2005/03/09(水)00:03
食の寺子屋
「仙台食・農交流ネット」さん主催の仙台食農フォーラム2005
「食の寺子屋」に参加しました。
寺子屋1は、食料自給率レポートの読み方。
統計データから見えてくる日本の食の現状とこれからのありかたへの提案。
畜産物・油脂1kgを生産するために必要な穀物の量の数字は、
環境問題への関わりともシンクロしており、
「世界がもし100人の村だったら・食べ物編」
でわかりやすく絵本にしていた、まさにそのデータでした。
今日の話がすべて解説されているなぁ。。
たくさんの人に読んでほしい本です。
そして、フェアトレードの考え方と消費者のあり方。
安ければいいという消費者自身の食生活を考えるべきだという言葉に納得でした。
マクロビオティックの大きな視野で食を考えるというなかでの
お肉を出来るだけ少なくしましょうという提案のなかには
身体への影響だけではなく、環境問題も包括されており、
「食」は生き方であり、
まさにライフスタイルとしてのマクロビオティックを再認識しました。
寺子屋2は、命をつなぐ「食」の大切さを伝えると題しての講演でした。
小学校の給食での残菜(児童が残したメニュー)のデータに愕然としました。
人気があるメニューは、
カレー・シチュー・麺類・ハム・ソーセージ・ひき肉料理・フライドチキン・フライドポテト・コーンスープ・・・。
一口サイズのもの・やわらかいもの。。
まるでファーストフードとファミリーレストランのメニュー。。。
不人気なものは、
味噌汁などの汁物・和風煮物・和風和え物・魚料理・野菜サラダ・・・。
野菜や海草・一切れや一尾・丸ごとの魚・硬いもの
う~ん。マクロビオティック的なもの全部NGってわけかぁ。。
講師のかたも言っておられました。
素材そのままでおいしいものならば余計な味付けはいらない。
子どもたちにそういう食材のおいしさを伝えるべきだと。
「食育」のありかた、誰が誰に「食」を伝えていくのか考えなければ。
思わずうなずいてしまった私でした。
そして寺子屋3・有機野菜や不耕起農法でお米を作っている生産者のかたのお話。
日々自然と向かい合い、強い思いを心に持ち、
心を込めて野菜たちを育てていらっしゃる生産者の方の言葉は、
自信に満ち心に響きます。
その植物を健康に育てることが人間の健康に繋がる。
その野菜が健康かどうかは葉っぱを噛んでみればすぐわかるそうです。
命のあるものを食べて命を繋いでいく。生命力のある野菜を作るのが使命だと思っている。
すべて「あたりまえ」のこと。
と語る生産者の方の話に胸が熱くなりました。
まだまだ仙台では知名度の低いマクロビオティックではあるけれど、
完全穀物を中心に有機野菜などの生命力のある食べ物をいただくという考え方の根っこは
揺るがない「命」をつくる「食」の考え方。
子を持つ母として、命を紡ぐ女性として、マクロビオティックを伝えていこう。
生産者のかたとたくさん話して、お顔を見ながら野菜を買いたい。
そうして愛を込めて大切に育てられた野菜を感謝してお料理しよう。
幸せなおいしい顔をたくさん増やすために、頑張ろう。。
今年は生産者さんのところにいっぱい会いにいきたい。
いい出会いがたくさんありますように!