テーマ:洋楽(3322)
カテゴリ:音楽
そういえばここは音楽ブログということになっているのに、殆ど音楽の紹介をしていませんでしたね。まあ、紹介しだすとディープな世界になって、みなさん読まなくなっちゃうかもしれないしなあ。
ノジヲがインディー・ロック、オルタナ好きということもあって、リカルドもよくそういうジャンルのロックを耳にしています。お友達のもんどりあんさんが今NYにいるということで、このコンピレーション・アルバムを紹介しましょう(探したけど、楽天内では見つからなかった……)。 ![]() ニコライもちょっと紹介していたけど(2月3日の日記)、ストロークスの登場というのは、米国のロックがそれまでの10年間のヘヴィ・ダウナー・ノイジーなものから、ガレージっぽい少しアッパーなものに変わる重要な起爆剤になったものです。聴いてるリスナーよりも、その後に出てくるミュージシャンの方への影響が大きかったかもしれませんね。その後の5年程は、NYのストロークスとデトロイトのホワイト・ストライプスが米国オルタナ・ロックの2大重要バンドになっているようです。 このアルバムはコンピレーションなのですが、2003年の時点でNYで活動しているアンダーグラウンドなバンドを主に収録しています。ストロークスとかインターポールとか、既にもう持っている人にはあまり魅力はないかもしれませんが、これからNYロックの今を感じたい人にはちょうど良い1枚だと思います(まだ普通に売ってるのかな?)。ストロークスはもちろん、ちょっとダンスフロア的なRaptureとかLCD Soundsystemもお奨めです。こういう違ったジャンルの曲が平然と一緒のアルバムに入ってしまうところがNYらしいといえばNYらしいかもしれませんね。最後の「Year To Be Hated」という曲は、Yeah Yeah Yeahsのカレン・Oがボーカルの覆面バンドです。タイトルが変わってますが、曲の中身はYeah Yeah Yeahsの「Our Time」と同じなので、知ってる人は多分すぐわかると思います。あ、こうしたバンドは基本はアンダーグラウンド・ロックな感じなので、歌のうまさとか、ギターテクとか求めてはいけませんよ。 コンピレーションとしては、ちょうど9・11から復活し自分たちの音楽を見直す再スタートのためのアルバムという感じです。大手レコード会社に守られているアーチストはまだましだったのでしょうが、小さなレーベルで細々とやっていたバンドたちにとっては、9・11の影響は、自分の生活だけでなく音楽活動の場という面でも大きかったみたいですね。 本来NYというのは、実はオルタナロック・ファンにとってはそれほど魅力的な都市ではないようにも思います。むしろジャズとかミュージカルとか、あるいはクラブ系か。Village Voiceという信頼できる批評眼を持ったロック・メディアもあるのですが、いかんせん米国は広過ぎて、ツアーで全米を回るとか、ラジオ局へのプロモーションをしないと、NYで評価されても全米的に広まるのは難しいようです。今回のようにまとまった活気を感じられたのは70年代後半のNYパンクの頃くらいかも。ここ数年はそれ以来、25年ぶりの盛り上がりなのかもしれませんね。そういう意味では、9・11が逆にみんなの結束を高めたという皮肉な面もあるかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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