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ある日どこかで

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チェコ映画

2005.12.11
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カテゴリ:チェコ映画
≪「諸悪の根源は恐怖にある」 この言葉が納得出来る作品≫


1965年の作品ですが、モノクロでもっと前の作品かと思っていました。




ファシストの姿はちらほら見えるものの、町往く人々はのんびりとして戦争中だがのどかな町。仲たがいしていた義兄が大工のヨゼフの元へ持ってきたのは、ユダヤ人排除に伴うあるユダヤ人老婆の大通りの店の管理人へという話。これで裕福になれると大喜びの妻、そしてヨゼフも意気込んで出かけたものの、その老婆はなあんにも分かっておらず、自分の身の上話を始める。おまけにものすごく耳が遠い為全く話にならない。でも老婆はヨゼフを息子のように扱い世話をやいてくれ、ヨゼフも老婆を何とかしてあげられないかと思うのだが…




ナチへの嫌悪感はあるもののどうする事も出来ない一市民のヨゼフ。前半は噛みあわない老婆との会話、妻への嘘、それでも毎日店へ出かけて老婆の料理を食べて一日を過ごしていた彼も、日に日に強まるユダヤ人迫害の様子を後半からは息を呑んで観る展開となります。

特にラストの数十分は手に汗を握ります。

こんな結末って…想像していませんでした。

だから、ラストの楽しげなシーンはより切なく感じてしまいます。

老婆役のイダもヨゼフも迫真の演技で圧倒されました。

何気なかった日常の、でも刻々と迫るその日への段階をヨゼフの目を通して私も観ているような気がして、恐怖を感じました。

「おすすめ」にはしませんでしたが、深く考えさせられる作品です。

 

OBCHOD NA KORZE/THE SHOP ON MAIN STREET
1965年
チェコスロヴァキア
監督:ヤン・カダール、エルマール・クロス
脚本:ラディスラフ・グロスマン、ヤン・カダール、エルマール・クロス
出演:イダ・カミンスカ、ヨーゼフ・クロネル、ハナ・スリフコワ








Last updated  2005.12.11 12:53:14
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2005.05.13
カテゴリ:チェコ映画

これは曲の方ではなくチェコの映画。
戦争映画には二つあると思う。一つは徹底的に戦争の悲惨さを映しだすもの。もう一つは厳しい生活の中でどの様に人々が生きたかをユーモアを交えながら描かれたもの。
この作品は後者だ。



第2次世界大戦下のチェコのとある町。ここもナチスの影響下にあった。ある日ヨゼフとマリエの夫婦は、以前の職場の上司の息子で収容所から脱走してきたダヴィドを匿うことになる。
ヨゼフのかつての同僚ホルストはナチの信奉者。彼はしょっちゅう食料などを持ってヨゼフの家に訪ねてくるが、実は彼はマリエに夢中なのだった。だが、ホルストはこの夫婦が何か隠し事をしているのではないかと疑い始める。




結局2年間ヨゼフ、マリエ夫妻の家に隠れて過ごす事になるダヴィド。その間に夫妻とだヴィドの間に信じられないような事が起きる。ものすごく考えさせられるシーンだが、自分たちが生き延びていくにはこれしかない、という選択。この映画ではそのシーンが一番心に残っている。

戦争の残酷さ、愚かさ、人間の弱さと同時に勇気や寛容さ。良かれと思ってした事も戦争の成り行きでは立場が逆転してしまう恐ろしさ。戦時下では何が起こるかわからない。裏切りもあるし同じチェコ人でも信じられないという張り詰めた日常の中で、ユダヤ人の青年をかくまいながら自分たちも必死で生き延びようとする様子がユーモアを交えながら描かれた秀作。


陽だまりの映像がとても美しく音楽もいい。
ヨゼフとマリエ。まさにキリストの父母の名のごとく彼らにも素晴らしい授かりものが。昔を思い出しながらヨゼフが授かりものと歩くラストは感動だ。







Last updated  2011.06.19 16:05:46
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2005.03.02
カテゴリ:チェコ映画

このタイトルは知っていたけど、観るまでてっきり恋愛ものだと勘違いしていた。



1988年、少しずつ世界の民主化運動が活発になっていた頃のプラハ。ロウカは55歳の独身男性。かつてはチェコの交響楽団のチェリストだったが、今は墓銘修復や葬儀時の演奏をしてその日暮らしの生活を送っている。ある日友人からロシア人女性との偽装結婚の話しが持ち込まれる。お金に目がくらんでその話しを承諾するが、その女性は数日後5歳の息子コーリャを残し、恋人のいるドイツへ亡命してしまう。


置いて行かれたコーリャ。今まで女性をとっかえひっかえしてお金にもルーズだったロウカの生活は、コーリャと暮らす事で一変する。
初めはどちらとも言葉も通じずどうして良いかわからずにいるが、次第に慣れ親しんでいく様子がいい。子供は大人よりも順応しやすいのだ。チェコ語もどんどん覚えていく。
でもやはり子供、時々ロシアの言葉やロシアの話しをむしょうに聞きたくなったり、死んでしまったおばあちゃんにシャワーを電話にみたてて話したりしている。

子育ての経験もない愛想の悪いロウカ。でも次第にコーリャの父親のような気持ちになっていく。こわばっていた顔がコーリャと生活するうちにだんだん柔和になり、最後の方はまるで本当の親子のよう。

社会主義体制の当時の生活の大変さや、その崩壊という大きなうねりの中での様子を垣間見られた。
塔の街と言われるプラハの街並み。ロウカの部屋の窓から見える景色もとんがった塔がいくつもある。そして、ロウカも自分のアパートの最上階の部屋の事を”私の塔”と呼んでいる。とても美しいと聞くプラハ、いつか訪れてみたい。

コーリャがたまらなくかわいい、そして演技がすごい。あんなに巧い子役を見るといつも不思議でたまらない。どうやって教えるんだろう。教えてもなかなか良い演技をするのは難しいと思うが、そこが天才なのだろうか。

コーリャとの空港でのシーン。あのあっさり感がかえって胸を締めつける。

コーリャと暮らした事で温かい人間性を持てたと思われるロウカのラストシーン。
彼が本当に子供の父親になる日も近そうだ。



コーリャ 愛のプラハ ◆20%OFF!<DVD> [IMBC-143]






Last updated  2011.06.19 15:52:55
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