2005/04/02(土)20:59
これじゃなきゃ。。
生まれ育った会津の郷土料理「こづゆ」をつくりました。
本当は我が家ではお正月にしか作らない料理だけれど、
オットがサトイモを大量にむいてしまい・・・。
サトイモ・・・ほうってあったのではなくて、そこに保管してたんだよぉ・・・。
すっかり皮むいちゃって、こんなにどうすんの~?
で、、ここのところサトイモづくし。。(^^;)
「こづゆ」は干したホタテの貝柱でおダシをとり、
サトイモ、人参、細竹の子、きくらげ、糸コン、干し椎茸、豆麩などを
入れて作ります。味は薄めのお醤油味。
決まりは奇数の種類の材料にすること。
写真のは角切りにしてしまったけど、人参は銀杏切りが正しい。
。。。。。。。
こづゆはもともと、江戸時代に会津藩の武家の間で作られていた格式の高い料理です。
祝い事など特別な席があったときにふるまわれた本膳料理で、
それが庶民の間に広まり、会津地方を代表する郷土料理となったものです。
会津地方におけるお祝い事の本膳料理では
一の膳が運ばれて厳粛な雰囲気で宴がすすみ、
その後「会津めでた」が歌われ、
二の膳の一つとしてこづゆがふるまわれます。
それから本格的な祝宴がにぎやかにはじまるのです。
会津の人は御膳の料理には手をつけずに家族のために持ち帰る。
そのため、こづゆを酒菜としてお酒を楽しんだのです。
これは会津独特の食文化で、
子供の頃、父親が宴会からお土産に持ち帰る折詰めが楽しみでした。
こづゆは二杯、三杯とお代わりしてもよいという慣わしがあります。
だから何杯もおかわりしてもいいように、
朱色の「手塩皿(てしおさら)」という漆器の小皿に盛られます。
会津の人の漆器への強いこだわり。。
手塩皿には、手塩にかけたご馳走ぶりが一目で分かるようにとの
意味があるそうです。
「こづゆ」を盛るのは、手塩皿でなければ。。
結婚して家を離れる時、
私は5個の手塩皿をいっしょに持ってきたのでした。
会津にはニシンを漬けるために作られたニシン鉢もあったなぁ。
その話は山椒の新芽が美味しくなる頃にでも。。
明日は、アワとサトイモのコロッケ・・・?