仮想現実-ＶＲ18-

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評価(最高★5）/★★★☆☆
Ｈ度（最高★5）/★★☆☆☆


【システム】
・インストール後の起動時にDisk不要
・キーボード良、マウス左クリックのみ　ホイール未対応
・Play環境　Vista

【感想】
リニューアルパッケージをたまたま見かけて思わず絵買い。
絵はさっぱりとした画風で、かなりいいです、綺麗です
背景とも違和感がなく、塗りも丁寧で見ていて安らぎます。
立ち絵も瞬きと口パク、外では白い息の演出があり、CGまで口パクするという丁寧な作り。

ストーリーはちょっと単調過ぎるかなぁ…どのルートも展開は一緒です。
一日の始めに朝・昼・夕と行動を決めるのですが、極端な話、攻略キャラだけを選んでいけば難なくルートに入れますし選択肢もそんなに難しいものではないです。

普通の日常からヒロイン達に何らかの問題が持ち上がり、その途中で主人公の病気が再発するものの、彼女たちを優先するがために倒れた後、それぞれのEND…これだけを見ると主人公がかなり悲壮で男前な感じですが…いや男前なんですけど、病気の設定の意味がないほどに倒れるまでは普通に動いて普通に生活しています。

病気に関しても、主人公が倒れた後に悪友の刹那が独白っぽくさらりと語るだけでしたし、さてはて、最初からこの路線でいくつもりだったのか、それとも途中で投げ出しかけたのかはPlayerの受け止め方次第…といったところ。

ヒロイン達は個人的に、主人公と違う学校でモデルの仕事を掛け持ちしている歩と、年上の従姉で浪人している家庭的な凪沙が良かったですね。
ののかはお約束の天然年下キャラとして、未緒と美乃はどちらか設定を変えた方がキャラが活きたのでは、と思います。

で、お茶のような安定した飲み物の中に、一服の清涼…いや、炭酸飲料水なのが、医者の息子であり悪友の鳳刹那…彼の斜め上な言動には笑わせてもらいました。
どこまで本気なのかは分かりませんが、一人すっとぼけた言動をとるかと思えば、時折、痛いぐらいの正論を吐き、病気で倒れた主人公への自責の念と独白は女性の方にもかなり美味しく頂けるものなのではないでしょうか。
特に歩ルートでの彼の屈折した愛情表現は微笑ましいものがありました。

Hシーンは最後の方に１～２回程度、テキストと併せればそれなりにですがあっさりめ。

声優さん達も違和感なく、良かったです。
ただ、自分のPC環境のせいかは分かりませんが、音声が割れて聞こえます。
他にもシステム画面関係でやや不便さを感じましたね。

ストーリーとは直接関係ないのですが、レディオDJの那由他みかんにもちょっとした絡みが欲しかったです。
彼女の仕事風景のCGと声がとても合っていて、引き込まれるというか心地良かったです。

追記：美乃が小さな兄妹を紹介するCGがあるのですが、瞬きせずに見開き状態で延々と口パクするのはちょっと怖かったですヨ…。