2011/02/13(日)22:33
35歳以上の男性にこそ観てほしい。 洋菓子店コアンドル
この感情、どこに落としちゃったんだろう・・・
昨日、「うぬぼれ刑事」の蒼井優さんがヒロインの回(Vol.1に入ってる2話目なんだけど)を観て、急激に蒼井優ブームが来まして、早速観てきましたよ。
洋菓子店コアンドル
いやあ、よかった。蒼井優さんの演じる、一直線で純情な女性がたまらなかったですよ。
不器用で、納得できないことは癇癪を起こしたように大声で相手にぶつけるところなんて、観ているこっちが胸にグッと来て、涙があふれるほどでした。
まあ、ストーリーは公式サイトにお任せしますけど、なんかね、この映画を観ていたら自分の仕事をしている姿、というか仕事をしていた姿がだぶって、内心(これはヤバいなあ)って思っていました。
ワタシは会社に勤め出して10年経ちますけど、数年前はたとえ相手が部長だろうが専務だろうが、自分で納得できないことは面と向かって言っていました。
でも、部下がついて、いつの間にか組織を守らなければという気持ちが芽生えてから、理不尽なことがあっても基本的には自分でなんとか解決しようとしてきましてね。そうしているうちに、どうやら「守る」という気持ちが気づかぬうちに歪んだ形になっていたようで。
上司のミスから起きたトラブルも、その原因に気づかず自分で引き受けてなんとかしようと頭を抱える日々。
そんな「歪み」に気づいたのは、自分自身の心身にダメージが現れてからでした。
この映画を観ながら、自分の人生、自分の身体が思いっきり自由に動かせるのって後何年だろう。
既に日本の企業の給与システムなんて歪みに歪みまくって壊れていて、自分の世代になんて何のメリットも与えてくれないことをわかっているくせに、気づかないフリして10年後に後悔していないだろうか。
なんてことも考えていました。
今の30代の男性は、同じように思っている人、結構いるんじゃないですかね。
洋菓子店コアンドル
ぜひ、35歳以上の男性にこそ観てほしい映画です。
それにしても、江口洋介さんはホントにいい演技をするなあ。