104659 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

日々是好日

日々是好日

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Calendar

2003.10.16
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
70代の女性患者さんのこと。
夜中に何度もトイレに行くので睡眠不足になってしまい、内科で睡眠薬を出してもらった。
すると、ぐっすりと朝まで熟睡できるようになった。
ところが・・・
朝起きると必ずパンツが濡れている、という。
どうやら“おねしょ”をしてしまうらしい。
本人は熟睡しているので、おしっこをしたいという気持ちは全くなかったらしい。
朝起きたときに下着が濡れていて気づくらしい。
それが毎晩続くので困る。この“おねしょ”をなんとかしてほしい。
そう言うのである。

いくつか検査をしたあと、先生は患者さんにこう言った。
「睡眠薬を飲んでいるので夜中に熟睡してしまって、尿意を感じないのでしょう。“おねしょ”が困るというのなら、睡眠薬をやめたほうが良いでしょう。」
患者さんはポカンとした顔をして「先生、おねしょの薬は出してもらえないのですか?」と聞く。
先生は「夜中に尿意があったときにトイレに行けば、おねしょはしなくて済みますよ。」と答えた。

お年寄りに多いのだが、体が活動している昼間には尿があまり作られなくて、体を休める睡眠中に尿が作られる、ということがある。
この患者さんもそのタイプなのだろうと思われる。
だから夜になるとたくさん尿が作られて、結果として何度もトイレに起きなければならなくなるのだ。
トイレに起きなければならないのに、睡眠薬のせいで熟睡してしまっているから“おねしょ”してしまう訳である。
だから、先生が言ったように、睡眠薬をやめて夜中にトイレに起きれば、おねしょは治るのだ。

作られた尿は排出しなければならない。
膀胱の中に溜まっていっぱいになってしまったら、後は出すしかない。
だからおねしょしては困るのなら、起きてトイレに行くしかないのだ。
でもそうなると、この患者さんはまた睡眠不足になってしまうかもしれない。
それはどうしたら?

・・・明日につづく・・・






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2003.10.16 14:13:31



© Rakuten Group, Inc.
X