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のんの

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魔法の杖  エンリル   LEVEL-2

             
            次の日

スズメの鳴き声が聞こえてきた。外はちょっと生暖かく風が吹いて心地よい中にジョンが魔法の修行をしていた。
昨日在った事を身に染み付けて一生懸命訓練していた。
ジョンに付き添って指示しているのがニ―ルまたはジョンの
おじいちゃんだった。
「今日はとっても良い天気ね~!!洗濯物がよく乾きそうね~!!
ジョン!!おじいちゃん朝ご飯ができましたよ~!!」
「わかった~!!おじいちゃん一時中断してご飯食べにいこ。」
「そうじゃのう、ご飯食べに行こうかの。明日にはもう旅立つんじゃから、しっかりご飯食べてしっかり訓練しないといけんの~。しっかりと扱くから覚悟しとくんじゃな!!」
「え~~っっ!!うそだろ~。もう勘弁してよ。」
「何言っとるんじゃ!!そんな事言っとると、何も呪文をマスターできんぞ!!
ちゃんと覚悟しとくんじゃな!!あっはっはっはっ。」
「そんな~!!勘弁してよ!おじいちゃんの意地悪~!!」
 「早くこんとわしが全部食べてしまうぞ。」
「それだけはやめてくれ~!!!」
ジョンとニ―ルの話しを聞いていたサラはくすくす笑っていた。
「朝から元気ね~!!明日旅立つのに心配はしていないのかしら。まぁ、心配していたらあんなに元気ではないわよね~!!」
 そう思いながらリビングに戻っていった。
「相変わらず騒がしいわねぇ!!
でも、明日で、もう聞けなくなるから寂しくなるわ!」
「そんなこと無いよ!!悪い奴らをやっつけたら、帰ってくるから
心配はいらないよ!!」
「そうは言うけど、魔法とかまだ上達してないのに、こっちがハラハラするでしょ!!」
「はいはい。わかったから、俺明日旅に出るんだから見守っててくれた方が良いし、だったら頑張ろうって気にもなるんだけどな。それに、心配しすぎたら熱でもでるんじゃない?俺は、家族に見守られて旅に出たいな!!」
「それもそうね!!心配してても始まらないわよね!寂しくなって、帰ってくるんじゃないのよ!!(笑)」
「そんなんで帰ってくるわけ無いだろ!!(怒)」
「冗談よ、冗談!!ま、頑張ってくるのよ!!」
「ありがとう!!俺明日の準備してくるから、ご飯の時間になったら教えてくれないかな?」
「えぇ、わかったわ!!でも、支度を早めに終わらせて、明日の為にぐっすり寝るのよ!!いい?これだけは守ってね!!無理はしないでね!!」
「わかったよ!!俺支度してくるから、ちゃんと呼びに来てよ!!」
「はいはい!(笑)」



             夜

「ジョン、ご飯よ!!」
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」
「ジョン?」
サラはジョンの声が聞こえないので部屋に入って見ると、すやすやと眠っていたので、起こさずにリビングに戻っていった。
「母さん、ジョンはどうしたんだ?
呼びに行ったのにジョンが来ないじゃないか!!」
「ジョンが眠っていたから、そのまま起こさずに戻ってきたのよ!!
明日から旅立つのですからゆっくり寝かせてあげましょうよ!!」
「それもそうだな!!」
セド達はサラに同意した。
「多分、おじいちゃんに教えてもらいながら修行してたから疲れたんだろうな!!父さんもジョンの寝顔、見に行ってみようかな!」
「あっ、俺も行く!私も行くわ!」
「あんまり大きい声で話さない事!!あなた達がうかれて話をしていて、ジョンが起きたら嫌な気分になるでしょ!!だから、わかったわね!!」
「分かってるって!!誰も大声で話さないから。なぁ、レオ、レナ。」
「そうよ~。お母さん信用してないんだから!!ジョンだって疲れてるんだから寝ていたって不思議はないわ。お母さんだけが心配してるわけじゃないんだからね!!」
「それは解ってるけど、だけどね~ぇ。あなた達が行くとろくなもんじゃないんだもの!!」
「やっぱり、信用してないじゃないか。たまには俺達の事信じろよ!!」
「分かったわよ。今回は信じてあげる!!」
「ありがとう、信用してくれて。じゃ、ちょっと行って来るわ!!」
レオ達は楽しそうにジョンの部屋に向かって行くけど、やっぱり、サラは心配しながらでも、それを見送った。
「おぉ、寝てる、寝てる。こう言う風に見ていられるのも今日限りか。
まぁ、ジョンには頑張ってもらいたいし、お父さん達が心配しててもしょうがないかもしれんな!!」
「そうだよな、俺も早く部屋に戻って寝よ。明日は早いしな。」
「そうよね。私も部屋に戻って寝ようかしら!!」
「そうか、じゃ、お休み!!」
セドは、子供たちは部屋に戻っていく所を見をくってからリビングに戻った。
サラの反応と言うと。
「やっぱり、ジョン寝てたでしょ!?ジョンの部屋の前でしゃべって無かったのはよくわかったわ。聞こえていたら、ジョンがここに来ているもの。私達も寝ましょうか。朝も早い事ですし!!」
セドは、ちょっと聞き捨てならならないけど、サラに同意した。
「そうだな。いつもより寝るのが早いがたまにはいっか!!」
サラとセドはリビングから出て寝室に向かった。




                朝
              
ジョンはいつもより早く起きてしまった。
まだ午前2時だと思う。
まだ空は暗かったが、星を眺めようと思い外に出た。
「あぁ~・・・。きれいだなぁ。」
ジョンは久し振りに星を見るのもいいものだなと思った。
ちゃんと準備出来ているか確かめるのを忘れていたので急いで戻っていった。
サラに食材なども持っていくので安心だ。
ジョンは準備も出来たし、外は薄く明るくなってきたので、もう一度外の空気を吸いに行った。
「今日でここの家を離れるのは寂しいかな。」
そう思いながら家に戻っていった。
ジョンは外から戻るとサラが話しかけてきた。
「あら、珍しい事もあるのねぇ。ちゃんとしたく出来た?」
「ちゃんと出来てよ!!母さんから早く起きなさいって言って怒ってきたじゃないか!!」
「あら、そうだったかしら?」
ジョンは呆れながらも朝食を食べに行った。
「あっ、そうそう、言うの忘れる所だったわ。旅に出る前に渡すものとか話さないといけない事があるから、ちゃんと待ってるのよ。いいこと?」
「わかったよ!!」
ジョンは小走りで自分の部屋に向かった。
「もう旅にでるんだよな~。嘘みたいに早く感じたしな。そういえば、母さんは話さないといけない事があるってなんだろうなぁ。」
ジョンはそう思いながらも準備をしてリビングまで行き、サラ達を待っていた。


「お待たせ~!!」
っと、言う声が聞こえてきたので振り向いてきた見たら、
サラ達が色々と荷物を持ってきていた。
「母さん、その荷物何だよ?」
「あぁ、これね!」
サラが答えると、ジョンに見せた。
「この荷物はジョンが持っていくものよ。ジョンが持っていくものは家に置いて行きなさい。こっちの荷物の方が役に立つ物だから!!」
「でも、せっかく準備したのになぁ。」
サラは苦笑いをしてこう言った。
「お泊りに行くんじゃないのよ?そんなに荷物持ってたら動きにくいでしょ?
だから、お母さんの言う事を聞いてね!!」
「わかったよ。俺が準備してたのよりかっこいいな!!」
「ジョンが準備してたのって何?」
サラ達はビックリしながら声を合わせていった。
「そんなに驚く事ないだろ?俺が準備した物は。」
「準備したものとは?」
サラ達は声を合わせた。
「短剣でしょ、長剣でしょ、お金でしょ、これぐらいかな!!」
「ジョン、よくそれを準備出来たわね。何処で手に入れたの?」
「何処でって言われても、これは内緒かな!!」
サラは呆れたように溜息をついた。
「まぁ、いいわ。早くこれを装着しなさい。時間が無くなるわよ!!」
ジョンに渡されたのは、綺麗な短剣四本に、長剣一本、お金を少々、ネックレス。
ネックレスには、魔法の念を溜め込んでいる物、イヤリング。
ジョンはピアスをしていたので、これは拒否したけど、『親の形見として持っておきなさい』っと言われ素直に受け取った。
「よし、準備できた。これでバッチリだな。もう無かったら旅立ちたけどな?
そういえば、話って何だよ。もう少しで忘れるところだったよ!!」
「今からミナー叔父さんの所に行きなさい。お母さんより今起きてる事を詳しく話してくれるから。」
「わかったよ。それじゃ、行ってくるわ!!」
「あんまり無理はしないのよぉ~!!」
「いってらっしゃぁ~い!!」
ジョンは歩きながら手を振った。


                        第二章・終                     
                    







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