[BOOK]の記事一覧 | のんき母さんのタメイキ日記

すごいわ、コレ

ツレアイが、話題になってるからといって購入してきた本『困ってるひと』大野更紗要はウチの娘とおんなじ自己免疫疾患というたぐいのタチの悪い難病にかかってしまった女子のお話なんだが。…いや、凄まじいの一言につきる。けれども、どこかユーモアも感じさせつつ（ホント、酷い状況にあると笑うしかない時ってあるんだよね）、いっきに読み終えてしまいました。ここに登場するオアシス病院はあそこかなぁ、クマ先生は？説教パパは？娘のことである程度そっち方面の知識があったりするので、身につまされる部分あり、社会制度のマリアナ海溝の存在に同感したり、弱者は生き難いよなと思ったり…。娘の具合が悪かった時のこと、その後の教育機関とのスッタモンダなんかを、いろいろと思い出したりしてしまいました。http://www.poplarbeech.com/komatteruhito/005141.html

July 3, 2011

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ためるとシンドイわ～

禁断症状が出てしまうので読んではいたのですが、忙しいのと体調悪いのとで、記録するのさぼってました。最近読んでいた小説類『散歩手帖』　森雅之『ジェネラルルージュの凱旋』　海堂尊『聞き屋与平』『雨を見たか　髪結い伊佐次捕物余話』　宇江佐真理『コミュニティ』　篠田節子『漢方小説』　中島たい子『八朔の雪』　高田郁『獣の奏者１闘蛇編』『獣の奏者２王獣編』　上橋菜穂子マンガ類は『大阪豆ゴハン１～６』　『ラヴァーズ・キス』　『唐人屋敷』　『flat 1,2』　『すーちゃん』　『３月のライオン３』　『きょうの猫村さん４』　等々こんなに読んでいるのに（もっと読んでた気がするので書きもらしもあるかも）、面白かったということだけで内容がほとんどアタマに残らないというのは、ゆゆしき問題ですねぇ。同じもので何回も楽しめるからいいのか。先日のロウガンの件もあるし、ますます読書がし辛くなるんでしょうか。あーあ。

September 5, 2009

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どこまで書いたっけ？

忙しくても本は読む。でも、記録するのを忘れていたので、まとめて書きます。『わくらば日記』　朱川湊人『つむじ風食堂の夜』　吉田篤弘『僕僕先生』　仁木英之朱川さん以外は初めて読んだ作家さん。どれも癒し系のお話でした。

May 3, 2009

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ちょっと前に読んだ

記録するの忘れてました。なんだかバタバタ忙しくて、気持も沈みがちだったし。でも、読書は生活の一部なので、読むモンないと落ち着きません。『鴨川ホルモー』　万城目学映画になったらしいですね。前から気になっていたのですが、文庫になってやっと読めました。実写よりマンガの方がしっくりくるかも。『算法少女』　遠藤寛子当たり前なのだけれど、日本にも数学（和算）があったのですね。昔から数学は鬼門でして、無意識に避けていました。ちょっともったいないことしたかなと反省してます。今勉強したら面白いかもしれない…、いやトラウマはそうそう溶けないか。

March 28, 2009

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『ネクロポリス』　恩田陸

この方の作品は(私にとって)当たり外れがあるのですが、今回のはどっちでもなかった気がします。どちらかと言えば良かった…という中途半端なもの。お話はよく出来ていました。好きなキャラもいたし。文庫で上下巻なので、長く楽しめたのも嬉しいことのひとつ。それと、巻末の解説で萩尾望都という懐かしい名前を見つけたことも嬉しかった。まだご活躍(失礼！？)だったのですね。

March 1, 2009

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時代もの３点

最近読んだもの。日に日に記憶がもたなくなってくるのはトシのせいとあきらめるべきか？アタマにスが入ってるとしか思えない…『鷹姫さま』『狐狸の恋』　諸田玲子　どちらも、お鳥見女房というシリーズものです。『あかね空』　山本一力　上方から出てきて江戸で豆腐屋を始めた男の家族物語なんですが、最後がちょっとなぁ…。長男にだけ甘く他の弟妹をじゃけんにし続けた母親が、結局は不器用だけどイイ人だった、ってのは納得がいかないです。

November 24, 2008

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読んではいたのだけど

活字がないと禁断症状がでるんで、常になにかしら読み物は欠かさないのだけれど、記録をつける間がなくて…。そうして読んだことすら忘れさられる物語たち。『最後の息子』　吉田修一この方の作品は何気に過激です。ちょっとクセがあって、嫌いじゃないんだけど、第一選択肢にはならないかもしれないなぁ。『だいこん』　山本一力面白かったです。文庫の厚さにちょっと閉口ですが。きっと作者はだいこんのような一膳飯屋で食事して、安くて美味しいお酒を飲みたいんだろうな。『海街Diary 2 真昼の月』　吉田秋生コミックスです。鎌倉を舞台にした姉妹のシリーズ2巻目。鎌倉に行きたくなってしまいました。同時発売のガイドブックもつい購入。

October 13, 2008

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『ユージニア』　恩田陸

この人の作品は当たりハズレ、もとい好き嫌いがはっきり分かれる傾向にあって、読もうとする前には余程考えてからにしていた。ストックしていた時代小説も底をつき、読むものがなくなって禁断症状が現れる前に新刊の文庫を購入したもの。結論からいえばハズレではなかった。語り手が次々代わってそれらがパズルのピースをはめ込むように事の全容を解き明かしていくさまは、読んでいても気持ちがよかった。ただ、最後が余韻をもたせたあいまいなつくりになっていて、それがちょいと残念。文庫本の解説を見ると、単行本の方は装丁がかなり凝ったデザインになっているらしく、書店でチェックしてみたいと思った（決して購入すると言わないところが、恩田さん、どうも…スミマセン）。

September 15, 2008

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まとめていきま～す

『玄冶店の女』　宇江佐真理ううっ、これで時代小説のストックがなくなってしまった。今度は何を読もうか。『吉野北高校図書委員会』　山本渚表紙の絵が好きな作家のイラストだったんで、思わず衝動買い。でも、胸キュン（死語？）の青春小説で意外に面白かった。『愛すべき娘たち』　よしながふみコミックスです。娘と母親の関係って難しいというか身につまされるというか…『うさぎドロップ１～４』　宇仁田ゆみ同じくコミックスです。独身30男が急に6歳女子の保護者になるお話。主人公の男だけ絵の描き込み方がゆるいように思えるのは私だけ？ああ、もうマンガしか読むモノがないよう～！早く何か仕入れないと禁断症状がでてしまう。

August 26, 2008

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図書室に住みたい

久々に大きな書店に行った。やっぱりいいな～！嬉しくて吐きそうになる。さんざん迷った末に、いせひでこさんの『ルリユールおじさん』を購入。いせさんの絵は大好きだ。絶版になってしまった『マキちゃんのえにっき』（何年か前に文庫化されたが、挿絵も小さくて物足りない）が無性に見たくなってしまった。講談社、再版してくれ～。小学校の担任は、受け持ちの子供たちに本を読み聞かせしてくれる女性だった。思えば私の読書好きはここから始まったのではなかったか。本に囲まれていると幸せだったし、大人になっても児童書が好きだった（でも、子供は苦手だ）。お金を儲けたら、小学校の図書室をまるごと買い取って、そこに住むのが夢だった。文字通り寝食忘れて読みふけるという、しょうもない妄想。宝くじでも当たったら実現しようと今でも画策している。今日から5日ばかり、にわか独身者。亭主と娘は帰省中。うふふ、何をしようか、どこに行こうか。妄想暴走中。あ～、でも仕事は行かなくちゃダメか。

August 17, 2008

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『世話焼き長屋』　縄田一男　選

池波正太郎、宇江佐真理、乙川優三郎、北原亞以子、村上元三、と５人の作者による人情時代小説傑作選。正直どれかひとつぐらいはハズレ（というか趣味に合わないもの）があるかと思っていたのだが、どれも面白かった。いろいろな作家さんのものが読めて、今回は得した気分。

August 13, 2008

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『桜を見た』　宇江佐真理

遠山の金さん、北斎とその娘、など歴史上の人物を題材に新たな切り口で読み物に仕上げてあり、すごく面白かった。タイミングよく、何でも鑑定団で北の応挙といわれた波響のことが取り上げられており、ちょうど波響がアイヌの族長たちを描いた下りを読んでいたところだったので、なおさら興味をひかれた。松前藩の歴史を知りたくなってしまった。というか、北海道に行きたいな～。ＣＩＤＰの医療講演会、来年は北海道か長崎でやってくれないかしら。

August 6, 2008

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最近読んだものたち

ぽつぽつヒマを見つけては読んだものたち。相変わらず見事なくらいアタマに残らないのが呆れるほどだが、少なくともかかわっている間は充実しているのでよしとしようか。『恋いちもんめ』　宇江佐真理『無事、これ名馬』　宇江佐真理大好きな宇江佐真理さんの時代小説。まだ、３冊ほどキープしてあるので、ゆっくり堪能するつもり。『しろくまカフェ』　ヒガ　アロハ『センネン画報』　今日マチ子２冊ともマンガなんですが、動物ものに弱い私としては、リアルな絵だけどやたらと不細工でカワイイ、キングペンギンの雛にやられてしまった。近くに（いや、遠くても）しろくまカフェがあったら絶対行くと思う。今日マチ子さんの画は、とにかくアオ色がすごい。ペンタッチも好きだし、キャラの不思議ちゃんに魅かれた。出身がセツ・モードセミナーと知って、なるほどなと思った。登場人物はガリガリモデル体型だし、デザイン画のイメージが重なる。

July 12, 2008

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『たば風―蝦夷拾遺』　宇江佐真理

作者の地元、北海道が関係してくる物語を集めたもの。、ご維新、大政奉還、五稜郭…、歴史の授業では一番手薄な部分だったが、こうした物語として読むと、大半が庶民の目から見ている設定のせいか、すっと頭に入ってくるようなきがする。そして、あっというまに頭から出ていってしまうのが悲しいけど。Amazonで検索して、この方の文庫をまとめ買いしてしまった。しばらくは退屈せずにすみそう。ただ、読書時間を捻出するのが難しい。

July 5, 2008

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『おまけのこ』　畠中　恵

しゃばけシリーズも４巻目になった。今回はとくに深みを増して、いろいろな立場の人や怪かし達が描かれている。言葉を操ることができる人ってスゴイな。自分は最近特に思っていることが表現できなくて、メールの文章すら全く頭に浮かんでこない。でも、優れた物語を読むことは、私にとっては大きな喜び。記憶に残っていなくても、何度でも読み返して、その度に幸せなキモチを与えてくれるもの。絵空事がいい。現実はリアルで、ときには向き合うのが辛いものだから。

June 24, 2008

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『ねこのばば』　畠中　恵　『花まんま』　朱川　湊人

『ねこのばば』は、しゃばけシリーズの第３弾。古本屋にこの巻だけなくて、順番に読みたくて新本を購入してしまった。でも相変わらず面白かったからいいか。『花まんま』の方が先に読み終わっていたのだけれど、メモしておくのを忘れてしまった。３丁目の夕日時代（もう少し前？）の大阪が主な舞台。差別も理不尽もあって、だけど人情もあって、子供が弱い立場だけれどたくましかった時代。すごく共感できて、ノスタルジックだけに終わらないお話だった。余談だがこの作家さん、以前はウチの近所に住んでいて、次女の中学の校長が受け持った生徒だったそう。自慢げに話していたけど、なんか関係あるのかね～？当時国語教師だった校長が、私が育てた…とでも言いたいんかしら。病気の生徒ひとり満足に守れなかったくせに…、おっと、これは余計な愚痴だわね。

June 16, 2008

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『しゃばけ』『ぬしさまへ』　畠中　恵

あまり期待していなかったのだが、意外に面白くて、たぶん若い作家さんだと思うのに文章とか表現が上手。これなら多分ドラマも面白かったんじゃなかろうか（見てないけど）。病弱な若旦那のキャラが素敵。

June 8, 2008

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『悲しみは早馬に乗って』　ドロシー・ギルマン

本はぼちぼち読んでいたのだけれど（読まないと禁断症状がでる）、忙しくてアップする間がなかった。この人の作品は文庫が出ると必ず買ってしまう。もっとたくさん読みたいのだけれど、赤〇次郎さんのように佃煮にするぐらい出してくれないかな。でも、そうなると嫌になってしまうかも…。あとは朱川湊、宇江佐真理が控えているし、畠中恵の“しゃばけ”シリーズも読みたい。電車通勤しなくなってしまったので、読書時間を捻出するのが難しい今日この頃。

May 22, 2008

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『君を乗せる舟』　宇江佐真理

髪結い伊三次シリーズです。今回も読み終わるのが惜しいくらいのお話でした。登場人物が成長して、それぞれのキャラに味があって…、この先ずっとずっと読み続けたいと思ってしまうくらい好きなシリーズです。女性の書く時代物で一番好きなのがこの方、で、次に好きな諸田玲子さんが文庫の解説を書いておられたので、二重に嬉しくなりました。

February 17, 2008

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『セル』　スティーヴン・キング

これは映画になったら絶対観たくないタイプの作品です。あまりにもエグすぎる…。キングの好きなところは、どんなに凄惨で絶望的な物語であっても、必ず救いがあったり人に対する愛情が感じられるところなのですが、悲しいかなそれを感じるためには、ものすごく長い辛いスプラッターで壮絶で目を背けたくなる描写の連続に耐えなくてはならないのですね。今回のも結構キツかったです。血と肉とはらわた飛び散りまくり…。でもキングだから仕方ないかと思ってしまうのです。たまには『ファイヤースターター』とか『呪われた町』『グリーンマイル』など好きなタイプの作品に出会えることも少なくないですし。

February 7, 2008

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『あくじゃれ』　諸田玲子

囚人が探偵役を務めるという異色の時代ものです。表紙にしどけない女性の絵が描かれているのでちょっと引きましたが、内容は面白かったです。女性作家の書く時代小説は、やっぱりどことなくあたりが柔らかくて好きです。血沸き肉躍る何やら活劇もスピード感があってワクワクするところはありますが、情感のあるじっくりしたお話とか人情モノ、江戸の町民の普段の生活なんかをいろいろと想像しながら読みすすめていくのは楽しいですね。読み終わるのが惜しい気がしてしまいます。

November 22, 2007

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『空中庭園』　角田光代

こんな家族ありえねー！って思いましたけど、細かい部分ではエピソードのいくつかにうなずいてしまいました。一番共感したのが、自分の母親との確執。普段自分が漠然と感じていたものを、見事に言葉にしてくれていて、ある意味感動です。エキセントリックなところと冷めた目で分析しているところ、それがうまく調和していて面白かったです。

November 1, 2007

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『弥勒』　篠田節子

古本屋で１００円で購入しました（篠田サンごめん）。文庫で３センチもの厚みがあってお得！これなら長いこと楽しめる～と思ったのが甘かったです。ボリュームもさることながら、内容もずっしりしていて読み応えがありました。世界のどこかにこの本の舞台となるパスキムという小国がありそうな、そこで本当にこんなことが起きているんじゃないだろうかと思わせる、とーってもリアルなお話でした。

October 16, 2007

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『捜査官ガラーノ』　パトリシア・コーンウェル

検屍官シリーズも長く続いていて愛着がありますが、短いのも分かりやすくて好きです。特に、年々頭にもやがかかってきつつありますし…。海外ものは登場人物の名前が覚えられなくて、見返しに指をはさんでおくか、登場人物の名前が載っている栞で時々確認しながら読み進めます？！私だけかなぁ。　それは、老化っていうんじゃないの～

September 15, 2007

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『おろしや国酔夢譚』　井上靖

昔の本で、とにかく字が細かい！　そう厚くない文庫なのに、さすがに読み応えがありました。漂民がロシアに流れ着いてしまうお話ですが、漂民史の引用があちこちにあって、絵空事の好きな身としては、少々読むのがしんどかったです。鎖国時期にある日本の頑固さというか、かたくなさが歯がゆく感じられ、主人公に感情移入もして、こういうところが日本人ってダメなんだなぁと感じられました。今でもそういう傾向は根強く残っている感じがします。

September 6, 2007

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『卵のふわふわ』　宇江佐真理

時代ものですが、相変らずこの方の話は面白くて、十分堪能しました。黄身返し卵、淡雪豆腐、水雑炊、心太、卵のふわふわ、ちょろぎ…。食べ物とからめて同心の妻を主人公に物語がすすんでゆくのですが、舅と姑のキャラが絶妙です。本当に読み終わるのが惜しくなる作品でした。

August 10, 2007

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『伯爵夫人は万華鏡』　ドロシー・ギルマン

ギルマンさんの作品は必ずチェックするくらい大好きなのに、なぜかこれだけ読みもらしていました、不覚！シリーズもので２作目なのだけれど、例によって１作目の記憶がてんでありません本当に近年の記憶力の衰えには愕然としますね。でも、何度も同じ本が楽しめるからいっか～！？　そういう問題じゃないけど、時の流れには逆らわないと決めています。ギルマンさんとの（一方的な）付き合いは、かれこれン十年前。定期的に届くリーダースダイジェスト（だったと思う）のセレクト本の中にあった、おばあちゃんスパイのミセス・ポリファックスシリーズでした。ちょっと癖のある挿絵も好きだったし、すごく面白くて、手元において何度も何度も読み返しました。まだとってあるかなぁ。あれば、お宝本ですよね！のちに集英社から文庫で出版されて、手軽に読めるようになったのは嬉しいのだけれど、邦題のつけ方が、ねぇ…。ずっと通して担当されているイラストレーターの方の絵も、申し訳ないけど好きな部類ではありません。伯爵夫人は万華鏡…って、ださっ！

July 30, 2007

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『チルドレン』　伊坂幸太郎

この方の作品は初めて読みました。登場人物が個性的で、とても好ましかったです。特に盲目の青年とその女友達（古くさい言い方だなぁ）の関係が自然で素敵でした。あとがきによると、短編長編、いろんな違う作品の中で登場人物がリンクしていて、伊坂ワールドが出来上がっているらしい。他のも読んでみようかなと思っています。

July 20, 2007

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『幸福な食卓』　瀬尾まいこ

話題の本だからと亭主が買ってきたものですが、結構良かったです。元祖？ヘンな家族のウチとしては、中原家にとても親近感がもてました。これは映像で見ない方がいい部類の作品（自分にとってはということですが）かな。でも、映画の主人公役の女の子、とても可愛いのですけどね。

July 13, 2007

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『夜の明けるまで』　北原亞以子

深川澪通り木戸番小屋という時代物のシリーズ最新刊です。江戸の町人たちの話は、読んでいて情景が浮かんでくるので楽しいです。現代人と同じような悩みや喜び、生活がいきいきとまるで見てきたかのように語られるのが好き。しみじみ嬉しくなります。でも、最近脳味噌が衰えてきたのかしら。登場人物の紹介部分で、何度か読み直さないとスグ頭に入ってこなくなりました。嫌だなぁ～。

July 9, 2007

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『大阪人の胸のうち』　益田ミリ

暇つぶしに（益田さん、ゴメン）買ったのですけれど、肩がこらずに読める本でした。マンガもたくさん入ってる（絵がシンプルで好きです）し、大阪も大好き！田辺聖子さんの小説に出てくる女の子の関西弁もいいな～と思うし、大阪の食文化とかサービス精神の旺盛なところとか、独特の雰囲気があると思っているので、大阪出身の作者の胸のうちが少しイメージできて、身近に感じてしまいました。また、大阪においしいもん食べに行きたいな～。ただ、以前次女を連れて旅行した時の印象では、残念なことに弱者にはあんまり優しいイメージないんですよね。モタモタ歩いていたらどやされそうになったりして…。

July 2, 2007

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『裏庭』　梨木香歩

ファンタジーは苦手な部分もありますが、娘の本を整理していて見つけたのと、ちょうど読むものがなかったのでトライしてみました。現実の世界とファンタジーの世界が裏庭でつながっていて、双方を行き来しながら物語が進んでいくのですが、ファンタジー部分はやはりキツかったです。頭堅くなってるんでしょうね、指輪物語も1巻目の途中で投げ出してしまったし。でも、現実世界との関係などはみごとに描かれていて、さすがに良かったです。親に愛されなかった（と思いこんでいた）娘が結婚して子供を授かり、やはり接し方がうまくいかなくて距離を置いてしまう、その娘もまた母親に対してどこかあきらめやその他の複雑な感情を抱いて暮らしている…。自分のまわりにもありそうな話だなと、ふと気付かされます。

June 26, 2007

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『村田エフェンディ滞土録』　梨木香歩

最近定価で本を買ったことがないのですが、これは面白そうなので新刊を買ってしまいました。主人公は100年前の日本人、トルコに留学しているという設定の物語です。結末にはちょっと胸が痛くなりましたが、決して救いのない話ではなく、久々に堪能しました。下手をするとうさんくさい怪奇現象ととられかねない不思議なできごとも、この人の筆にかかってしまうと、“そんなこともあるかもしれない”と感じさせてしまう描写はスゴイと思います。

June 13, 2007

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『御宿かわせみ』　平岩弓枝

読んでから気がついたのですが、すごい長いシリーズなんですね。鬼平犯科帳以来の長丁場になるかも。まあ、気長に時々読もうかなと思っています。

June 2, 2007

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『博士の愛した数式』　小川洋子

映画にもなりましたね。配役がよさげなので、今回は観てもいいかなと思っています。いつもは原作を読んだら映画は観ない主義。その逆のこともあります（かもめ食堂とか）。切なさと温かさが混在する、とても素敵なお話でした。読みながら博士と寺尾聡のイメージが重なっていました。きっと映画も素敵な仕上がりなんでしょう。

May 25, 2007

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『きらきらひかる』江國香織

不思議な雰囲気のある作品でした。やさしい人は残酷だし、もっと器用に生きられたら楽なのに、もっとズルくてもいいのに…そんなことを感じました。

May 17, 2007

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『アルゼンチンババア』　よしもとばなな

薄いのであっという間に読めました。独特の世界観ですね。映画はちょっと観たくないなぁ。今日は衝動買い＆散在しちゃいました。ブルースハープ（ようするにハーモニカですな）１個と今朝ちょうどテレビで見た角質とり棒。こういうの大好き！さっそく試しました。http://www.tsurutsuru.com/index.html他にもセレブちっくなスーパーを見つけたり、ヤマンバ（まだ絶滅してなかったのね、今は違う呼び名かしら）の巣窟ファッションビルに迷い込んだりと、なかなか充実した一日でした。

May 8, 2007

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『まほろ駅前多田便利軒』　三浦しをん

すごく読みたくて、図書館でやっと借りてきました。ご自分でもおっしゃってましたが、いい意味で漫画の“にほひ”がする雰囲気の作品でした。何気ない描写や表現ががとても素敵です。

May 3, 2007

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『一人で生きる勇気』　ドロシー・ギルマン

いつもはあまりエッセイは読まないのですが、これは大好きなドロシー・ギルマンさんなので読んでみました。この方の小説の背景が少しわかったような気がします。きっとドロシーさんもミセス　ポリファックスのような愛情にあふれた無邪気なおばちゃまなのでは？

April 24, 2007

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『ハナさん　おばあさんの童話』　森山　京

おばあさんは可愛い。年取ってくちゃくちゃでも、発言とか行動にユーモアを感じます。ここに登場する7人のハナさん、どこにでもいそうなおばあちゃん達ですが、どれもホッコリするお話ばかりで、救われる思いがしました。

April 21, 2007

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『秘密の花園』　三浦しをん

初めてこの作家さんの作品を読みました。あまり文庫になっているものが多くないようで、通勤電車では読めないと思っていたのです。これは珍しく新しめの文庫でした。カトリック系の女子高生のお話…というだけでも、公立校でガチャガチャ育った私のような人種には、一種独特の興味をかきたてられてしまいます。表現がすごい、思わずメモしたくなるような文章がところどころに見受けられました。こんな聡明でエキセントリックな女の子ばかりだったら…ちょっと怖いですねぇ。

April 13, 2007

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『時には懺悔を』　内海文三

ハードボイルドだろうなと思って読み始めたのですが、大方予想通りでありながら、一方では違った面もあり…ということで、素直に良かったともいいかねるお話でありました。ハードボイルドってなんだかオトコのエゴがむき出しの鼻持ちならないのが多いのですが（へっ、なに格好つけてんだよ、ばぁ～か！とツッコミ入れたくなります）、これは随所にそういう箇所もありながら、女性も共感できる部分もあったりして、ただのつまらない小説と言えないところが、う～ん、何とも困った！ところで、今日は家を出て生活をはじめた長女のところに行ってきました。四国のお土産を渡そうと思って取りにこいといったのに、忙しくて行けないと、つれない返事。讃岐うどんが腐ってしまう～。かくして仕事帰りに娘のバイト先まで宅急便とあいなりました。覚悟もないのに親になって、てんでコドモな親に育てられた娘たち。つないだ手を上手に離して背中を押してやらなければいけないのに、手を離さずに早く大人になれとせっついてしまったダメな親。それでも長女は自分なりの考えをもって自立の道を歩んでいこうとしています。何とか無事に働いている様子を見たら、ほっとしたような少し淋しいような、説明しにくい気持ちになりました。帰り道、夜桜がきれいでした。

March 29, 2007

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『デイ・アフタートゥモロー』ホイットリー・ストリーバー

ビデオが家にあるのに、それ見た方が早かったかも。でも、活字が…（中毒）。パニック映画を観るといつも思うのですが、自分はきっと主人公たちのように何が起こっているのか分かってない一般大衆で、あっというまにボロボロ死んでいく方のグループだよな～と。アンタたちはいいよね、敵がどんな姿で、格好よく立ち向かってて、結局途中で命を落としたとしても、訳が分かって死ねるんだものね。今日はちょっとヤサグレてます。物語はよくできていて、それなりに面白かったですよ。

March 14, 2007

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『自由の鐘』ドロシー・ギルマン

この方の作品はほとんどチェックして読んでいます。それほど、好き。人間をきちっと観察して描いているところ、どんなに悲惨な状況を語っていても、どこかにかならず救いがあるところが、安心して読んでいられるのです。辛い結末は嫌、救いのない話は読んだらがっかりして、ひどく損した気分になります。せめて物語の中はほっとできるものであって欲しいと思います。

March 3, 2007

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『ウエンカムイの爪』　熊谷達也

北海道が舞台でヒグマのお話です。いや～、迫力がありました。自分が経験したことがない世界をいかにリアルに感じさせてくれるか、小説の醍醐味を堪能しました。面白かったです。

January 31, 2007

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『ブレイブ・ストーリー　１』　宮部みゆき

電車の中で読む文庫本がなくて、子供の読んでいたのを借りてみました。映画も今ひとつだったけど、原作も痛いなぁ。

January 23, 2007

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『あかんべえ』　宮部みゆき

久々にまとまったものを読みきりました。でも、ずいぶん時間がかかってしまいましたが…時代物です。お化けさんがたくさんでてきて、でも生きている人間の方がよっぽど怖い、というミヤベ作品のテーマみたいなものも随所に見受けられて堪能しました。読み終わった晩、お化けさん（なぜかディズニーの魔女みたいでした）と戦う夢をみて、見事討ち取ったところで目が覚めました。ハァ~、疲れた！？

January 14, 2007

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『床下の小人たち』　メアリー・ノートン

外国の児童文学の中でも特に大好きなシリーズです。大人が読んでも楽しいです。小人たちが人間のものをいろいろと“ちょっと借りて”きて、工夫して生活しているようすが楽しくて、ミニチュアやドールハウスを見ると、いつもこの話を思い出してしまうのです。

December 22, 2006

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『十一月の扉』　高楼方子

本当に久しぶりに本読みきりました。この本は全くの予備知識なしに、書店で手にとった本でした。女子中学生が主人公。この子が嫌味なく素敵ないいコで、素直に読めました。現実にはこんな礼儀正しくて清楚な娘は絶滅してしまったかのような世の中ですが、それでも見た目はどうあれ、この主人公のような素朴で善良な部分をもつ子供が、あちこちにいるんじゃないかなと思うだけで、ちょっと救われる気持ちがします。

December 14, 2006

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