観てるだけで暑くなりそうなんでどうしようか、と思いましたが、暑さついでにこの作品を。
蒸し暑い夏のフロリダ。熱帯夜に涼を求めて海岸沿いの野外ライブステージをぶらついていた弁護士のネッドの目の前を、白いドレスを着た一人の女性が通り過ぎた。美しい容姿に目を奪われたネッドは彼女に声をかけたが、「夫がいる」と突き放された。しかし、彼女の住所だけは教えて。ネッドはその住所を訪れて…
もう見るからに蒸し暑そうなんです。あんなに暑そうな夜にあんな女性に出会ったら変な気になるのでしょうね。
案の定、と言う展開で事は進みますが、もうその気だるさと言ったら。そして、その気だるさを増すのがジョン・バリーの音楽です。熱帯夜の気だるいジャズ。それだけで、どよ~んとした雰囲気になります。
キャスリーン・ターナーは、これがデビュー作とは思えないほど貫禄があり、官能的な悪女を演じています。登場が白いドレスを着ていて、まずそこに強烈なインパクトがあるのですが、その着こなしと脚線美と、セクシーさには女性が見てもドキドキさせられます。原題は映画そのままでそれはそれで良いのですが、邦題がいいですね。
若き日のミッキー・ロークも出ています。この頃のロークきれいです。
中盤まではかったるい雰囲気で進みますが、ラストのほうで畳み掛ける展開に力んで観てしまいます。少し説明不足の感はあるものの、見事に知能犯の相当な悪女を演じたターナーの鮮烈のデビュー作ですね。思えば、80年代は彼女の時代でした。
絶妙のカメラワークと音楽と共に、暑いフロリダの、官能的で、ワルの女性にはまってしまうダメ男。そのダメ男がどんどん精悍な男になっていく様も見所です。
とにかくフロリダの暑さ(熱さ)が伝わってきます。
暑い時季には暑いものを食べると良い、と言いますから、暑いからこそこんな映画も良いかも。違うか…
BODY HEAT
1981年
監督/脚本:ローレンス・カスダン
音楽:ジョン・バリー
出演:ウィリアム・ハート、キャスリーン・ターナー、リチャード・クレンナ、テッド・ダンソン、ミッキー・ローク 他
【22%OFF!】白いドレスの女 スペシャル・エディション(DVD)