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あまりに久しぶりなので似ない似ない(前も似ていたかどうかは別として) 似てなくて申し訳ありませんが 一応マーティン・シーンとシシー・スペイセクです さて映画は「地獄の逃避行」(1973) かなり安易なタイトルですが 作品はもっと深いレベルにある様に思えました 職も手につかず日常に飽き飽きしている青年(マーティン・シーンが若い)と 日常になんの疑問も持たず平凡に暮らしていた地味~な少女(シシー・スペイセク)が出会う そして殺人。まず少女の父親を殺し(ウォーレン・オーツ) 逃げていく間に追ってくる人間を次々と青年は殺していく 内容は陰惨なものだが、作風は静かで詩的だ 殺す方も殺される方にも感情の爆発が一向にない(排除されている) 遥かに続く地平線とか広い広い空が印象的 アメリカって大きいなと思うと同時にこんな広い土地では ひとりふたり死んでも関係なく思えてくるのだ 人間なんて虫けら同前なような気がしてきて恐い 最後、少女は青年を見限って一人自首をする 恐くなったとか嫌になったとかではなく単に飽きたのだ(クールだね) そして青年はひとり警官に追われることになる・・ 男と女が逃亡する映画はよくありますね「俺たちに明日はない」とか「傷だらけの挽歌」とか たいがい陰惨で絶えず激しい銃撃戦があるのが定番?ですが この映画はそれと真逆をいっていて面白かったと思います しかし好きかといわれればそうでもありません(笑) シシー・スペイセクはどうしてもキャリーに見えてしまうし マーティン・シーンはベトナムのジャングルに出ていく所を想像してしまう ウォーレン・オーツも「ガルシアの首」か「ワイルドバンチ」が頭をよぎってしまう これは過去の作品を見るときの弊害ですね あたまも一旦リセットでもできればいいんだろうけど お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006/12/08 06:35:18 PM
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