【詩】高村光太郎の現存彫刻48点 岡山で生誕130年展
高村光太郎(1883~1956)の現存するほぼすべての彫刻48点を集めた「生誕130年 彫刻家・高村光太郎展」が20日まで、井原市井原町の市立田中(でんちゅう)美術館で開かれている。 「道程」「智恵子抄」などの詩で知られる光太郎は、父親の木彫家・高村光雲から木彫の基礎を学んだ。井原市出身の木彫の巨匠、平櫛田中も「高村さんの木彫は実にいい」と高く評価していたという。 今回、展示しているのは「柘榴(ざくろ)」「鯰(なまず)」「白文鳥(しろぶんちょう)」などの木彫の傑作のほか、「手」や「裸婦坐像(らふざぞう)」などのブロンズ作品も。光太郎が傾倒したロダンの作品や妻智恵子が色紙などを切り貼りした紙絵43点も展示している。15日休館。一般700円、65歳以上350円、高校生以下無料。問い合わせは田中美術館(0866・62・8787)。【1000円以上送料無料】高村光太郎の詩/井田康子【2500円以上送料無料】幻の《今井邦子像》の真実 彫刻家高村光太郎が刻んだ歌人の魂/長谷川創一