[木工]の記事一覧 | のん木ぶろぐ

ノミを砥ぐ

砥ぐ物が溜まり、砥石の準備を前日からして、まとめて砥ぎました。本当は、こまめに砥ぐ事が大事なのですが、そこは無精な為、ついつい溜め込んでしまいます。一番必要だったものは、木鎌という樹の枝などを掃う時に使用する鎌の刃でしたが、ついでにノミも砥いでおきました。前日に砥石を３種類、荒砥・中砥・仕上げと、張った水の中に浸けて置き、準備はしておきました。　プロは、毎回使う時に研ぐようで、砥いでいる時間の方が作業時間より長いという話も昔は良く聞きました。今でも、そういう職人さんは少なくなりましが、居るには居るようです。すべてを砥終わると、結構時間はかかりましたが、気持ちもスッキリするというのは、何とも不思議な事です。木鎌も切れるようになり、メンテナンスの重要性を痛感しました。それにしても、水が本当に冷たかったです。

2021/01/23

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和箪笥を修理する

10年程前に手に入れた、和箪笥の修理をしました。箪笥の修理は久しぶりで、いつもの木工とは勝手が違いますが、楽しく作業出来ました。東北地方の古い箪笥ですが、金具は割り合いしっかりしていて、壊れた部分と破損した所を新しく作り、全体に塗装を施しました。塗装は汚くなった部分をサンダーで削り、その他の部分は昔ながらの使い古した風合いを残す形で、そのまま上から塗料を塗りました。色合いが一定でない所が、使い古された感じがあり、古い時代箪笥の魅力です。高さは余りありませんが、どの引き出しも奥行きは深く、使い勝手は良さそうです。使われている木の材質は分りませんが、たぶん前板は広葉樹で、その他は杉板のように思います。大体、一週間程で塗装部分の乾燥も終わり完成しました。右下の小さな引き出し部分には、本来は前に一枚の扉が付いていた跡がありましたが、扉はなくなっていていたので、そのまま桟を作り、小引き出しを前に持って来ました。取っ手は、付け替えようかとも考えましたが、しっかりしていたのでそのままにしました。随分昔に誰かが作り、東北のどのような人が使っていたのか、知る由もありませんが、令和の時代に上手とは言えませんが修理され、これからも使われていく事が出来、良かったと思います。家具は、修理を繰り返して使い続けて行く事が、人にも家具にも本当に幸せな事だと思っています。

2021/01/10

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工房　古民家修理3

工房の古民家修理が、年末にようやく終わりました。12月13日から始めて、2週間程で完成した事になります。畳や床板が腐り、それを片づけるのが大変でしたが、その後は作業も順調に進み年末までには終わる事が出来て安堵しました。コンパネ３枚を敷くと丁度の大きさで、端が１５センチほど空くという感じになりました。コンパネを敷くと床も安定して、安心して乗る事が出来るようになり、広々とした見違えるような空間です。完成しました。仕事の方もギリギリ２９日までしましたが、空いた時間を活用して長年気になっていた床張りが出来て、工房にも新年が訪れました。こういう作業は段取りが、半分以上だと改めて感じました。全部が完成して、それまでそこにあった机を元に戻し、この前に修理したボウバック・チェアーを置きました。壁には以前、県北の古民家解体時に囲炉裏の上にあったという、貴重な煤竹で作ったオブジェを飾ってみました。普段は家具作りですが、たまにはカナズチでガンガン叩く大工仕事も、気分転換には面白いものです。これからも、だんだん修理が必要な個所が出てくると思われますが、今年は先延ばしにせずに直したいと思います。

2021/01/04

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電動工具メンテナンス

死んだ道具から、生きた仕事は出来ない道具を大切にする事は、仕事を大切にする事。これらは昔から大工さんなど、職人に親方が厳しく言っている言葉です。私のように趣味で木工する者には、ここまで考えなくてもよいのですが、心の隅には気に留めて置く価値のある言葉です。今回は、電動工具・ルーターと、ジグソーのメンテナンスを行いました。手持ちのルーターはマキタとボッシュ。ルーターという工具は、ビットとよばれる刃を取り付け、穴あけ・切断・削り・磨きなどの用途に合わせて、様々なビットがあります。私の場合は、主に削りに使用しています。マキタの物は小型で、ボッシュは大型になり、当然パワーには大きな違いがあります。ホゾ穴など掘る時には必ず必要な便利なもので、すでに２０年近く使っていますが故障することもなく、非常に優れた電動工具です。もう一つはジグソー。これはボッシュ製で１０年程使っています。ジグソーは、専用のブレード(鋸場)を換える事により、直線だけでなく曲線も自由に切れるという優れものです。刃の厚み・山の数は木材の厚みと硬さにより変わってきます。以前はリヨービ製を使っていましたが、パワー不足でボッシュに換えました。今回は、ルーターとジグソーしか、刃を替え・掃除など出来ませんでしたが、これから時間があれば次々に、メンテナンスしたいと考えています。今夜はクリスマス・イブです。食卓では家族がそろって、クリスマスケーキをたべられることでしょう。楽しいクリスマスの夜をお迎え下さい！

2020/12/24

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ウインザーボウバックチエアー2

70年前に作られた、ボウバックチエアーの修理が終わりました。壊れていた場所を削り、そこに黒檀材で埋め木をしてボンドで固め、一週間が経ちました。ノコギリで角を切り落とし、サンダーを使い丸みをつけて削りました。その後は、座板部分にサンダーをかけて汚れを落とし、ペーパーの目を１５００番まで換えて磨きました。ついでに背もたれや、脚の部分にもサンダーをかけたて磨きます。それから２日後、浸透性オイルを塗って拭き取りしました。浸透性のオイル仕上げは、何回でも、何年たっても修理が可能で、その度に自然の風合いが増すので、塗装では一番良い方法だと改めて思います。翌日には、オイルもすっかり乾いて本当に落着いた色合いになりました。黒檀で修理した部分も、７０年前に作られたイギリスの椅子に溶け込んでいます。これで、今回のボウバックチェアーの修理は終わりました。本当の樹で作られた本物の家具は、年を重ねるに連れて独特の風合いと存在感を増して、人々の生活に溶け込んでいきます。大量生産で使い捨て家具でない本物の家具を、これからも大切に目指したいと思っています。

2020/12/22

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工房　古民家修理2

工房の修理を始めて一週間経ちました。畳を始め、腐った床板なども何回かに分けて運び出し、焼却出来る物は燃やしました。片付けが思った以上に大変で、なかなか修理は、はかどりませんでした。何せ、すべて一人で人力のみですから・・・それでも２～３日片づけると、下の写真のように、ほとんど綺麗に片付きました。ここまでが結構大変でした。それからは購入していた角材などを並べて、大体どういう感じになるのか考えて見ました。床の大きな柱は２本頑丈に出来ていますが、それを支える土台がありません。これでは横木を入れても多少不安なので、４ヶ所ほど土台と支え木を入れることにしました。土台と支え木を入れると随分と安定します。上の横木は水平器を使って、水平になるように並べ、釘で打って固定します。作業する時間が限られていますので、少しづつ進めています。予想外だったのはクギで、結構いろいろな大きさのもが必要で、ホームセンターに度々寄って、買い足しています。普段の木工作業ではクギは使いませんので、カナズチでクギを叩くというのは、なかなか気持ちの良いものです。床板はまだ置いているだけで、固定は出来ていません。もう少し時間がかかりそうですが、この作業は急ぎませんので気は楽です。１２月も下旬になり、外は随分と寒くなって来ましたが、この大工仕事は家の中ですので寒くはありません。片づけを早めにやり終えた事で、気持ちにも余裕が生まれました。今が、丁度半分ぐらい作業が進んだところでしょうか・・・それでも今年中には、何とか終われそうです。

2020/12/21

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ウインザー　ボウバックチエアー

今から8年前にインターネットオークションで落札した、78年前のイギリスのボウバックチエアーです。その時には、二脚とも修理が必要な状態で、特に一脚は捨てられる寸前の様な感じでした。送られてきて、すぐに修理をして何とか使えるようになり、それから１２年間は無事に我が家のリビングで活躍しました。ところが状態の悪かった方の一脚が、修理後１２年たって壊れたということで、今回修理する事にしました。壊れたのは脚の部分で、割れた座板を貫いて上に出てしまいました。この部分は１０年前に埋め木をしていましたが、座る人の体重をカバーすることが出来ず、割れも酷くなって壊れてしまいました。それでも１０数年も壊れず使えたということに、感謝するべきなのかも知れません。このイギリスの椅子は、エルム材・日本で言うとニレの樹で作られています。昔のイギリスの家具は、同じヨーロッパでも北欧などに比べてムク材を使い、オイルフィニッユで仕上げされているので、修理が可能で長く使う事が出来るのです。今回は脚のある座板部分を大きくえぐり、そこに黒檀で補修する事にしました。黒檀は結構硬い樹なので、色違いがアクセントにもなって、良いのではないかと思い使いました。１９４６年～１９５０年は、イギリスではミッドセンチュリー期にあたり、このウインザー・ボウバックチェアーが安く多く作られ、各家庭の台所で使われていたようです。背もたれを支える木が、弓(ボウ)のように曲げらている所から、この名前が付けられました。この椅子には座板裏に、４２６という製造番号が焼印されていました。一脚の椅子も７８年以上、修理すれば使えるという事実に、家具作りを趣味としている者にとって、大いに刺激となるとともに、もう一度家具作りの初心に戻るような気持ちにさせてくれる、貴重なイギリスの古い椅子です。

2020/12/15

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大型テーブルを作る5

１２月１２日、大型テーブルとベンチを無事に、依頼主の部屋に入れました。１０月5日から制作を始め、2ヶ月と数日で終了した事になります。テーブルは長さ２メトル５０センチ、幅７０～８５センチ、厚み９センチという、まさに大型なので製作には移動などを含めて大変苦労しましたが、依頼主の方々も大変良く手伝ってくれ、共同作業という今まで経験した事のない方法で、大変楽しくテーブル作りが出来ました。部屋がかなり広いので、大型テーブルが入っても、あまり狭い感じがしませんが、８～１０人は座れるという大きさは存在感があります。栓という樹の持つ美しさも、オイルフィニッシュという塗装方法で、随分生かされていると思います。後でベンチもテーブルに合わせて、同じく栓の樹を使い作りましたが、こうして並べて見るとテーブルに合っていて喜んでもらいました。そして、この部屋のメインは何と言っても、この最新式の薪ストーブです。これも大型なので、その暖かさは半端ではありません。一日中焚き続けると、結構薪が要るそうで、この家の主人は休日ともなると木こりとなり、薪作りに精を出す日々だと嬉しそうに話していました。お湯を沸かすのは勿論ですが、ピザ・焼き芋、料理にも、いろいろ使える優れものです。製作期間も特別に決められていませんでしたが、私としてはクリスマスまでには完成させたいと考えていたので、どうにか間に合って本当に良かったと安堵しています。自分の作ったテーブルに家族が集まって、クリスマスやお正月に楽しんで使ってもらえる事を想像すると、家具作りをしていて本当に良かったと、今更ながら嬉しく思っています。

2020/12/14

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工房　古民家修理

工房は、築百年の古民家です。今から２７年ほど前に工房をここに決めてから、この古民家の電気工事をしてもらい、床などの張り替えを自分でやり、今日まで一部を修理しながら木工をしてきました。やはり古民家で一番傷むのは床で、下からの湿気が要注意です。床板を支えている木が腐り、だんだんと床板もダメになるという具合です。３年前に昔炊事場だった所の床が傷んで、畳２枚分程の床を修理して以来の工事になります。今度は玄関なので畳３枚分の広さになります。これまではコンパネなどを敷いて、胡麻化して来ましたが、だんだん悪化してきたので、ここで思い切って修理する事にしました。ところが始めて見ると、これがなかなか大変です。敷いていたコンパネを剥がすと畳、ほとんどが腐れていて足を乗せると大きな穴が開いてしまいました。まずは、この畳を工房の庭に運び、予め焚火で火をおこしていた上に乗せて燃やしました。幸い畳が湿気ていなかった事と、昔の畳なので人工的な物ではなく、すべてが藁で作られていたので、時間はかかりましたが燃やすことが出来ました。畳を運び終わると、燃やしながら床下の片づけですが、これがなかなか大変で、今回だけでは出来ず後三分の一程は残りました。それでも大きな横木二本が、しっかりしているので、これを中心に角材などで修理が進みそうです。今日は、４時間ほどかかって大分片づけが出来ました。初日ここまで、残りはコツコツ年末までに出来れば良いと思っています。修理に必要なコンパネや角材などは、数日前から準備していますので、時間の許す限りはやりたいと思っています。初日なので、片付けから始まって一番の難題、畳の焼却まで出来た事は、これからの作業の段取りも考えられて良かったと思います。今回の工房修理も、私のモットーである「楽しんでやる」という気持ちで行きたいと思っています。また進展しましたら作業報告します。

2020/12/13

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一枚板ベンチ

栓、一枚板ベンチを制作中です。報告が遅れましたが、10月始めから制作していた、大型栓一枚板テーブルも無事完成して、12月6日に部屋に入れました。完成後、うっかりして写真を写すのを忘れてしまい報告出来ませんでした。後日、このベンチと並べて写真を載せる予定です。長さが１８０センチ、厚み４センチ、栓の板です。緩やかなカーブの部分を生かし、耳の部分も残して作ることにしました。なかなか木目の綺麗な板だと思います。脚周りは樺材。樺は目の詰まった硬い材なので、脚部分には申し分ありませんが、少し脚に使うには勿体無い様な気がします。強度を保つ為の横木には、外材のブビンガを使います。ブビンガは茶色が美しい材なので、全体のアクセントとして申し分ありません。部材の加工は時間がなくて進んでいませんが、焦らずにコツコツ進めるつもりです。脚に座板を乗せると、大体こんな感じになります。ここの所、結構大型の家具を製作していますが、これが終わると年末・年始には時間を見つけて、工房の床の修理を結構大掛かりにやる予定です。床の修理は２年ほど前に一ヶ所やりましたが、工房は場所的に床下からの湿気が激しくて、床を支える柱からやり直す必要があり、なかなか大変です。まずは、年内にレンガ・角材・板などの材料集めを、少しづつしていくつもりです。

2020/12/09

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大型テーブルを作る4

10月５日から始めた栓の大型テーブル、報告4回目となりました。11月5日に大人3人で、工房の作業場から車に天板を積込み、無事運ぶ事が出来ました。天板が無くなった作業台では続いて、テーブルの脚周りの加工を始めました。予定では１１月２２日に、全体の組み立てを行う事にしていますので、その間は２週間しかありません。昨日までに、全体の８割方大まかには出来ましたが、仕上げはあまり進んでいません。このままでは、間に合うのかどうかギリギリになりそうです。とにかく一つ一つの部材が、今までになく大きいので加工に時間がかかります。脚周りの部材は、全部で５個なのですが中々大変で、ルーターのビットも、少し大きめの物に替えました。今まで製作したテーブルだと、天板があって時々組み合わせたりする事が出来たのですが、今回はそれが出来ないので以前に測って記録したノートだけが頼りです。２２日、はたして上手く収まるのか・・・分りません。このテーブルの取り掛かって４５日、塗装まで終了するのは後一ヶ月弱でしょうか。

2020/11/18

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大型テーブルを作る3

大型テーブルを作り始めて1ヶ月が経ち、ようやく天板の加工が終わりました。テーブルの天板を移動する日が、11月8日と決まっているので、ギリギリ間に合ったと言う感じです。脚の付く裏側から始めて、ようやくの事で一人で天板を裏返しましたが、その弾みで作業台の脚が、コンパネの床を抜いてしまいました。表側に向けてからは、節が大小３カ所ありましたので、その部分にカリンを使って埋木をしました。これは失敗の許されない繊細な作業なので、数日に分けて慎重に進めました。一応ベニアで作った型はあるのですが、キズが上手く隠れるように少し大きさは加減して作業します。埋木はホゾ穴を小さく作る事がコツですが、木のゆがみなどで多少隙間が出来る事は、自然の木では仕方ありません。三日ほどかけて天板の埋木もどうにか出来上がりました。一番小さな節の部分が一番難しくて、カリンの埋木の方を作り替えました。そして全部の作業が無事に終わり、数日経ってからサンダーを使い、目の粗い１００番から１２００番まで表面の磨きをかけて完成です。これで大型テーブル制作の半分、折り返し地点まで来たように思いますが、これから脚作りや組み立て、塗装と次々に作業が残っていて、１２月までにはすべてを完成させるべく、悪戦苦闘の日々は続きます。大型テーブル制作３回目の報告は、これで終わりです。

2020/11/05

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大型テーブルを作る2

10月5日から始めた大型テーブル作り、今日で18日目となりました。なにせ長さが２５０センチ・幅８０～９０センチ・厚み８センチもある大板・天板なので、容易に動かす事が出来ず悪戦苦闘しています。天板の方は、ようやく裏面の削りが終わり、節穴などの埋め木作業も完了しました。天板の移動が出来ないので、裏面のまま他の作業を平行してやらなければいけません。このテーブルの脚となる栓板を探し、この板から脚を作ることにしました。この脚となる板でも充分、一枚板のテーブルが作れそうです。両方の脚の部分の板を切り出しました。両側ではテーブルの幅が違うので、脚の大きさも６０センチ・４８センチと違います。今回は、このテーブル用に一冊のノートを作り、作業の手順や寸法などを記録して、それを見ながら作業を進めています。いつもは簡単なメモ書き程度ですが、今回は段取りが重要なので特別です。切り出した脚の部分を天板に実際乗せてみて、位置の確認・バランスなど見てみます。裏の節に当たる部分に埋め木(栓)をしています。写真左下。裏側に脚の部分になる板を乗せてみると、大体がこんな感じになる予定ですが、こうして見ると、やはりデカイという感じです。まだまだ始まったばかりの作業ですが、１２月の完成を目指してがんばるつもりです。樹齢１２０年の栓の樹に負けないテーブルは、本当に出来るのでしょうか・・・２回目の報告を終わります。

2020/10/22

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大型テーブルを作る

知り合いに頼まれて、大型テーブル制作を1週間前から始めました。ダイニングをリフォームして、薪ストーブが置かれた広い空間に合う、大型のテーブルが欲しいとの要望でしたが、材料と技量と時間の事など考え、お断りしました。それでも、どうしてもと言う希望で、板探しをして時間的なリスクなども説明した上で、引き受ける事になりました。一番の問題は、テーブルの天板になる板でしたが、探してみると長さ250センチ・幅80〜90センチ・厚み8センチ、樹齢推定120年という、広葉樹「栓・セン」の板が見つかりました。これを支える脚の部材なども探して、どうにか材料だけは見当を付けることが出来ました。しかし、これまでにこれ程大きなテーブルを作った事がなく、先行きは全く分かりません。まず、この板を材料置き場から作業台に運ぶのに、大人2名では持ち上げる事が出来ず、転ばせながら移動して1時間余りかかりました。ようやく今は、天板表面の加工、削りを始めましたが、裏表を大体綺麗にするのにどの位かかるのか・・・全く先が、見えていません。今年中には、なんとかしたいと思いますが、どうなるのか分らないまま、巨大な板と格闘している日々です。このテーブルに関しては少しづつ、又報告させて戴きます。

2020/10/10

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焼印

工房の長屋で、偶然に焼印を見つけました。正式には直火式焼印と言うのだそうです。これはガスコンロ等で、火に直接あぶって加熱して使用する物で、最近では電気式烙印が手軽さもうけて、支流となっている様です。この焼印には、「森」という漢字が一字だけ有り、非常にシンプルです。この近所には、苗字に森が付く家が多く、屋号でない事が不思議ですが、何に使われていたのかは不明です。焼印は烙印(らくいん)とも呼ばれ、人間に対しては「烙印を押される」というような慣用句に使われます。焼印は、暖かさや温もりを感じさせるために、お菓子や木工製品・革製品などによく使われています。工房でも電気ゴテを使い、今までは出来上がった物に描いていましたが(下の板)、これからは苗字の一字である「森」の焼印を使う事にしました。これは熱するだけで充分なので、非常に簡単です。ストーブのある時期には、それを利用出来ますが、これからはガスバーナーで熱する事にしようと思っています。ネットで調べて見ると、いろいろな業者が焼印を注文販売していますが、オリジナルは高額で１５０００円以上はするようです。烙印というのは、元々家畜に対して所有者を明確にするため使われだしたもので「ブランド」という言葉も、大体はそれが語源の様です。せっかく見つけた焼印ですので、これから大切に使っていきたいと思っています。

2020/07/26

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森の動物達2

7月10日のブログで紹介した、「森の動物達」が完成しました。今年は長雨が続いたので、思いのほか作業が捗りました。出来上がった物は今回、「リボス社・クノス」という浸透性オイルを塗って拭き取り、仕上げました。拭き取ってからは二日ほど、自然に乾燥します。冬場は、もう少し時間がかかりますが、気温の高い時期ですと小さな物は二日程で充分です。正直な所、オイルフィニッシュにするかどうか悩みましたが、落ち着いた色合いという事でオイル仕上げにしました。勿論、そのままの仕上げでも、自然な感じが出て良いのですが・・・数日後、完成です。動物としては、リスとキツネが新しく作った物です。忘れていましたが、モグラも新作です。子供さんとしては、いろいろと乗せて飾って、楽しむという感じでしょうか。工房に桟積みしている板も、十数年ぶりに積み直しました。上や横に掛けていたダンボールも劣化しており、新しく日除けシートを購入して掛けました。殆ど忘れてしまっていた板も幾つか見つけ、メンテナンスの重要性を改めて実感した所です。

2020/07/19

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森の動物達

毎日雨が降り、なかなか梅雨が明けません。雨が降ると何も出来ませんが、普段あまり出来ないでいる木工作業は、この時とばかりに捗ります。大き目の椅子は随分と前から、時間があれば少しづつしているのですが、こう言う物は気分が乗らないと出来ません。雨が降らない時には用事も多く、降っている時だけとなると子供のオモチャを作るのが、一番気分転換になり好いようです。そんな訳で「森の動物達」というイメージで、大きな木のそばにいる動物達を作っています。材料はカツラ。子供のオモチャ作りには、柔らかくて加工がし易く、暖かな感じがする樹です。渓流などの水辺に、結構大きな巨木を良く見かけますが、葉っぱは可愛いハート型です。横や前に出ている部分に、動物達を乗せようと思っていますが、まだ木の部分を作るのに時間がかかっています。動物達は、以前「動物のクルマ」などを作った時に、いろいろな種類の型紙を残しているので、それを取り出して木に写し、ジグソーで切り出しています。シンプルで見るとすぐに、どの動物か分るように出来るのが理想ですが、それが中々難しく試行錯誤しています。今は、本当に空いている時間にするだけなので、なかなか前に進みません。「森の動物達」もう一回、出来上がったら紹介します。

2020/07/10

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鯉のぼりネコ

快晴の今日は、「子供の日」でした。今年はコロナの影響で残念な、子供の日となりました。それでも外には、多くはありませんが鯉のぼりが泳いでいます。私は一ヶ月程前から、端材を利用して「鯉のぼりネコ」を作っていました。ジグソーで切り出しますが、形は単純なので形を作ることは簡単です。それよりも結構手間がかかったのは、色づけと焼きゴテ作業で、出来る時に少しづつやりました。材料は、ブナ・胡桃・セン・ナラなどの端材です。「どれも、イマイチかな・・・」と、福助は言っています。

2020/05/05

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ナラ材で少し大き目の椅子を作る2

3月16日から製作を始めた、ナラ材の椅子が完成しました。ほぼ1ヶ月掛かりましたが、ようやく出来ました。前回では、ナラ材を部材ごとに加工する所まででした。今回、下の写真はルーターを使い、天板裏にホゾ溝を掘っています。脚部分の加工には、結構時間がかかりましたが、一番大切な部分ですので気が抜けません。ホゾ組みのために何回も木槌で叩き込んでは、外して確認するという作業を繰り返します。ホゾ組みの部分は、必ず木殺しをしておきます。木殺しをしておくとホゾ組みがきつくなるという他に、ボンドをいれて固めた時にボンドの水分が、木の繊維に入り膨張してより強度が増します。すべての加工が終わり仮組みしました。それから、もう一度分解してサンダーを使い、１００番～１２００番まで順番にヤスリがけをします。最後に木工ボンドを入れて大型のクランプで固定、４～５日そのままの状態で固まるのを待ちます。５日後、クランプを外し浸透性オイルを全体に塗り、オイルフィニッシュ。今回もオイルはアメリカ製・レツズオイル使用です。その後１週間乾燥して、ついに完成です。今回は、１５年前のナラ材耳付き板を天板に使った為、耳の部分の加工に苦労しましたが仕上げてみると、やはり耳付き板は天然の風合いが強く出て魅力的です。こだわって、すべてナラ材を使った為に本当にドッシリとした、ナラ材らしい椅子が出来たと思います。

2020/04/22

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みかん箱猫

１月１１日に紹介した「コタツ猫」から３ヶ月、ようやく出来ました新作は、「みかん箱猫」です。「コタツ猫」の頃は、世の中も平和で良かったですが、今は新型コロナの影響で生活は一変してしまいました。いつまで続くのか、そんな時なので少しでも皆さんの心が、ほっこり癒されれば作り甲斐もあるのですが・・・これを作るためにみかん箱のデザインを集めましたが、なかなか種類が豊富で面白いものが多く楽しめました。元々は、猫がみかん箱に入っている実際の写真を見て思いついたのですが、結構面白い物が出来たと自画自賛しています。

2020/04/14

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ナラ材で少し大き目の椅子を作る

今回は、ナラ材で少し大き目の椅子を作ってみたいと思います。ナラという木は、比較的硬い材ですが木目は綺麗で、私は好きな木です。加工は大変ですが、とにかく時間をかけてじっくりと取り組んで見たいと思います。材料を探すと１５年程前のナラ材が見つかりました。なるべく耳の部分は生かしたいと思い、皮を剥がして見ますが時間が経っているため簡単には剥がれません。この皮剥がしは、板に挽いてなるべく早いうちの方が、綺麗に剥がせて剥がした部分も綺麗で、その方が本当は理想的です。この材は、時間が経ちすぎて部分的に腐れもあり残念です。それでも皮を剥がして、ベルトサンダーで削って滑らかな部分を仕上げていきます。ここで最近購入した、ハイパワーのマキタ・ベルトサンダーが力を発揮します。脚になる部分の材料も同じくナラ材が調達出来て、これで色的にも一番理想的に出来そうです。部材を探して組み合わせる作業は大変ですが、新しい発見もあり楽しい一時です。脚の部分の加工も大まかには出来て、全体の感じも浮かんできました。今はまだ、ここまでの感じですが、部材も揃い残りは加工のみです。ホゾ切りは、時間があれば出来ますので、焦らず時間を見つけて取り組みたいと思います。今回は、ここまでの報告です。また次回は完成まで、お知らせしたいと思っています。

2020/03/16

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タモ材のスツール2

一週間程前にタモ材のスツールが完成しました。3月5日のブログの後半です。天板の加工に時間が掛かりましたが、それもようやく終わり、ホゾ部分に入れたボンドも数日で固まりました。それから塗装します。今回はリボス・クノスを全体に塗って拭き取り仕上げです。本当は３回程度するのが理想ですが、なかなかそこまでは出来ません。拭き取りをすると、タモ材独特の落着いた木肌の色が出てきて綺麗です。この状態で大体４～５日、風通しの良い場所に置いて乾燥を待ちます。そして完成。完成しました。タモ材の落着いた感じが魅力です。後ろと前にブビンガのクサビを打って、アクセントにしてみました。余談ですが、この時期の工房でのおやつは、灯油ストーブでホイルに包んで焼く、焼き芋です。これがコーヒーにはピッタリあって本当に美味しいです。

2020/03/11

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タモ材のスツール

今回は、タモ材を使ってスツールを製作してみました。ここ最近では、昨年9月にセン材を使い最初のスツールを作り、それからは12月今度はカバ材で二脚目のスツールを作りました。それぞれに天板などの形も違うよう工夫していますが、全体のデザインはあまり変わっていません。ただ素材の違い、耳などの部分を残すか残さないかで、見た目の印象は随分と違います。今回使用するのは、粘り気のあるバットなどの素材として有名なタモ材です。タモは大きな木が少なくなり、今では結構な高級材となっています。全体的におとなし目の印象の材です。カンナ掛けを済ますと、天板などの型紙を使いエンピツで型を取り、ジグソーで切り出します。まとまった時間が無いので、ここまでの工程で一週間程かかりました。それからは仮組みを重ねながら、ルーターやノミを使ってホゾ切りなどやります。これらがすべて出来るのに４～５日ほど要します。天板加工では、お尻の入る部分の窪みに結構時間がかかります。丸ノミ・角ノミなどを駆使して本当に地味な作業となりますが機械音がないので、この時に毎回レコード・プレイヤーでよく古典落語を聴きます。今回は、笑福亭松鶴を何席か聴きました。今回は、ここまでで約半分。続きは、後日お伝えします。

2020/03/05

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縁の下の力持ち

木工で使用する「クランプ」は、まさに縁の下の力持ちという言葉にピッタリの道具です。縁の下の力持ちとは、人の目につかない所で、他人のために支える苦労や努力をする事。また、そのような人と言う意味になります。最近、２０年前に作った椅子のホゾ組みがあまくなり、全体がガタつくようになった為に、工房に持ち帰り修理しました。家具の中でも椅子は使う頻度が多くて、使い方がどうしても荒くなるので、壊れ方も他の物より早いようです。椅子を一度ばらしてから掃除して組み直すと完成ですが、その時に必ず必要となってくるのがクランプです。それも、一種類と言うわけにはいかず、どうしても場所により２～３種類のクランプが必要になります。クランプは大きさや長さによって、作る物との関係で使いますが、最低でも１０本以上は必要です。私でも２０本以上持っています。プロの仕事場など見ると、１００本以上のクランプが壁にかけてあったりしますので、やはりプロの仕事にはクランプは欠かせないもののようです。写真に写っている大型のクランプ（オレンジ）の場合、水道管を利用しますので、長いもので２メートルぐらいです。これは、長さの違う水道管で、器具さえ取りかえれば使えるという優れものです。このように、やはり大きなものは力が強いので、テーブルや椅子の場合には必ず必要となります。木工には他にも、縁の下の力持ちと呼べるような道具が考えれば沢山ありますが、どれも先人達の知恵のかたまりの様なものばかりで、いつも感謝して使う事を心がけています。私達はどうしても、完成品にだけ目がいきがちですが、こうした道具のおかげで出来ている事も、本当に忘れないようにしたいものです。

2020/02/02

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コタツ猫

1月6日に続いての「コタツ猫」です。あれから完成した,「コタツ猫」三バージョン。クリスマス・ツリーコタツ猫コーヒーと読書コタツ猫ツリーと雪だるまコタツ猫いかがでしょうか。突然ですが今夜、我が家に今年初めての子猫がやって来ました。風邪引いてますが元気です。２週間程預かる予定です。可愛いです！

2020/01/11

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コタツ猫

昨年の暮れから作っていた、「コタツ猫」が幾つか完成しました。子供のオモチャです。そろそろ寒くなりコタツを出した頃に猫雑誌で、一枚の写真を見たのがキッカケです。猫がコタツの隅から、上に居るネズミを狙っている様子を木で再現したものです。メインはコタツで、それらしくなる様にコタツ布団の柄などに工夫しました。他の部分、猫の顔、手、ネズミ、そしてコタツの上には、季節を感じられる小物を置いています。これは一番最初に完成した、みかんバージョンです。続いて、これはお飾り餅のある正月バージョン。それと正月によくやるトランプも置いてみました。家に持ち帰り、テーブルの上に置いていると、本物の猫（きなこ）が触りだしましたが、獲物のネズミではなくミカンの方に興味があるようで、笑ってしまいました。他にも、クリスマスやコーヒーと本なども作りました。また機会がありましたら紹介します。

2020/01/06

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再びスツールを製作2

10月28日から製作していた、樺(カバ)材スツールが完成しました。前回9月10日に完成した、セン材のスツールに続いての椅子製作になりました。前回のスツールとの大きなデザイン的な違いはありませんが、天板前に今回は耳(木の皮が付いている部分の皮を剥がした状態のままの物)が、そのまま付いている事でしょうか。私自身ととしては、耳付きの材を生かした家具が好きですが、耳の部分を生かした材は手に入れにくく難しいのが現状です。今回は、後ろと前にワンポイントと強度を付けるために、クサビを打つてみました。それから接着を済ませ、一週間程してリボスでオイルフィニッシュ。時間をおいてウエスで拭き取りをして乾燥しました。塗装から二週間乾燥して完成しました。冬場は乾燥に、夏場の二倍ほど時間がかかります。座板前に耳があるか無いかで、スツール全体の表情が全く変わってくるのが、本当に面白い事です。色合いもセンに比べて、少し茶色ぽい樺は暖かな感じがして、今はクルミなどと共に人気がある材となっています。

2019/12/16

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ベルトサンダー

20年以上使っていたマキタのベルトサンダーが故障し、何回目かの修理に出しましたが、遂に部品が無くなり修理不可能と言う事で、新品を購入しました。マキタのベルトサンダーは、木工作業には欠かせない道具で、本当によく使いました。一つの機械を20年以上使うことが出来たのは、まさに日本製・製品の質の高さなのでしょう。これが今回購入したベルトサンダーです。今まで使っていたサンダーよりも、ワンランク上の物をマキタさんから勧められ、値引きもしてもらえたので思い切って購入しました。今まで使っていた物はスピード設定がありませんでしたが、新しい機械には設定があります。それ以外には、パワーが強くなっている事と、重量と大きさが少し増えた事ぐらいでしようか。早速今日は、製作中のスツールの脚の部分の加工、丸みをもたせる個所に使って見て、機械が重くなった分、意外と安定していて使い易い事に気付きました。サンダーの上部も以前のものは、丸くなっていて逆さまに置いては使いにくかったですが、今回の物は平らになっている分、使いやすく工夫されています。ベルトサンダーは、どうしてもかなりの負担を機械にかけてしまうので、一番に中のベルトが痛んでくるのは仕方のない事ですが、部品があるうちは又、修理に出して使うの繰り返しになりそうです。マキタのベルトサンダー二代目で、これからどんな物が作れるのかが本当に楽しみです。

2019/11/24

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木のオモチャを作る3

クリスマスも近づき、端材で作る木のオモチャ第三弾です。前回、動くネコ車を完成させたのが10月初め、それから7週余りが過ぎました。今回、コツコツ製作していたのは、前回の動くネコ車のクリスマスバージョンです。クリスマスと言えば、勿論サンタクロースなので、今回は猫にサンタの帽子とプレゼントの入った袋を背負わせてみました。前回のネコ車の型紙がありますので、一から作るのとは随分と楽です。最初に胴体部分を糸鋸で加工、その後タイヤ部分の加工、ペーパー掛け、色付け・接着の順番です。各部分が出来上がり、組み立て・接着、ここまでで３週間近くかかりました。工房に行くと、いろいろな事を同時にやっていますので、どうしても時間がかかりますが仕方ありません。色付けも終わり完成です。クリスマスには、まだ一ヶ月以上ありますが、これぐらいの余裕がないと、毎年出来ず終いになってしまいます。木工を始めた３０年前から、クリスマスには沢山のものを作ってきましたが、なかなか満足出来るものはありません。最近は、ネコのクリスマス物が多くなりました。

2019/11/18

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28年前の三輪車

10月7日のブログで、22年前の「木犬」を紹介しましたが、今回それよりも古い、28年前に作った「三輪車」を見つけました。工房を修理する為に、少しづつ片付けしている過程での今回も発見です。木工を始めて３０年程になりますので、この三輪車は本当に一番最初の頃に作ったもので、懐かしさも格別です。当時、よく見ていた木工雑誌に載っていたものを全くコピーして作りました。この頃は、手持ちの機械も少なく、材料も製材所でもらってきた外材で、製作日数は随分とかかった事を良く覚えています。昔の写真を見ると息子が、この三輪車に跨っている写真がありますので、少しは遊んだのかも知れませんが良く覚えていません。ハンドルを支える部分の曲線とタイヤの丸型、全体のバランスのとり方などに大変、苦労した事が懐かしい思い出です。こうして昔作った物を見るたびに、手持ちの少ない工具と質の悪い材料でよく作ったものだと、自分でも感心します。

2019/11/14

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再びスツールを制作

前回は、栓(セン)材を使ってスツールを作りましたが、今回は、樺(カバ)材で作ります。写真でも分かるように、今から１１年前に購入した樺材がありましたので、今回はそれを使って前回同様にスツールを作ってみようと思います。前回、９月１０日に完成したスツールは、栓材だったため硬い木目の出たスッキリした仕上がりになりましたが、今回の樺材は柔らかい感じのする木なので、仕上がりも温かい感じになると思います。部材取りは、随分と前に終わっていたのですが、加工には時間がかかり少しづつ進んでいます。今回と前回の大きな違いは、座板前面に皮のある耳を残している部材を使ったことで、同じスツールでも前の物とは雰囲気が全く違います。私は、本来は耳付き材の方が自然らしさが残っていて好きなのですが、部材の取り方が難しくて、あまり思う様には出来ません。それでも１１月も近づき、少しづつですが作業も進み、部材の大まかな加工は大体終わりに近づきました。この間、仮組を一度してみました。まだ手直しは必要ですが、大まかには出来ていて、完成までには後１ヶ月ぐらいはかかりそうです。１１月になると、今まで姿を見せていなった野鳥達も本格的に動き出すので、今度はそちらの方に時間を取られて、ますますスツール制作のテンポが遅れるのではないかと心配しています。後は、天気と時間が、どの位作れるかにかかっています。

2019/10/28

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22年前の木犬

工房を片付け中、22年前に子供の為に作った木犬を見つけました。部屋の隅の方に布で包んで置いていました。少しだけカビが付いていましたが、水拭きすると綺麗に落ちました。ブナ材で、我が家の息子の為に作った物で、胴体の側面に焼印で1997年2月とありました。余りの懐かしさにつくづくと眺めましたが。壊れている所もなく、自分でも良く作ったものだと思いました。自己満足ですが・・・結局この木犬で、子供が遊んだという記憶は余りありませんが、息子がこの木犬に跨っている写真が一枚だけ有りますので、遊んでくれた事はあったのだと思います。こうして22年前に自分が作った物を見ると、今よりも真摯に木工に取り組んでいたように感じられ、改めて木工に向き合う気持ちにさせられました。

2019/10/07

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木のオモチャ作る2

端材で作る木のオモチャです。空いた時間を利用して、少しづつ作っています。前回は色々な端材でネコの置物を作ってみましたが、今回はそれよりも少し大き目の動くネコ車を作りました。材料は全てカツラ材を使用しました。カツラは柔らかくて優しい感じのする材で、子供のオモチャ作りには最適の木です。形が作れて、ペパー掛けが終わるとタイヤを作り穴開け。簡単そうですが、これが一番神経を使う難しい作業です。最後はオイルフィニッシュ、塗料は前回と同じでアルドボスです。その後、オイルを拭き取り一週間で完成。タイヤ部分にはボンドを使っていますので、固まるまで3日程かかります。木にボンドが着くとオイルが付きませんので、注意が必要です。私は、ネコが好きなので今回ネコにしましたが、動物であれば何でも作れそうです。簡単ですので自分の好きな動物で、楽しみながら自由に作って見てはどうでしょうか・・・小さい子供さんには喜ばれます。

2019/10/02

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木のオモチャ作る

9月10日にスツールが完成してから、時間があれば端材で子供のオモチャを作っています。大きい物を作った後には小さな物という、何とはなしの順番が不思議と出来ています。これは思い付くままなので、何が出来るのかは自分でも分かりませんし、端材の具合でどの位作るのかも決めていません。時間的にも少ない時を利用して作るので、自分で飽きてしまったらそれで終わりです。他に作りたい物が出来ると、すぐにそれに取り掛かりますが、作りかけて時間が開くのは日常茶飯事です。今回も急に作る物を変更して、色々と試作してみましたが、それが結構楽しくて時間を忘れます。猫のオモチャは完成したら、またブログで、紹介します。これは春頃に作ったトースターと食パンです。ばかばかしいですが、結構楽しく作れました。実際ある物をそれらしく作るのは、なかなか面白いですが難しいものです。

2019/09/21

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スツールを作る　その2

7月から製作中のスツール、塗装と乾燥も終わり完成です。組み立てが終わったのが、前回のブロブで紹介した9月2日、それから一週間固定して塗装しました。使用したオイルはアメリカ製reds、10年以上前に購入したものですが、今はもう輸入されず販売も終了しているようです。適度の粘りけがあり、拭き取り後の仕上りが良いので気に入っていたのですが、もう手に入らず残念です。少し時間を開けて二回拭き取りをして終わり。座版はセンの一枚板、オイルで拭くと木目模様もはっきり出て綺麗です。久々のスツール制作でしたが、少し時間がかかり過ぎました。何脚作っても改善点は出て来ますが、自分が作りたい物を、時間を掛けてじっくり自由に出来るのが、趣味としての木工の良い所です。

2019/09/10

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スツールを作る

7月始めから、時間がある時に少しずつ作って来ました。スツールと言うのは椅子の事ですが、辞典の解説によれば「背もたれのない一人掛けの椅子。椅子の中でも最も古い形式に属し、脚部の形や使途によって各種の形式がある。」と載っています。スツールは、今までにも沢山作って来ましたが、簡単そうに見えて使い心地の良い物を作るのは中々難しいものです。8月には、ほとんどの加工が終わりましたが、それからは時間がなくて暫く止まっていました。材料は、セン・クルミを使用しています。一応仮組みして、不具合な所を調整しました。その後、木工ボンドで固定して数日置きます。今回からここまでです。次回は、オイルフニッシュ・ペーパーがけで完成する予定です。又、報告します。

2019/09/02

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端材の動物達

時間があれば、夏ぐらいから端材でウサギと猫を作ってます。遊びに来た子供達や、小さな子のプレゼントととして,という軽い気持ちで作り始めました。非常に単縦な作業ですので、時々やらないと飽きてしまいます。動物も色々な種類がいますが、取り敢えずはウサギと猫に決めました。端材ですので材料は、ブナ・ナラ・カエデ・トチ・カバなどの広葉樹です。工房では糸鋸をすぐ使えるようにしているので、３０分もあれば型に切り出すことだけなら、いくつか作れます。それよりも地味な作業ですが、ペーパーで磨いたりすることの方が、けっこう時間がかかります。最近の新作は最後の写真のウサギとヒツジです。これらは、数作るかどうかはまだ決めていません。数日前にも、ウサギと猫を二歳の女の子に、プレゼントしたら大変喜んでくれて、作り甲斐がありました。本当に短い空き時間を利用して出来るのが、組み木の良さではないかと思います。

2018/10/29

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ちびまる子ちゃん箪笥

ちびまる子ちゃんの漫画家、さくらももこさんが先月乳がんで亡くなりました。ご冥福をお祈りします。テレビでのアニメ化が始まった1990。我が家の子供達も小さく「まるちゃん」を毎週楽しみに見てました。最近は、あまり見ていませんでしたので、思い出と言えばそれぐらいでしょうか。1996年頃、近くの家具屋さんの家具廃棄物置き場に、まだ使えそうな小型のタンスが捨てられているのを発見しました。そのタンスをもらって来て工房に持ち帰り、汚れを落として水拭きした後、真っ白のペンキを全体に塗りました。完全に乾いた数日後、それに絵を描いたのが「ちびまる子ちゃん」でした。子供達には好評でしたが、それはそのまま工房から外に出る事もなく、今はレコード保管庫となっています。さくらさんが亡くなった今は、何か遠い昔の事のように思えます。

2018/09/04

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教会椅子を作る2

昨日の続きです。最終的には椅子背もたれに取り付ける箱を別に作り、それを取り付けて数日置きました。数日後、最終的に全体的に1000番台のペーパーをかけて、残りは塗装だけとなりました。オイルはリボスを二回、全体に塗り拭き取り終了です。随分と長くかかりましたが、ようやく完成しました。久々の椅子作りでしたが、やっぱり木工は面白いですね。

2018/06/08

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教会椅子を作る

随分と時間がかかりましたが、ようやく教会椅子が完成しました。特に今年に入ってからは、木工をする時間がなくて、少ない時間をやり繰りして作りました。部材の加工から始めましたが、組み立てては分解しての繰り返しで時間がかかりました。椅子の部材は、一つ一つが驚くほど小さくて驚きます。教会椅子の特長は、後ろには付いている聖書など入れる箱と、メモなどを書くことが出来るように、背もたれ上の部分に幅がある事です。後ろの箱以外の部分を除いて仮組みして様子を見ます。これで様子を見て、ホゾ部分に木工ボンドをいれて、大型クランプで数日固定しました。後の工程は、次のブログで紹介したいと思っています。また、お付き合いください。

2018/06/06

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おもちゃ小型バス

おもちゃ小型バスが、完成しました。10月3日から始めた「おもちゃ小型バス」、試作品からタモ・栓の広葉樹を使った完成品まで、約２ヶ月かかりました。空いた時間に少しづつの作業のため、これ位のスローペースとなる事は覚悟の上でしたが・・・前回から完成までの写真を載せておきます。部材のペーパー掛けも終わり、リボスという浸透性のオイルをハケでぬって、拭き取ります。自動車本体部分は、動物たちを乗せてからボンドで接着、クランプで挟んでから2日ほど待ちます。このままの状態で、２日後に上のライトと後ろのナンバープレイトを接着。４日後に完成してから、もう一度最終的に確認して手直し部分を直して、もう一度部分的にオイルを塗りました。二ヶ月余りかかりましたが完成です。手前の材料が栓、奥がタモという材料です。ライト・プレイトはパドック、タイヤは桂という材を使用しました。これは試行錯誤の試作品、接着はしていないのでバラバラに分解する事が可能です。何か、この車には愛着があります。すべて揃った三台です。プレゼントする予定も、売る予定もありませんが、コツコツ作る子供のおもちゃは、本当に楽しいものです。

2017/11/28

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工房の床を張る

腐れた床を新しく張り替えるという、大工仕事をやってます。工房に使っている民家も築１００年以上になり、屋根瓦の傷みもひどくなって、最近はあちらこちらと雨漏りがするようになりました。それでもしばらくは放置していたのですが、余りの酷さに今年の春、職人の方にお願いして大規模な屋根瓦と屋根地の修理を行いました。お陰で雨漏りは収まりましたが、長年放置していたために一部、下の写真のように床板まで雨水のために腐れてしまった個所も何カ所かありました。今回は、まず手始めとして、この窓際の場所から少しづつですが、手を入れて修理してみる事にしました。一番大変だったのは、雨水のために腐れてしまった床板や梁を壊して片付ける作業で、この作業に２～３日はかかってしまいました。何の作業をするにしても片付けというのが一番大変な事のようです。仕事があるので毎日作業するという訳ではなく、時間も２～３時間なので、更地にしてから敷石やレンガを置いて、床柱などを組み立てていくまでには一週間以上かかりました。それでも目に見えて少しづつですが出来上がっていくのを見るのは嬉しいものです。やっと床柱が出来上がり後は厚目のコンパネを乗せるまでに作業は進みました。ここまでで約２週間、電動カンナがあるとはいえ、慣れない大工仕事に時間がかかります。厚手のコンパネは２枚敷きますが、まずは１枚を乗せてクギで固定します。コンパネにはクギが打ち込みにくく慣れないクギ打ちで、自分の左手をカナズチでたたいてしまい出血、暫し作業中断という事もありました。それでもどうにか２枚のコンパネを床板として張る事が出来て、今回の作業の三分の二ぐらいは終了。大体、ここまで時々作業で３週間余りかかりました。後は、写真には上手く写っていませんが、手前の場所に一段登るための段をつけて完成という事にしょうと考えています。それにはまだ敷石なども少し運ばなければならず、もう少し時間がかかりそうですが、ぼちぼちマイペースで、頑張ります！

2017/11/19

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おもちゃ小型バス

１０月３日に載せた「おもちゃ試作品」の続編です。それから一ヶ月以上が経って、ようやく「小型バス」の部材が二組完成しました。試作品はスギ板材でしたが、これら二組は広葉樹のセンとタモで、現在ではなかなかの高級材です。栓(セン)という樹は、昔はケヤキの代材としてぐらいしか使われていませんでしたが、ケヤキよりも癖がなく硬さもほどほどで、なかなか使いやすい良い木材です。一方、タモは板材になるような大きな木が少なくなり、野球のバットなどの製造には欠かせない材料となっています。一番の特徴は粘り気が強い事で大変強い木です。形は試作品と同じですが、本体の大きさは若干大きくなっています。サンドペーパーの作業も終わり、後はオイルフィニッシュをして、組み立て接着で完成となりますが、時間的にはまだ大分かかります。完成したらまたブログで報告を、何とか今年中にはしたいと思っていますが・・・

2017/11/11

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ANIMAL SEESAW

動物のシーソーという、子供のオモチャを作ってみました。ヒントは動物のシーソーゲームというオモチャですが、外箱も作り動物の数や種類も変えてみました。実物は結構大きなものになりましたが、写真で見ると少し小さく見えました。リスのつまみを持ち上げると、長いシーソーと、それに乗る動物たちが入っています。今回は動物達に少しだけ薄い色を付けていますが、色合いは控えめでこれぐらいが、いいのではないでしょうか・・・１歳～３歳位までの女の子を想定して作りましたが、勿論男の子も大人でもダメという事はありません。この時は、ジグソーを久々に多様して緊張して作業しました。シーソーは１７世紀ヨーロッパで、土を積んだ上に木を置いて行われたのが最初だそうで、日本には昭和初期に伝わったようです。通称「ぎったんばっこん」各地で、呼び名は少しづつ違う様ですが、面白い呼び名だと思います。

2017/11/09

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鉋の刃を研ぐ

内丸鉋の刃を研ぎましたが、特殊な形状でなかなか慣れません。使用する回数は少なくとも、ある程度の割合では刃を砥いで、少しだけサビ止め油などを塗っておいたほうが、置いておくにはいいようです。今回は、内丸鉋という主に面取りや部材の表面に丸みを付け、仕上げのために使われる特殊鉋二丁の刃を砥いでみました。内丸鉋というのは、比較的細長くて幅の小さいものが多いので刃も比較的砥ぎやすいのですが、丸みの付いた刃は小さな砥石でなければ砥げないので神経を使います。鉋の種類は用途によって沢山ありますが、我々素人だと神経質に使い分ける事はなく、たとえばこの内丸鉋の場合は、平鉋でも十分間にあいます。ただ本当に同じ面を綺麗に付けようとするのには、この内丸鉋は必需品ですが・・・この鉋の逆で、部材の表面を丸く窪んだように仕上げるのには、外丸鉋というのもあります。私が使っているものの殆んどは新品で購入したものよりも、昔大工さんや指物師が使っていたものが多く、それだけに道具ではありますが、中々風格があるように思います。使うのには経験が必要で大変ですが、道具をただながめるだけのというのも、私は好きです。

2017/11/02

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包丁を砥ぐ

包丁を砥いでみました。家庭用の包丁３本、一本はステンレスの百均包丁です。なかなか手入れも出来ず切れ味も悪くなっていましたので、切れ味を回復したいと思います。ここの所、鉋刃を砥いでいますので、砥石はバケツに水を張って浸けたままにしてあります。一般的には、砥石を使う場合には１時間程前には、水に浸けて置くのが良いそうです。砥石は絶対に表面が水平でないと、いくら腕の良い人が砥いでも上手く砥げないそうです。これは、刃物を砥ぐ際の一番大切な決まりです。このために基準となる小型の砥石を一つ用意して、常に水平になるように注意が必要となります。本来、家庭で使われている包丁の場合は、中砥石から始めれば問題ないようですが、長い間使われていない物や刃が欠けているものなどは、荒砥石から始めます。今回は、参考のために荒砥石から始めました。特にサビなどが刃の部分以外でひどい場合は、耐水ペーパーなどで予め磨いておくのが良いと思います。包丁の場合は、先以外の部分を三等分して、それぞれの部分を２０回程度上下して砥ぎます。最後は先を少し浮かしてから砥いで、同じ方法で裏側も砥ぎ、刃の部分に指を充て、カエリが出ていれば砥げた目安となります。荒砥石の次が中砥石、それから仕上げ砥石という順番で、目がだんだんと小さく細かくなっていきます。一本一本、丁寧にやれば、かなりの時間がかかりますが、普段使われている包丁の切れ味を回復したい位の時には、先ほども書いたように中砥石だけでも充分なので、思うほど時間はかかりません。気をつけることは、砥石を予め水に浸けておくことと、水平な砥石を使うこと、そして重要な事は砥石に水を沢山かけないことで、砥石から出ると砥汁で磨けるという事を知っておくと、そうすれば誰にでも簡単に砥ぐ事ができるはずです。なかなか分ったように書いていますが、砥ぎは奥が深い作業です。砥ぐ物によって砥ぎ方も様々、毎回なかなか上手くいかないのが、私の現状です。

2017/10/07

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ブナの実

ブナ林で、ブナの実を拾いました。木ヘンに無でブナと読みます。昔は、ブナは役に立たない木の代表とされていました。理由は、材として木目が通らず腐り易い、狂いも大きいので建材用としては使われませんでした。おまけに木自体が重く、川を流して運搬するという事が、出来なかったために殆どが薪などにされていました。それでも一部は、木地師などの職人などの手により、日常使用するワン・皿・盆などに加工されました。現在は、ブナ材の人気は高く、欲しくてもなかなか手に入らない材の一つとなっています。木目がはっきりとしていない分、子供のオモチャや家具にすると、何ともいえない優しい感じが現代人にはうけているようです。ブナの実(堅果)は、１０月から１１月に熟し、熟するとカラが４裂に分かれ種子が２個出てきます。種子にはタンニンなどの毒が無く、マツやオニグルミの実に次いでカロリーが高く、山の動物達の格好の食料となっています。ブナの実が豊作だと野ネズミが繁殖すると言われ、反対に凶作だとツキノワグマが里に出てくるようになるそうです。ブナの樹は、標高８００メートル以上に生え、成長は遅く実生から５年でも高さは１メートル程だそうで、直径が４０センチになるには、約１００年かかるようです。私のよく行く、大山の巨大なブナなどは、一体どの位の時が流れて成長し今に至っているのか・・・ブナの巨木を見上げるたびに感動を覚えます。

2017/10/05

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おもちゃ試作品

子供のおもちゃ、小型バスの試作品を作ってみました。材料はスギ板とタイヤの部分は桂材です。以前にも子供動物バスは幾つか作りましたが、中に運転手と乗客の動物を入れなくてならず、屋根の部分が外れる形のものばかりでした。今回は、以前のものとは違い、二枚の板を貼り合わせるという作り方を試してみました。動物達が乗る場所は、ルーターでそれぞれ１センチづつ削って確保すると、動物達の幅とピッタリでした。失敗は、タイヤの大きさとタイヤ穴が、真っ直ぐに通らなかった事。これは材料の固定をしっかりしなかった為と、ドリルの固定に問題があったためと反省。動物の大きさと空間が狭すぎる事も、もう少し工夫が必要と判断。作る前に、簡単な図面は書いてみますが、やはり実際に形にしてみないと分らない事が多くあり、考えていた物とは随分違います。試作品は、本当に自由に作れるのでとにかく面白いという一語で、そんな訳で、試作品だけでやめてしまった物も多くあります。

2017/10/03

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工房水場屋根修理

工房水場のトタン屋根が古くなり、久々の大工仕事です。私は大工仕事が好きですが、不器用なために上手くはない事を予め書いておきます。以前には、子供のなりたい職業のベスト３には、必ず大工さんが入っていましたが、最近は何故か順位を下げているようです。何か自分の手で、大きな物を作り上げていく過程が実感できるという作業は、子供に限らず楽しいものです。水場の屋根には、随分昔に造られたトタン屋根がありますが、トタンは水には相性が悪く、長年の使用で錆びてボロボロになります。湿気の多い場所では特に錆が早く、水槽に近い場所のトタンが特に傷んでいたため、三分の一程撤去して新しくする事にしました。水槽にゴミなどが入らないようにフタをしてブルーシートで覆います。古くなった物の片づけの方が時間がかかり大変でした。材料は事前にホームセンターで準備していましたので、それを少し加工して使いました。まずは、波板スレートを乗せる為の骨組み桟を複数渡して固定します。桟を縦・横に渡して固定するまでに２時間近くがかかりました。昼食後は、真ん中部分の一ヶ所だけ残して、波板を乗せてから波板専用のクギで固定。最後の一枚は、屋根の上にはしごを渡して、その上からクギを打ち終了です。大工仕事は何よりも段取りと準備が必要である事が、改めてよく分りました。夕方５時には、すべてが出来上がり掃除も出来て、なかなか良く出来たとコーヒーを飲みながら自画自賛。少し疲れましたが、いつも使っている場所が使いやすく綺麗になるのなら、早めにやればよかったと毎回の反省で、今回の大工仕事は終了しました。

2017/10/01

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猫ボックス

猫ボックスは、こどものおもちやです。猫のカタチをしたつまみを持ち上げると、中から何が飛び出すのか・・・小さな子供達にとってはワクワクするような楽しみな一瞬です。そんな小さな子供の気持ちになって作ってみました。中から何が出てくるかな・・・赤い魚に、色とりどりの猫達。えーっと、何匹いるんだろう。ワクワクしながら取り出して見ます。一匹・二匹・三匹・四匹・・・全部で七匹の猫達です。赤い魚も二匹入っています。小さな子供達は、入れたり出したり並べ替えたりと、それぞれの想像力を駆使して、自分なりの物語を作って楽しく遊んでくれるでしょうか・・・そんな事を考えながらの、子供のおもちや作りは楽しいものです。

2017/09/23

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