のん木ぶろぐ

[里山の植物と生き物] カテゴリの記事

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  カブトムシ幼虫飼育

  ​​​​​​​​​​​​​​カブトムシの幼虫飼育をしています。​山の中にある小屋に毎年、畑で使う腐葉土を作っていて、その中にカブトムシが沢山の卵を産み、腐葉土を袋詰する際に幼虫が沢山出てきます。今回は、それを腐葉土ごと肥料袋に一つ入れ、工房に持ち帰り飼育ケースを作って、成虫になるまで飼う事にしました。全部で２０～３０匹は、居るのではないかと思います。コンパネを切って四角い入れ物を造り、それを庭の日陰になっている場所に置きました。腐葉土はもう一袋入れて、その上に近くで集めてきた木っ端を入れます。今の時期、木っ端はいくらでも拾えて不自由しません。量が少なくなると入れるという具合で、これが幼虫のエサとなるようです。カブトムシの寿命は約１年。成虫になってからは約１～３ヶ月、幼虫の期間が一番長く９月頃にタマゴから孵化して、５月頃にサナギになるまで８ヶ月かかるそうです。木っ端を一杯に入れた後は、金網を乗せて終了で、また量が少なくなってきたら木っ端を入れます。当分はこの繰り返しです。​​​​​​​​​​​今ではホームセンターなどでカブトムシを売っていますが、カブトムシが何処に住んでいて、何を食べて、どのようにして、いつ頃成虫になるのか、そんな事に子供達が興味を持って観察してくれたら嬉しいのですが・・・これが無事に成虫になったら、保育園にでも持って行きますか・・・​​

  2021/10/19

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  生きた化石カブトエビ

  ​​​​​​​​​​​​​私は全く知りませんでした。こんな身近に2億年ずっと同じ姿の生きた化石「カブトエビ」が居た事を・・・​今日の午前中、真庭市のいとこの家に行くと、庭にプラスチックのタライが置いてあり、中にサワガニなどが何匹か入れてありました。聞いてみると、この家のお孫さんが、オタマジャクシ・サワガニ・メダカ・タガメなどの身近な生き物が好きで、田んぼなどですくって来たとの事でした。何気なく見ていると、その中に見慣れないカブトガニの子供の様な、生き物を見つけました。いとこに聞くと名前は知らないとの事、多分カブトガニの親戚か何かでは、という頼りない返事。確かカブトガニは、干潟の泥のたまった海底に生息していて、田んぼにはいないはず、そして何より違うのはオシリから出ている針の様なものが、カブトガニは一本なのに、この生き物は二本に分かれている。益々分からなくなり、とりあえず写真だけ写して帰りました。家に帰って来てから調べるとわかりました。​この生き物は、「カブトエビ」。​背甲【はいこう】目・カブトエビ科、成体をを見ることのできる時期は６月から８月、甲殻類の中では最も原始的な種類で、祖先は２億年以上前の三葉虫といわれているそうです。そういう意味では、いとこの言ったカブトガニの親戚の様なものは、全くの外れではないようです。しかし、カブトガニはクモに近い生き物で、カブトエビはミジンコに近い生き物で、実は全く違う存在です。見かけはよく似ていますが・・・​このカブトエビ、１年のうち１１ヶ月は卵で、寿命は短く産卵を終えると約１か月の命だそうです。カブトエビの一番の特徴は、４０数本の脚を絶えず動かして田んぼの泥をかきちらし、泥の中に生えた雑草の芽を食べて水を濁らせ、発芽した雑草の生育を妨げるという本当に役立つ生き物なのです。​そして泥をかき回すことにより、稲の根に酸素を送り、根腐れを防ぐという役目も果たしているそうです。​大体１円玉程に成長して一生を終え、次の年に、その子供が田んぼに現れるという繰り返しですが、生態は未だに良く分かっておらず、限られた地域や田んぼにだけ、何故生息するのかは不明だそうです。最後にいとこが言っていた「農薬をしている田んぼには絶対にいない」という言葉が、何故か心に響きました。​​​​​​​​​

  2021/05/22

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  沢蟹

  ​​​​​​​​​​​​​​水路で沢蟹を見つけました。​昔は良く見かけましたが、最近は見る機会が少なくなったような気がします。大体は、川の上流域から中流域にかけて生息している日本固有種で、一生を淡水域で過ごします。和名の通り、水のきれいな沢や小川に多く、水質のきれいさを測る「指標生物」に指定されています。蟹の語源は諸説あるらしいのですが、カニのカは「殻」、ニは「丹」丹は赤いという意味で、殻の赤い所から「蟹」だそうですが、本当かどうかは分かりません。​今回の蟹の場合は、赤というより茶色ですが、茹でると赤くなるそうです。​日中は、このような草や石の下などに潜み、夜になると動き出します。活動期は春から秋で、冬には岩陰などで冬眠するそうです。ちなみに寿命は、数年から約１０年位と言われています。食性は雑食で、水生昆虫・カタツムリ・ミミズ・藻類など何でもたべます。しかし、天敵も多くてカエル・カワセミ・サギ・イノシシ・イタチなどですが、アカショウビンという記載もあり驚きました。​実際に手でつかんでみると、両方の鋏を広げて威嚇してきます。この蟹は、甲羅が３センチ位と大きめの蟹でしたが、これより小さな蟹は色が段々赤くなっていくように思います。本当に久しぶりに見た沢蟹でしたが、沢蟹がいてくれている事が水のきれいさや、自然の豊かさの証明であることは、本当に嬉しいことです。​​​​​​​​​​​​

  2021/05/11

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  シャクナゲ

  ​​​​​​​​​​​​雨の中、シャクナゲを見に出掛けました。​4月中旬からが見頃のようで、少し早かったですが、今年は暖かく何でも早いので出掛けて見ました。​​まだ蕾のものが多く、これからが見頃ですが、綺麗に咲いているものもあり楽しめました。​こんなにも身近でシャクナゲが見られる所は珍しくて、雨の中大変でしたが楽しむ事が出来ました。シャクナゲと一言で言っても、様々な種類があって見た目の色や感じも違って、奥深い植物です。園内には色々な珍しい植物が植えられていて、中でもシラネアオイは高山植物で、初夏の高山で限られた時期にしか見られない植物ですが、ここには花が開いていて驚きました。後一週間で多分、ここのシャクナゲ園は満開となると思われますので、時間​​​​​​​​​があれば見に行きたいと思いますが、残念ながら無理です。来年は是非、ドンピシャの時期に訪れたいと思っています。​​

  2021/04/04

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  鬼胡桃2

  ​​​​​​​​​​あれから1週間、水に浸けていた胡桃の皮も大分溶けてきました。​だんだんと浸けていた水も黒く濁り、どのぐらいだろうと今日、ザルに移して洗って見ました。約半分ぐらいは自然に胡桃の硬い種だけになっていましたが、もう半分は、まだ実は付いていて、もう一度水につけておきました。何回かザルに移して水を替えて洗い流しましたが、なかなか黒い部分は洗い流すことが出来ませんでした。初めて自然の胡桃を拾いましたが、自然の物は販売されている物より随分と小振りです。洗い終わった物は、風通しの良い所にザルに広げて干しておきました。これで自然乾燥して数日で大丈夫なようです。胡桃は、随分と栄養価も高いようで、ブナやトチの実などと共に、森の動物達の貴重な食料となっています。数日、乾燥して割って食べてみるつもりですが、どんな味がするのか今から楽しみです。​​​​​​​​​

  2020/10/09

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  鬼胡桃

  ​​​​​​​​​​​​自然に実を付けている「胡桃」を初めて見ました。胡桃は、道の駅などでも販売されていて、買った事もあり良く知っていましたが、自然に実が付いている物は初めて見ました。登山口の駐車場にあり、沢山の実を付けて黒くなり落ちている物も沢山有りました。サワグルミかオニグルミか分かりませんでしたが、調べて見ると実の大きさなどや、葉っぱの形などから鬼胡桃である事が分かりました。鬼胡桃は、九州から北海道までの主に山間の川沿いにあり、天然の和胡桃として希少価値となっています。登山道に沢山の胡桃の木があり、どうしてこの場所にこんなにも沢山の、胡桃の木があるのかが不思議でした。山道には胡桃の実が沢山落ちていて、下山時にビニール袋に拾って持ち帰りました。​この実は、これから一ヶ月程土に埋めて、周りを腐らせて硬い種だけにするか、水に浸けて腐らせるかの方法があるようですが、私は水に浸けて周りを腐らせる方法を選択しました。​​​​​​​​​​​胡桃は全くの未経験なので、上手くいくかどうかは分かりませんが、バケツに入れ水を張った状態で暫く様子を見る事にします。​胡桃の板は、ウォールナットととして最近は最も人気のある板ですが、幅広の物は少なく値段も高価です。非常に暖かい感じのする板で、実の胡桃同様に利用価値の高い天然素材です。​​​

  2020/10/04

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  アカハライモリ

  ​​​​​​​​​​​田んぼで「アカハライモリ」を見つけました。工房の小さな池には、アカハライモリがいる事を知っていますが、最近見かけないのでまだ居るのかどうかは分かりません。小学生の頃、夏休みの自由研究で一夏、アカハライモリを飼った事があり、アカハライモリには親近感があります。アカハライモリは、イモリ科の両生類で日本の固有種、略して「アカハラ」、全長は１０センチ前後、２対４本の短い前足と後ろ足、長い尾を持っています。背中は黒茶色・腹は赤地に黒の斑模様で、フグと同じ毒を持ち、赤い腹は他の動物に毒を持っていることを知らせる、警戒色となっているそうです。水田・池・川などの流れが無い所を好み、昆虫を採食して生息、冬には水路などに落ちている葉の下で冬眠します。２００６年には、環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されました。和名の「井守」は、「井戸を守る」という事に由来しているそうです。江戸時代には、イモリやヤモリ（ヤモリは爬虫類）の黒焼きが、「ほれ薬」として有名で販売されていたそうですが、効き目の方は定かではありません。​​​​​​​​​​​人によっては嫌がられるイモリですが、私には大変おとなしくて可愛い両生類です。​​

  2020/09/16

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  キリギリスとフキバッタ

  ​​​​​​​​​​9月に入ると、暑さを避けていた虫たちが、活発に活動を始めます。​7月30日　トノサマバッタ、8月11日　ツマグロバッタを紹介しましたが、草刈の途中では、いろいろな種類を見かけるのですが、中々写真は写せません。そんな草刈りの休憩中に見かけたのが、キリギリス。日本には4種類生息していて、ヒガシキリギリスとニシキリギリスの総称が、キリギリスなのだそうです。これは多分、その中の「ヤブキリ」だと思われます。草の葉の形や色に同化していて、草の中では中々見分けがつかず見つけられません。江戸時代中期には、「虫売り」という行商が盛んに行われ、このキリギリスやマツムシ・鈴虫などが、人気商品として虫かご（ギス籠）に入れられ販売されていたようで、これが江戸の夏の風物詩だったそうです。「フキバッタ」はイナゴ科のバッタです。世界では８９０種類、日本では１３種類が確認出来、日本のものは、ほとんど日本の固有種だそうです。身体はメスの方が大きく、大まかな外見だけでは種類を特定するのは困難で、大体は生息域から種類を絞るのだそうです。そう言う訳でハッキリした事は分りませんが、「ミヤマフキバッタ」か「キンキフキバッタ」ではないかと思われます。​​​​​​​先ほどの「虫売り」の話ですが、日本人は、そのようにして虫の鳴き声を楽しみますが、西洋人は虫の鳴き声はノイズとしてとらえ、楽しむという事はないそうです。同じ人間でも頭の中の回路が違うというのは、大変面白い事だと思います。​​

  2020/09/03

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  サワガニ

  ​​​​​​​​​​​​気温の高い日が続き、田んぼの水も干上がってきました。熱中症にならない様に、朝早く田んぼに行き、谷からの水を入れるようにしました。簡単に、自分の所にだけ水を入れるというわけにはいかず、他の人との兼ね合いも難しい所です。それでも無事に水入れが始まり、水路を眺めているとサワガニが、石の間に身を隠していました。サワガニは日本固有種で、一生を淡水域で過ごします。川の上流から中流域にかけて生息、水のきれいな場所にしかおらず指標生物に指定されています。オスは右のハサミが左より大きくなるそうですが、その逆もいます。今回見つけたサワガニは、右のハサミが大きくオスである事が分ります。我が家の田んぼへ水をひいている谷川には、サワガニの他に小鮒もいて、いかに水がきれいなのかが分ります。田んぼ自体も砂地という事で、美味しい米がとれる条件は揃っていますので、後は、作り手の力量だけでしょうか・・・​​​​​​​​​​​​

  2020/08/18

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  ツマグロバッタ

  ​​​​​​​​​​​ツマグロバッタは、ツマグロイナゴとも呼ばれています。​​成虫の体長はオスが33〜42ミリ、メスは45〜49ミリとメスの方が大きいそうです。​オスは黄色がかった緑色で、羽の後ろ側と脚の太い部分の黒色が良く目立ちます。メスはやや茶色気味で、黒い部分も目立たずツマグロバッタかどうかは、捕まえてみないと分りません。ただ昆虫は、住む場所によって色が違う（保護色）になる場合が多く、環境により色の区別では種類を見分ける事は中々出来ません。このバッタは山間部や、やや湿った高原に多く生息しています。今回は、田んぼ周りの草刈の途中で見かけました。​​​​​​​​５月上旬に植えた苗も、穂をつけるほどに成長しています。ちなみに品種は「ひとめぼれ」。コシヒカリと初星の交配で、１９８０年に誕生した新品種です。耐冷性に優れ、食味は粘りが強いのが特徴です。私は、個人的には「日本晴れ」という、少し固めのしっかりした米が好きですが・・・​​

  2020/08/11

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  トノサマバッタ

  ​​​​​​​​​早朝の田んぼで、トノサマバッタを見つけました。​澄んだ空気の中、随分と成長した苗が、所々稲穂を付けて梅雨明けを待っていました。そんな苗の緑一色の中に、トノサマバッタが居ました。バッタはイネ科の植物を好んで食べるものと、そうでないものに分かれます。トノサマバッタ・クルマバッタ・ショウリョウバッタがイネ科の植物を好むもので、ツチイナゴ・オンブバッタなどがそれ以外です。​トノサマバッタは、日本のバッタの中では一番大きくて、「ダイミョウバッタ」と言う別名もあり、たぶん体の大きさから付いた名前だと思われます。​全体に綺麗な緑色、高い飛翔力で気配には敏感で、長い距離を飛ぶので捕まえる事は、なかなか出来ません。気配に敏感なのは攻撃する事が出来ず、逃げることが一番の防御だからです。そのために天敵も多く、スズメバチ・カマキリ・カエル・ヘビ・鳥類などなど、数え切れません。これから秋にかけて様々なバッタが見られるのが楽しみで、​​​​​​そんな時に少しでも名前や特徴が分ると、楽しみも倍増します。​​

  2020/07/30

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  ミツバチ

  ​​​​​​​​​​早朝、たくさん咲いたアサガオの花に、ミツバチが飛んで来て蜜を集めていました。​もう数日で梅雨が明けそうです。夏の花アサガオは、もうずいぶん前から沢山の花を咲かせています。そんなアサガオを眺めていると、ミツバチが数匹飛んで来て、忙しそうに花の中に入ったり出たりしています。花粉を身体一杯に付けて、一生懸命に働いています。ハチはそれぞれの種類で、驚くほど沢山の種類がありますが、ミツバチに関しては世界でも９種類しかおらず、日本にいるのはニホンミツバチと西洋ミツバチの２種類のみだそうです。西洋ミツバチは、養蜂家によって大規模に採蜜が行われていますが、ニホンミツバチは野生集団を捕獲して採取、伝統的な手法が主で流通量は少なく貴重です。ミツバチは一日３０００ヶ所の花を回りますが、一匹のミツバチが一生で集める蜜の量は、ティースプーン一杯の量だそうで驚きです。私などは、夏は花が多くてハチにとっては、いい季節だと思っていましたが、ミツバチにとって夏は花の少ない厳しい時期になるそうです。今一番の問題は、ミツバチの数の減少で、予測によれば２０３５年頃には、ミツバチは絶滅するかもしれないそうです。そうならない為に、我々はどうすべきか考える必要に今、迫られています。​​​​​​​​​

  2020/07/29

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  巣立ちの季節３

  ​​​​​​​巣立ちの季節３回目です。今回は、野鳥ではありません。イノシシです。​​​​巣立ちと言えるのかどうかは分かりませんが、イノシシも子育ての真っ最中です。数日前に、全く別の場所で４匹のウリ坊を連れた親イノシシを見かけましたが、今回は工房の庭で、お乳をやっているイノシシを見ました。雨が降っていて薄暗く、光が足りないので鮮明には撮影出来ませんでしたが、大体はこんな感じでした。最初、キィキィという鳴き声がするので、ヤマドリか何かと思い覗いて見ました。すると、そこにはウリ坊(イノシシの子供)の姿がありました。良く見ると全部で３頭。しばらくすると、母親の姿も見えました。結構な大物です。ウリ坊達が、何故鳴いているのか分かりませんでしたが、どうも母親の母乳を欲しがっているようです。すぐに母親は、クリの木の下にうずくまり子供達にお乳を与えています。向きが反対で、写真は撮れませんでしたが、ウリ坊達の鳴き声は止みました。母乳を与えて約１０分後、母イノシシを先頭に、草むらの中に消えて行きました。その後には、ウリ坊達が３匹順序良く並んでついて行きました。この季節、野鳥も他の動物達も子育てに懸命に、取り組んでいる事を改めて実感しました。イノシシは田畑を荒らす有害動物ですが、こうして見る何とも愛おしい面もあり、何とか共存出来ないものかと思います。​​​​​今はまさに、いろいろな生き物の巣立ちの時です。​​

  2020/07/07

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  モグラ

  ​​​​​​​​普段あまり見かける事のないモグラが、山道のアスファルトの上で死んでいました。​モグラの平均体長は、12センチ〜18センチ、このモグラは8センチ位でしたので、まだ子供のモグラではないかと思われます。このように地上に出て死んでいるモグラを、たまに見る事が有ります。この原因としてモグラは光に弱いからとよく言われますが、実際には光に弱いと言うことはなく、モグラは体に何かが触れていないと落ち着かないため、地上でパニックになり、エサを探せず死んでしまうというのが本当のようです。モグラの視力はほとんど無く、鼻の「アイマー器官」という振動をキャッチする感覚器官や嗅覚を使って、地中のミミズ・コガネムシの幼虫・カエルなどをエサとして捕り、完全な肉食で農作物を食べるという事は無いようです。ただ問題となるのは、モグラが移動する時に掘る穴で、これによって野菜の根が切れたり苗が倒れたり、水田での水の流出や、あぜの崩壊など、かなりの被害を人間に与えてしまいます。昔から、モグラ捕り機というハサミを二つ繋げた様な機具がありますが、最近では音波振動で追い払うという、モグラ撃退機も市販されているそうですが、効果は絶対という所まではいかないようです。このモグラ、このままでは車にひかれてしまいそうなので、そばの草むらの中に移して置きました。​​​​​​​

  2020/06/10

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  藤の花

  ​​​​​​​​「​​藤の花」は紫色の垂れ下がる姿が美しい、日本古来の花です。​​​大体見頃は、毎年4月下旬から5月上旬とされていますが、今年は他の花々同様に半月程は早い様です。​藤の花は強い陽当たりを好む為に、公園・庭園などの木陰として多く植えられていますが、自然のものも多く山などにたくさん自生しています。写真の藤は、ヤマ藤でツルが左巻きです。女性の好きな花言葉は、「優しさ」なのだそうです。古くから振り袖姿の女性に例えられ、優雅で柔らかい印象が特徴的です。ちなみに「藤」という漢字は、「上に登る植物」と言う意味を持つ漢字だそうです。これから暫く工房周りでは、贅沢ですが「藤の花」と「山吹の花」が咲き乱れます。​​​​​​​​

  2020/04/24

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  アケビの花開花

  ​​​​​​​工房庭のアケビの花が開花しました。​​今の時期は、工房庭にある桜が満開で、アケビの花は目立ちませんが、それでも綺麗に咲いています。​アケビと言う名前は、「開けた実」という所からきています。漢字では「木通・もくつう」、これはアケビのツルに空洞があるためです。​種類が違えば花の大きさや色も違い、それぞれに個性的で可愛らしいのが特徴です。​​昨年は残念ながら実の少ない年でしたが、今年は花が沢山付いている事から、結構たくさん実を付けるのではないかと期待しています。​​​​​​

  2020/04/06

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  今年も出ました。イノシシ！

  ​​​​​​​​​​​​​今年もイノシシが出ましたが、今回は子供でした。​昨年10月27日「イノシシの昼寝」、そして11月8日「再び登場！イノシシ」と二回ブログに載せましたが、今年は今回が初めてです。​数日前の天気の良い日、工房に着くと水路の傍の辺りで、小さめのイノシシの姿を発見しました。前回見たイノシシとは体の大きさが全く違い、かなり小さめで子供のイノシシのようです。とにかく一生懸命、地中のミミズなどを掘り起こして食べているようですが、時々は草も食べていました。イノシシは、よく言われるようにまさに雑食のようです。子供の為か、大人よりも注意力が散漫で、かなり近づいても中々人に気付きません。暫らく見ていると一度は気付いて、一目散に逃げ出しましたが、その後すぐにやって来て再び同じ場所で餌を探していました。こんな小さな体でも力が強いらしく、一枚目の写真に写っている丸太を鼻で、簡単に転ばしていたのには驚きました。​​​​​​​​​​​私もあえて、子供イノシシを追う事はしませんでした。こうして一生懸命エサを探している子供イノシシの姿を見ていると、結構悪い事をする厄介者のイノシシですが、一生懸命生きるという事では憎めない一面も見たような気がしました。

  2020/03/15

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  再び登場！イノシシ

  ​​​​​​​​​​１０月２７日、「イノシシの昼寝」で紹介したイノシシが、再び現れました。​​今回も同じような場所でしたが、最初は遠くで二回目はかなり近くでイノシシが、餌を探しているのを見かけました。様子から見て前回と同じイノシシだと思われます。​​やはり、大型ではありませんが、それなりに野生の迫力は離れていても感じます。熱心に土の中のミミズなどを探しているようでした。​​目が合っても、何もしないと分かると急いで逃げようとはしません。１０分程、ブラブラしてから藪の中に走って行きました。​​工房のある場所も典型的な限界集落で、昔は１４軒あった家も今では２軒になってしまい、二軒とも住人は８０歳を超えています。このままでは、集落が無くなってしまうのも時間の問題です。このようなイノシシなどの野生の動物が、昼間から歩き回る事も、これからは日常茶飯事となりそうです。​​

  2019/11/08

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  スズメバチの小さな巣

  ​​​​​​​​​​8月12日のブログ、「自然環境とハチ」以来のハチの話題です。​​今まで気が付かなかった場所に、スズメバチの小さな巣を見つけましたが、すでにハチの姿はありませんでした。​​​どうしてこの巣は、こんなにも小さい（１５センチ程）かは不明ですが、スズメバチの巣は作り始めは女王蜂だけで巣を作り、そのうちに働き蜂が徐々に増えて巣も巨大化するようです。​​８月に紹介した軒下のスズメバチの巣は、９月頃まで徐々に巨大化していき、ハチ達が忙しそうに飛び回っていましたが、今では一匹も居なくなり巣だけが残っています。形状や色は、今回の小型のものと同じなので、キイロスズメバチのもにだと思われます。巣の中を見ることは余りありませんが、今回の巣を見てみるとアシナガバチなどとは違い、何段にもなった巣盤とボール状の外皮で出来ている事が分ります。巣の下には穴が開いていて、そこが出入り口になっていたようです。巨大な巣は、この構造で何層にも巣盤が重なり合って巨大化して、何千もの働き蜂が居た事が想像出来ます。​​​​​​​それにしても見事に造られていて、スズメバチの持つ脅威の生命力とパワーに魅せられて、玄関先などに縁起物などとして飾ると縁起が良いとされています。鳥の巣なども様々な造形の物があり面白いですが、ハチもそれぞれに特徴があり興味は尽きません。​​

  2019/11/02

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  イノシシの昼寝

  ​​​​​​​​​​ウソのような本当の話しですが、陽だまりの中イノシシが、昼寝をしているのを目撃しました。​​今日のお昼頃、工房で昼ご飯を食べてから、何気なく庭の柚子の木辺りの草むらに目をやると、一匹の中型のイノシシが草を食べているのを見つけました。すぐに身を隠して手持ちのカメラで撮影を始めましたが、イノシシは気づかないのか逃げる様子もなく、そのまま草を食べたり土の中に鼻を入れたりしていました。イノシシとの距離は２０メートル程、こちらとの間には高さがあったために上から見下ろすような感じで、イノシシの様子が良く分かりました。とにかく野生動物は音には敏感なので、とにかく静かに静かに撮影しました。見た所、中型でしたが、やはり野生の動物は迫力があります。​​​​見つけてから２０分位は、そのあたりで餌を探している様子でしたが、それも終わったのか立ち止まっているので、これで藪の中に立ち去るのだろうと思っていた所、意外にも、そのまま草むらの中に横になってしまいました。それからは全く動かず、少し見えている上半身と耳だけが時々動いていました。​​それから３０分以上は、そのままの格好で陽だまりの中、昼寝をしていました。帰り際に、私の姿を見つけた様ですが、特別に慌てた様子もなく、しばらく草を食べてから藪の中に入って行きました。全く人間を恐れていない事と、野生のイノシシがあのようにして昼寝していたという事に多少驚きました。意外にも、草むらの中であのように寝ていても、体の色などから枯草や木などにしか見えないため、案外安全なのだろうと思いました。ここ数年で、この場所ではシカ・タヌキ・テン・アナグマなどの野生動物を見る事も多くなり、それだけ人も少なくなり、耕作放棄地なども増えた事が原因なのかと考えさせられる出来事でした。​​

  2019/10/27

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  自然環境とハチ

  ​​​​​今日、スズメバチの巣を見つけました。​​​​​​今の時期は様々なハチが飛び回っていて、部屋の中に入ったり、洗濯物にくっついていて刺されそうになったり、山道で刺されたりとハチの話題が多くあります。数日前には、部屋に入って来るアシナガバチに困って、どうにか軒下の巣を見つけて、ハチ専用の１１メートル飛ぶというスプレーで、ハチ退治をしたところでした。しかし、アシナガバチというのは比較的穏やかで攻撃性は低く、自分の身や巣を守るためにしか攻撃する事はないようです。一番危ないのは、知らずに手を出してしまった場合なので、刺されると毒性はスズメバチと同じぐらいあるそうです。一番危険なハチはスズメバチ。今回見つけたのは家の二階部分の軒下、昔大きな巣を造った場所に再び新しい巣を造っていました。周りには見張り役のハチが常時飛んでいて、近づくことは出来ません。スズメバチは攻撃性が強く、ケイホウフェロモンを出して集団で襲ってきます。神経系には強力な毒液が続く限り何回でも刺して、一度目よりも二度目の方が危険だそうです。とにかくスズメバチには、絶対に手を出してはいけません。このように、ハチというのは危険で厄介者なのですが、このハチが地上から居なくなってしまったら、「人間は、４年以上生きることは出来ない」と、アインシュタインは言っています。自然環境とハチの生態の関係から見ると、食物連鎖の比較的上位にハチが居るそうです。ここで言うアインシュタインのハチというのは、ミツバチの事だそうですが、他のハチにも大いに関係があり、今までの自然保護などでもハチが「見えにくい存在」で、「大きな見えない力」を持っている事に、ようやく最近気づき始めた人々が増えてきたという事の様です。植物の生殖・害虫駆除の役割など、有益な側面を多く持つハチを人間皆で保護して行こう・・という動きは、残念ながら日本よりヨーロッパ方面の方が、随分とすすんでいるようです。ハチを調べて今回分かった事は、人間よりも遥か古代より生息して、自然を作って来たハチに感謝しなければという事でした。​​​

  2019/08/12

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  モリアオガエル

  ​​​​​​​​今年も沢山、モリアオガエルの卵を見ましたが、例年よりも少しだけ少ないように思います。​​モリアオガエルは日本の固有種です。山地に多く見られ、主に森林に生息していますが、岡山県では絶滅危惧種Ⅱ類に指定され、年々各地で数を減らしています。理由として考えられるのは、森林などに手が入り環境が変化している事と、地球温暖化の影響ではないかと思われます。​​普通のカエルは、水中に産卵するのですが、モリアオガエルは水面の上に出た木の枝や、葉っぱなどに粘液を泡立てた泡で包まれた中に大体、３００～８００個の卵を産むそうです。大体一週間ほどで孵化して、後は下の落ちるための雨待ちとなり、下に落ちるとオタマジャクシは一ヶ月かけて成長します。しかし、それで全部が成長出来るのではなくて、ヤゴ・ゲンゴロウ・アカハライモリなどの天敵を、すり抜けて生き残ったモノだけが、大きくなるという本当に厳しい世界です。​​梅雨の時期の風物詩。モリアオガエルの白い泡に包まれた、卵の姿がいつまでも見られる自然であってほしいと、毎年願っています。​​

  2019/06/22

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  カヤネズミの巣

  ​​​​​​​​カヤネズミの巣を見つけました。​草刈りの途中、ススキ・ヨシ・オギなどの中に周りの葉っぱ引っ張って、細かく裂いて作られた球形のカヤネズミの巣が見つけました。同じ様な環境に営巣する鳥には、ウグイスやオオヨシキリ、セツカなどがいますが、カヤネズミの巣との大きな違いは、鳥の巣は素材を運んで来て作り、お椀型やコツプ型が多い事く、カヤネズミの巣は周りの草で作られている点です。カヤネズミは、草むらに住む日本で一番小さなネズミで、体の大きさは大人の親指大、体重は500円玉と同じ8グラム程です。よく見かけるのは秋稲刈りの頃ですが、本当に可愛いネズミです。動きが遅いので簡単に捕まえる事が出来ます。天敵も多いですが、無事に生き延びれば1年の寿命だそうです。フンの分析によれば、稲は食べずイネの害になるイヌビエやヒエの種子などが見つかり、イネの害は無いばかりか、稲作の役に立っているという結論だった様です。今年も秋には、カヤネズミの姿が見られると思います。​​​​​​​

  2019/05/27

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  凶暴　ハクビシン

  ​​​​​​​​​昼間、野鳥撮影中に、ハクビシン二匹と遭遇しました。​​杉林の山道で、サンコウチョウを撮影中にハクビシン二匹が、山道をすごい勢いでかけてきました。結構大きかったので、最初はタヌキかイノシシかと思いましたが、額から鼻にかけての白い線でハクビシンと分かりました。​​私の居る先に停めていた車の辺りまで来ると、一匹は谷の方に下りましたが、もう一匹は車の周りでウロウロしていました。​​​ハクビシンの実物を見たのは数回で、どれも少しの時間しか見たことが無いので、ネコよりも少し大きいと思っていましたが、今回のハクビシンは思っていた物より随分と大きなものでした。​​ハクビシンは、食肉目ジャコウネコ科の外来種。ちょっと見た目は可愛らしい感じですが、非常に獰猛で凶暴です。困った事に、しばらく車の周りでウロウロしていた一匹が、車の下に入って居座ってしまいました。近づいて行っても全く逃げようとしませんし、棒で追い払うようにすれば、シャーと言って猫のように威嚇してきます。ハクビシンは、かなり強力な爪を持っているので、うかつには近づけません。結局は、車の後部から運転席に乗ってエンジンをかけると、ようやくの事で逃げ出しました。それにしても野生のハクビシンが、これほど人間を恐れない事は本当に驚きでした。都市部などでも、ハクビシンの糞尿被害などが多発している現状を見ると、イノシシやアライグマなどと同様に、なかなか手ごわい問題になりつつあるようで、うかつに手が出せないのも、恐ろしい事です。​​

  2019/05/26

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  季節の花

  ​​​​​​今の季節は、様々な花々が咲き乱れていますが、主役が次々に目まぐるしく変わっています。​​​あまり知られていませんが、藤の花の様な色彩の桐の花です。​​​工房の庭に咲いている紅白のサツキです。​藤の花・ヤマブキの次が、桐の花・サツキ、そして県北ではシャクナゲが咲いています。新緑も眩しく、本当にいい季節がやって来ました。​​​

  2019/05/10

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  カタクリ

  ​​​​​​​​カタクリの花は、春の妖精と呼ばれています。​​カタクリは、ユリ科の多年草。昔は、「堅香子・かたかご」と呼ばれていたそうです。日中花に、陽が当たると花被片が開き返り、日差しが少ない時には花は閉じたままだそうです。​​カタクリの花は、開花までに７年もかかりますが、今では乱獲と開発などで随分と少なくなってしまいました。かっては鱗茎から取り出した、デンプンを片栗粉として利用していましたが、量が少ないために近年では、ジャガイモやサツマイモなどのデンプンが、使われることが多くなっています。日本原産は、うすい紫色をした一種類のみ、世界中では約２０種類の品種があるそうです。岡山県では、美作市が市の花に指定しています。小雨の中で見たカタクリの花は小さく可憐で、まさに春の妖精の名にふさわしい姿をしていました。​​​​

  2019/04/19

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  サルの軍団現る２

  ​​​​​​​​​１月１５日のブログで紹介したサルの軍団の話題。今回は他の場所ですが、ここでは結構暴れ回っていました。​​​野鳥撮影に出かけると結構いろいろな場所で、サルの群れに会うようになりましたが、今回は群れの数も今まで見た中では一番多くて、３０匹以上は居たのではないかと思います。​​この写真は、その中の一部ですが草むらから河原まで、大小さまざまな大きさのサルたちが走り回っていました。撮影した場所からは、かなりの距離があったので身の危険は感じませんでしたが、傍にいれば多分恐ろしかったろうと思います。この場所には、すぐ近くに数軒の民家があり横には畑があります。サル達は、その畑に入り野菜を写真のように取っては食べていました。畑の周りにはフェンスや網などもしていますが、サル達にとっては何の障害にもなりません。​​​​自分の畑で精魂込めて作られた野菜が、このような形でサル達に荒らされてしまっている様子を見ると、本当に居た堪れない気持ちになります。最近は、イノシシやシカなどによる農作物の被害報告も多くありますが、とにかく知能の高いサルによる農作物の被害には、全く打つ手がありません。田舎は、ますます高齢化で人口も減り、そこにイノシシやサル達の増加で、人が住みにくくなっているのが、現在の日本の田舎の現状です。​​

  2019/02/06

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  サルの軍団現る

  ​​​​​​​​​最近、野鳥撮影に出かけて、サルの群れに会う事が多くなりました。​​つい最近も山に入り、林道わきに車を停めて撮影の準備をしていた所、パトロール中のお巡りさんが話しかけてきて、「この辺りにはイノシシの他に、サルが群れを作って沢山いるので気をつけて下さい」と忠告してくれました。また別の場所でも最近は、イノシシの姿を見かけるよりも、猿の群れを見る事の方がよくあります。​​考えてみれば、イノシシは夜行性で比較的暗くなってから行動する事が多いので、昼間に見るのは稀にしかないように思います。それだけに人間の知らない間に、農作物などを食い荒らして被害も拡大しているようです。それに比べるとサルは、昼間でも堂々と行動して農作物などを集団で荒らしていきます。とにかく数が多い事に驚きますが、数か月前には３０匹ほどの集団同士でケンカしている所に遭遇したこともあります。人間もイノシシ・シカ・サルなどの有害動物を駆除するために、市町村や県の職員が猟友会などと連携して活動していますが、あまり効果が上がっていないのが現状です。中でもサル対策に関しては、ほとんど打つ手なし・・・というのが、これほどサルの群れが増えている事と関係しているようです。サルは、こちらが何もしなければ手を出してくることもないので、私としては親子ザルなど見ると癒されますが、サルの被害に遭われている方にとっては憂慮すべき問題なのだと思います。​どうすれば解決できるのか、人間と動物たちの知恵比べは、まだまだ続くようです。​​​​​

  2019/01/15

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  ヌートリア

  ​​​​​​​​津山に出かけ、吉井川の支流で、ヌートリアの家族に遭遇しました。​​ヌートリアは本来、日本には分布していない外来種で、特定外来生物に指定されています。第二次世界大戦の頃、軍隊の防寒服用として各国で飼育され、それが同じように日本でも飼育されるようになり、その後戦争も終結すると逃げだしたり、野に放され野生化したりして、現代にとつながっています。​​現在では、アライグマ同様にヌートリアも野外繁殖が問題となっています。ヌートリアの巣穴は、複雑に入り組んで深く、水田の畔・堤防の破壊・在来種への生態系への影響・漁網の破り・住宅への侵入などなど、多くの問題を起こしています。特に、兵庫県・島根県・岡山県での被害が甚大で、大きな社会問題となっています。​​今回、私が見かけた場所も住宅地に近く、しかも数匹家族と見られるものでした。写真のように水辺の生活に適していて、泳ぎも得意です。そして繁殖力も季節を問わず、年に２～３回は出産、そして一度に平均５匹は子を産むそうです。本当に詳しい事をお知りになりたい方は、「ヌートリア被害対策マニュアル」というサイトもありますので、それを参考にされたらと思います。考えてみれば、もともとはヌートリアが悪いのではなく、勝手な人間が悪いのであって、その無責任なつけが人間に廻り回って、来ているという事なのだと思います。​​

  2018/12/04

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  どんぐり

  ​​​​今、里山には沢山のドングリが落ちています。​先日、里山の小さな笹の中の草刈りをした所、本当に沢山のドングリが落ちていて驚きました。我々がドングリと呼んでいる部分は、正確には(堅果・けんか」と呼ばれる部分だそうで、ブナ科のナラ・カシワ・カシなどの総称がドングリと呼ばれています。調べてみると、ドングリは日本の固有種で、全部で22種類あるそうです。今回拾った物は、コナラでアラカシと共に里山では一番ポピュラーなドングリで、クヌギのドングリなどもよくありますが、それは少し丸い形をしています。広い意味では、我々の食べている栗もドングリの一種だそうです。ネズミ類・リス類・カケス類などは、冬場の食糧確保の為、分散してドングリを隠す事が知られています。昔からあるドングリ銀行という子供の地域活動も、子供達が自然と触れ合う機会が出来て、本当に良い活動だと思います。​​​

  2018/11/06

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  美しい蜘蛛の巣

  ​​​​​​​蜘蛛は、自分の吐き出した糸を風に乗せて、最初の一本目を作ります。​​​早朝、山道を歩いていると朝日に照らされた、水滴の付いた大きな蜘蛛の巣をたくさん見ますが、そのどれもが本当に綺麗で、蜘蛛の巣の造形美に感心します。​​蜘蛛の巣は、同心円状に中央から放射線状に張られたものが多く、これを円網(えんもう)と言うそうです。ちなみに真ん中、蜘蛛の居る場所にはネバネバが付いていなくて、ここの事は(こしき)という名前です。​​現在でも、蜘蛛の巣については分からない事が多く、その研究が進められているようです。面白いのは、この蜘蛛の巣、種類によっては毎日・一日置きに張り替えるそうで、まとめて回収して蜘蛛自身が食べてリサイクルしたもので、再び糸を作り吐き出して新しい巣を作るそうです。蜘蛛は身近に居るものですが、その生態は知らない事が多く謎に包まれていて、どうしてこんなにも美しい模様の巣が、蜘蛛に造れるのかが本当に不思議です。​​

  2018/10/21

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  夏の終わりに

  ​​​​​​​​朝夕は随分と涼しくなって、猛暑だった夏も終わりに近づいてきた感じです。​蜜場の昆虫達も少なくなり、ここでも季節の移ろいを感じます。そんな中、工房の庭にミヤマクワガタのメスが、飛んできていました。ミヤマクワガタ・メスの最大の特徴はメスの割にアゴが大きく、全長3センチ程と他のクワガタ・メスよりもスマートな事です。コクワガタ・メスは、2センチ程で体に光沢がありません。ノコギリクワガタ・メスは、赤味がかった体色とずんぐりした体型が特徴。野鳥でもそうですが、詳しく知り始めると派手なオスよりも、メスの方に興味が移るのは不思議な事です。​​​​​​​

  2018/08/20

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  カブトムシとクワガタムシどちらが強いか？

  ​​​​カブトムシとクワガタムシは、夏の昆虫を代表する二大スターですが、果たしてどちらが強いのか・・・考えた事はありませんか。​​結論から言えば、カブトトムシの方が樹液の出る蜜場では、クワガタムシよりも強いようです。しかし、これは樹液の出る蜜場のある幹の上の話しで、理由としてはカブトトムシのツメは、クワガタムシよりも鋭く強く出来ていて、戦いになった時長い時間幹にとどまる事が出来るためです。そういえばクワガタムシは見つけて、木を蹴ったりすると簡単に落ちて来る事からも、それほど爪や脚の力はない事が分かります。ところが地上戦になると、今度はがぜんクワガタムシの方が有利となります。地上では、クワガタムシの強力な大顎が、カブトムシの体に穴をあける程の力を発揮して、これで死んでしまうカブトトムシも、けっこういるそうです。それでも両者は、めったにケンカする事もなく普段は仲良く暮らしています。この二匹も三日程飼いましたが、その後は森の中に放しました。今頃は、深い森の中で二匹ともに、ケンカなどせずに元気で暮らしていると思います。​​

  2018/08/07

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  ミヤマセセリ

  ミヤマセセリを蜜場で見つけました。 セセリの仲間は、結構樹液の出ている場所には居るのですが、非常に地味な為にガと間違われて、見落とされる事の多いチョウです。 体の色も模様も、木や葉っぱなどと順応する様になっていて、目立たない事も人々の関心を集めない要因かもしれません。 セセリの語源は、つつく等の意味「せせる」からきていて、長い口で花の蜜を吸う様子から付けられたそうです。 種類は少ないと思いますが、それぞれの違いがわかりずらく、名前を識別するのはマニアでないと、非常に困難です。 地味ですが、これからセセリを見つけたら、少しづつ調べて見たいと思います。

  2018/08/04

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  オオムラサキ・メス

  ​​​​​​​​​​​森の中、クヌギの蜜場でコガネムシやハチなどと一緒に、オオムラサキのメスが樹液を吸っていました。​​​​​​オオムラサキのオスは、羽の色が名前の通り青紫色で日本の蝶の中でも、その美しさは誰もが知る所です。それに比べるとメスはやはり地味で、オオムラサキのメスと言われなければ、誰もが見過ごしてしまいそうな感じです。オオムラサキ・メスはオスに比べると、かなりの大型で蜜場でもかなり目立っています。​数分間に一度の割合で大きく羽を広げますが、ほとんどは閉じたままで樹液を吸って同じ場所に長時間います。今回は、網を持っていたので撮影用に一度捕獲しましたが、数枚撮影して放すと結構高く飛んで行きました。​やはりオスに比べると大きく、持った感じは太く力が強い印象で、模様はオスとほぼ同じですが、中心部の濃い青紫色がありません。オス・メス共に、肛角部分に小さな赤い部分があるのがオオムラサキの特徴です。野鳥でもそうですが、派手なオスの姿を最初は追いますが、だんだんと分かって来ると自然と地味なメスの方に興味が移って来るのは不思議な事です。今までじっくりとオオムラサキ・メスは見た事がなかったので、偶然にも今回見られて本当に良かったと思います。​​​​​​​​​

  2018/08/02

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  夏休み恒例　ミヤマクワガタ

  ​​​​​​​​​​​​偶然にも昨年の同じ日に、クワガタなど昆虫の話題をブログに載せていました。​​森の中、車の窓を全開にしてゆっくりと走っていると、何処からともなく甘く蒸せるような香りがする場所があります。そういう所では車から降りてクヌギなどの老木を探すと、必ずと言っていいほど黒ずんで樹液の出ている所があり、多くの昆虫やハチ・蝶などが集まっています。​​今回は、昨年と違う樹で結構な巨木でした。山道よりもやや下った場所にあり、足場が悪いので見つけにくく木全体を見る事も出来ません。アブやハチなどと一緒に居たのは、蜜場でおなじみのカナブンです。カナブンは、体に強い艶があり色の変化が多い昆虫ですが、普通は銅褐色の物が多く緑色の物は少ないとされています。非力な小昆虫を押しのけて吸汁している姿をよく見かけますが、捕まえようとするとカーブを描いて飛んで行きます。これは子供達の憧れミヤマクワガタ。今回、本当に偶然見かけました。オス・メス共に赤茶褐色ですが光の具合で、このように黒くも見えます。特徴は、頭部が大きく張り出して王冠にように見える事です。クヌギ・コナラ・ミズナラなどの樹液に集まり、飛行性の高いクワガタです。最近では、ホームセンターなどに行けば簡単に手に入るクワガタですが、こうやって本当の自然環境の中で逞しく、他の昆虫たちと共存している姿を観察したり、自分の手で捕まえて見るのも本当に貴重な体験になると思います。本来の夏休みは、こういう自然と触れ合うためにあったように思うのですが・・・​​​​​​​​

  2018/07/30

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  夏の風物詩 蝉

  夏の風物詩 アブラゼミです。 今日の午後、玄関の網戸にアブラゼミがとまっていました。 先日、県北の森で見たエゾハルゼミの抜け殻を紹介しましたが、アブラゼミは日本の広い地域で見られる、代表的なセミです。 羽根が油紙を連想させるからとか、鳴き声が油を熱した時にハネる音に似ているからとか、諸説ありますが本当には分かりません。 幼虫は地中で、木の根の樹液を吸って６年間過ごしますが、地上に出ると寿命は一週間です。

  2018/07/16

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  トチの実

  ​​​​​​​​森の中には、沢山の物が落ちていますが、木の葉や実を拾うのが好きです。​​山歩きをする時には野鳥を探していますが、これは聴き耳を立てて鳴き声を聞いていますので、目の方はなるべく足元を見るようにしています。下を意識して見ながら歩いていると様々な物を見つけます。動物の足跡だったり糞だったり、羽などを見つける事もありますが、一番多いのは木の葉や種子でしょうか。秋になるといろいろな葉が紅葉して落ち、まさに天然の絨毯の様で歩く事さえ勿体ないほどです。落ち葉は毎年拾って帰り、小型のクリアファイルに乾燥剤と一緒に入れて保存しておくと、ほとんど色が変わる事はありません。​​トチの木です。フランス語ではマロニエですが、日本のトチの木とは少し種類が違うようです。水気を好み適当な湿度のある肥沃な場所に、サワグルミなどと一緒にある事の多い木です。大きく成長する事の多い木で、今一番大木で板を取るのに利用されていますが、数は年々少なくなっています。私もテーブルの天板などにトチの板を随分と使いましたが、くせがなく適度な硬さもあって使いやすい良材でした。つい最近、森の中で拾ってきたトチの実です。秋に実を落とすので、これは風などで熟れないうちに落とされたのではないかと思われます。熟れると実が割れて、クリによく似た実が中から出てきて、デンプンやタンパク質を多く含んでします。シブ抜きをすると食用になり、古くは栗などと共に縄文時代から食べられていたそうです。​​​​

  2018/07/02

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  モリアオガエルの卵

  ​​​​​​​​​​今年も森の中にある池で、モリアオガエルの卵が、木の枝に産み付けられているのを見ました。​​四日ほど前の森の中です。この時期になると、森の中にある小さな池の周りには、沢山のモリアオガエルの卵があるのを見かけます。大概は水面にせり出した木の枝や草の上に、泡に包まれた１５センチ程度の卵を産み付けていますが、中にはこんな場所に産み付けられているのも見つけました。​​どうしてこのような場所に産み付けたのかは分かりませんが、雨が降って下に水溜りでも出来ていたのでしょうか・・・約一週間ほどで孵化したオタマジャクシは雨を待って、雨で溶けて崩れた泡と共に水面に落下します。​​その後、約一か月後には成長しますが、そこで待ち受けているのが天敵のヤゴ・ゲンゴロウ・イモリなどで、その多くは犠牲となります。それでも生き残ったオタマジャクシが成長してモリアオガエルとなります。​​現在では、人間の手による環境の変化などによって生息数を年々減らしています。私が毎年見る池でも、今年は泡の数が随分と少ないように感じました。全国的にもそうで、岡山では絶滅危惧種に指定されていますが対策はされていないようです。頑張れ！モリアオガエルのオタマジャクシたちです。​​

  2018/06/13

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  夕顔

  ​​​​夕顔は別名「黄昏草」と呼ばれます。​​朝晩と冷え込んでくる事の多くなったこの頃、これで今年は最後の草刈になるだろうと昨日も一日草刈作業でした。日中は結構涼しい風が吹くものの、陽が当たっている場所での作業は汗が出ます。夕方、草刈作業も終わり、汗を流して着替えをして外に出ると、少し薄暗くなった庭の片隅に、ほの白い大きな花が咲いていました。周りが、薄暗いだけに白い花が浮き上がっているように見えて神秘的でした。夕顔は別名「黄昏草」、夕暮れ時に咲き始めて、もうすぐ日が沈むという頃に綺麗な花を咲かせる事からつけられた名前だそうです。北アフリカが原産で、日本には平安時代に中国から伝わり、葉はハート型で大きめです。源氏物語にも、同じ名前を持つ女中が登場する物語があるそうです。一晩咲いた後、翌朝にはしぼむという儚さが、日本人の心情に響くのかも知れません。​​

  2017/09/15

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  サワガニ

  久々にサワガニを発見！きれいな水に安心しました。サワガニは日本固有種で、日中は石の下などに潜み夜になると動き出しますが、雨の日などは日中でも行動します。写真の小川に、以前は沢山のサワガニが居たので、その後小川が汚れているのではと心配していました。ところが小川の２～３個の石を動かしてみると、すぐに色も鮮やかなサワガニを見つけることが出来ました。サワガニは、指標生物(様々な環境条件を調べる際に、そこに生息する生物のうち、ある条件に敏感な生物を指していう言葉)に指定されています。サワガニは、何と一番きれいな水にいる生物。少し汚れた水にはヤマトシジミ、汚い水にはタニシ、大変汚い水にはアメリカザリガニと指定されています。食性は雑食。藻類・水生昆虫・カタツムリ・ミミズなど。天敵は、ヒキガエル・カワセミ・サギ・イタチ・イノシシなどだそうです。子供の頃には、山でウルシなどに被れたときに、小川でサワガニを数匹捕まえてきてガーゼなどに包んで槌などでつぶし、その汁を患部につけると不思議と薬よりも効き目があったことは本当です。昔は何処にでもいたサワガニも、最近では見られる場所も限られてきた事は、綺麗な小川などが少なくなったということでしょうか。

  2017/08/18

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  昆虫採集

  昔、夏休みの宿題にあった昆虫採集、今でもあるのでしょうか・・・多分、工房の周りでは一番人気の蜜場ではないかと思われます。山道を通るたびに、大きなクヌギの木などがあると注意しているのですが、なかなか新しい所は見つけられません。蜜場を見つけるポイントは樹液独特の甘い香りです。特に、この一番人気の蜜場は車から降りると樹液の甘い香りが鼻をつきます。今日は、この一本のクヌギの木だけでミヤマクワガタ３匹・コガネムシ２匹・ギンムシ２匹・ハチ３匹・コクワガタ２匹という盛況でした。多分、昆虫好きの子供が見ると長い時間、興奮して観察するのではないかと思います。このクヌギの木ですが、子供達には残念な事に道路から少し離れた谷川沿いにあるために、捕獲するのは少々難しいかも知れません。どの蜜場にも必ず居るのが、大きなハチです。こちらが手を出さなければ、やたらと攻撃してくるものではありませんが、何処にとまっているのかは分りませんので、特に居場所に注意は必要です。今の時期は、ホームセンターなどでも沢山の種類の昆虫を販売していますが、どんな昆虫がどのような場所で、どういう仲間と生活しているのか自然の中で感じる事が、一番大切だと思います。そういうチャンスを子供達に与えてやれるのが、夏休みのこの時期だと思いますが、これには普段から自然に親しんでいる大人が傍にいない事には、実現しないことかもしれません。

  2017/07/29

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  県北に秋の訪れ

  霜降も過ぎて、県北にも秋が訪れました。寒露から数えて１５日目頃にあたる霜降(そうこう)、秋も一段と深まり朝晩の冷え込みも厳しくなる頃と言われていますが、今年の季節の移ろいは、今が寒露の頃という感じです。広い広い場所では沢山のススキが秋風になびいていて、ひょっこりとキツネでも出てきそうな雰囲気です。現在、紅葉は一割~二割程度ですが、樹や種類によっては今が見頃というものもあります。モミジ類の紅葉は随分と早いようで、緑の部分と色づいた葉のコントラストが抜群です。毎日、夕方の天気予報で県下の紅葉情報を放送していますが、それによれば今日時点では県北が１１月上旬頃、そして高梁地域は１１月中旬頃という予想です。

  2016/10/24

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  蜘蛛

  蜘蛛の天敵は、ハチだそうです。山道を歩いていると、驚くほど大きな蜘蛛を見かけて驚く事がよくあります。蜘蛛の名前は全く分かりませんが、朝露に見事に張った巣が濡れて、太陽光線に照らされた輝きは、息を呑むほどの美しさです。蜘蛛は糸を出して小型動物を捕食する事はよく知られていますが、実際は半数以上の蜘蛛が網を張らずに獲物を捕まえるそうです。食性は大部分が肉食で、蝶・バッタ・ハエ・蚊・ダニ・ゴキブリなどを捕っていますが、沖縄などにいるオオジョロウグモなどはツバメ・シジュカラなどの野鳥を捕食する事もあるそうです。同じ蜘蛛なのですが、朝見るのと夜見るのとでは人々の印象が随分違うようで、「朝の蜘蛛は福が来る、夜の蜘蛛は盗人が来る」などと、蜘蛛にまつわる言い伝えがあるようです。蜘蛛をじっくりと見る事は余りありませんが、こうしてみるとなかなか芸術的な感じではないでしょうか・・・

  2016/09/24

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  今年のアケビ２

  あれから一週間・・・先週の火曜日、里山のアケビを見に行ってから早くも一週間が経ち、時間は余りありませんでしたが、場所がはっきりと分っているので行って見ました。前回には色づいていなかった実も大分と大きくなり、綺麗なえび色に変わっていました。里山のアケビの色が一番鮮やかで私は好きですが、前回書いたように今年の猛暑で水分不足、表面がカサカサになってひび割れている実も沢山あります。見てみると約半分の実が口を開けて、白い中に黒い種のある中身を見せていました。昔の子供達は、里山でよく遊んでいたためアケビの実を見つけると、すぐに採って食べたり、口の開いていないものは家に持ち帰り、米びつの中に埋めておくと上手い具合に口を開ける事を知っていて、食べ頃になるまで待っていました。今の子供達は里山で遊ぶ事もアケビを採ることもなくなりましたが、これも時代の流れなのでしょうか・・・少し寂しい感じがしないでもありません。

  2016/09/20

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  今年のアケビ

  早くも彼岸花が咲いていました。昨日少し時間があり、今年のアケビの様子を少し早いとは思いましたが見に行ってみました。里山ですが訪れる人もいないのか、山道には左右に草が伸び放題で道には小石や木の枝が沢山落ちていて、ゆっくりとしか進む事が出来ませんでした。今年の夏の猛暑のためか、アケビの数は少なく野生のアケビ独特の綺麗な色が付いていませんでした。実も一回り小さく、皮が枯れてひび割れ茶色に変色した物が多くありました。工房庭で栽培しているアケビはまだまだ緑色ですが、里山のアケビは例年の如く少し色づいて、もう少しで口を開けそうです。他の場所には少なくても、この場所だけは特別なようで沢山の実が付いていました。１０年ぐらい前に、アケビの蔓を沢山採集した事があり、その時にこの場所を見つけました。誰に見られることもなく実を付けて、たぶん野鳥達の貴重な栄養源となるアケビですが、里山には早くも秋が来た事を教えてくれているようです。

  2016/09/13

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  イノシシ

  本日、夕方の６時４０分頃、国道から少し入った放牧地でイノシシを発見しました！結構大きくて、なかなか迫力がありましたが、幸いにも私との間には谷川がありましたので、落ち着いて写す事が出来ました。どうもメスのようですが、何を食べているのか丸々と太っていて元気そうです。しばらくこちらの方を見ていましたが、特別慌てる風もなく山際の繁みの方に入って行きました。この辺りの田んぼには電柵を張り巡らしていますが、どこから入るのか人間との知恵比べです。まだ明るい時間帯に、人間の近くに平気で現れる事に驚きを覚えます。それにしても田舎暮らしをしている者にとっては、イノシシ・サル・シカ・ヌートリアなどには、本当困ったものです。どうしたもんじゃろのぅ・・・

  2016/08/30

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  カブトムシの羽化

  梅雨明けした日に、カブトムシの幼虫が羽化しました。  ５月２５日ブログに載せたカブトムシの幼虫ですが、前日の２４日に山から持ち帰り、腐葉土と一緒にケースにいれていました。  大体、羽化までの日数は１ヶ月半から２ヶ月と聞いていたのですが、その間には全く音もなく静かで大丈夫なのだろうか・・・と心配していました。 時々、霧吹きで水分を補給して腐葉土が乾かないように注意していました。  そんな中、中四国が梅雨明けしたと言うニュースが流れた夜に、そのニュースを聞いていたかの様に、二匹のクワガタが腐葉土の上に出てゴソゴソしていました。 電灯をつけると飛び出したいのか、羽を広げてキィ・キィと鳴いていて元気です。  カブトムシでも小型のものは、比較的早く羽化する傾向だそうです。   今度、山に行く 時にはケースごと運んで、クヌギの木の下に放してやろうと思っています。 それにしても、自然の昆虫達の体内時計の正確さには、毎回本当に驚かされます。   

  2016/07/20

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  またまたクワガタ

  梅雨の僅かな晴れ間、クヌギの老木に出かけて見ました。  毎年、夏が来るとカメラを持って出かけて見ますが、ここ数年前から樹液の量も大分減って乾いた部分が多くなり、以前のように昆虫達が集まらなくなっています。 それでも周りには、これ以上の老木の蜜場がなくて、まだまだ現役でがんばっています。  それでもこの日は、ミヤマクワガタ・ヒラクワガタなどや、コガネムシ・カミキリムシ・ハチなどが集まってい流石は、この辺り一番の老木です。  ここでもハチが居て、余り傍には近寄れませんでした。    ここのクワガタはどれも大型で、なかなかの迫力です。 これを子供たちが見ると、もう欲しくて欲しくてたまらないだろうと想像します。  私も昔は捕まえて自分で飼ったり、子供達にプレゼントしていましたが今は捕ることはせず、ただただ見るだけにしています。 昆虫の一生は短いですから・・・ 

  2016/07/09

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  七月　クワガタムシ

  ホームセンターに、外国産のクワガタムシ・カブトムシ達が並ぶ季節になりました。  私が子供の頃には、森の中のクヌギなどの蜜場にクワガタムシ・カブトムシなどが集まっていて、夏が来た事を実感しましたが、今ではホームセンターの売り場に並んで売られている昆虫を見て季節を感じています。 これらの昆虫は、大体５００円～１０００円位で販売されていますが、どれもなかなか立派で子供が見ると必ず欲しがる事請け合いです。 その傍には、ケース・大鋸屑・エサなどなど、昆虫を飼うための道具はすべて揃うようになっていて、大体全部揃えると２０００円位だと思われました。 こういう所で、子供に買い与える事について賛否あると思われますが、季節を先取りする商魂のたくましさには毎回関心します。   そんな訳で今日、森の中の蜜場を覗いてみると一匹のクワガタムシを見る事が出来ました。 ただ周りにはハチが沢山いて、近づく事は無理で遠くからの撮影、残念ながらボケボケ写真となりましたが、記録用に載せておきます。  ホームセンターで買い与えるのも良いですが、いつ頃の季節にどんな場所に、どんな昆虫が居るのかという事を見せて教える方が、価値はあると私は思うのですが・・・  

  2016/07/02

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