くすぶり続けてる、、、(原作と作品の不幸な関係)
まぁ大きなお世話だとは思いますが、、、映画版「ゲド戦記」に関する事。 映画の酷評を読むにつけ、変な先入観を持ちたくなくて(って時点でもう持ってる?)見るのをためらっております。 そんな中、ついに噂の「原作者のコメント」を発見してしまって、超複雑な心境、、、と言う事で、訳文がこちらです。原典:Ursula K. Le Guin Gedo Senki, a First Response 尚、原文(原作者HPより)は こちらのページから。語学に堪能な方は、ぜひ原文にて思いをお汲み取りいただければと思います。 ただ、この文面を読むと若干錯綜(あるいは誤解)している部分があるので付け足しますと、駿監督がル=グウィン女史を訪ねた時に受けられない理由として 「自分は今まで『ゲド戦記』から受けた大きな影響を、『ナウシカ』や『もののけ姫』などの作品を通じて、自分なりに表現して来た。 よって今、改めて『ゲド戦記』に関わる事は、自らの作品を焼直すだけの作業になってしまい、それは一作家として出来ない」 として、丁重にお断りしたらしいです。 また、監督を引退って言うのは、ここ10年くらいずっと言ってるらしいです。 (多分、作品が上がった頃には、毎回本気で思ってるんでしょう。) さらに、吾朗監督の起用に一番反対していたのは、誰あろう駿監督ですからね。 そう言うことで言えば、吾朗監督の起用(さらに駿監督のサポートと言う嘘)に関しては、鈴木プロデューサーの独断で進めた話なんだろうと思われますね。 以前、この鈴木プロデューサーが単独で出た番組を拝見した事があるんですが、何と言うんでしょう、、、いかにも巻き込み型の人物と言いますか、あまり印象良くないんですよね~。 有名な逸話としては、新作の発表間近になって駿監督がなかなか良いタイトルを見つけられずにいた所、仮題として進められていた「もののけ姫」というそのタイトルを、そのまま発表してしまったらしい。 それを聞いて監督は大激怒したらしいんですが、、、まぁそんな事を平気でやるタイプの方なんで、今回は、その大いなる失敗作って事なんだと思ってます。 実際、グウェン女史に届けられた2枚の作画(下記参照)も、二人に「ゲド戦記の世界観を一枚で表現して」と焚きつけて書かせた物を、スタッフの手で仕上げさせ、あたかも駿監督も関わってるように“思い込ませた”とも言えなくも無いですしね。 ただ、大人の事情とはいえ、思い入れのある作品を自らの肉親の手で裏切るような事になった駿監督の心中を察するとねぇ、、、 ああ、まだしばらくは観られそうにありません、、、