ツマグロヒョウモン
3年振りに「ツマグロヒョウモン」のメスを見ました。前に観たのは、3年前の7月、県北・鏡野町でした。オスはオレンジ色に黒い点の豹柄で、自然界では珍しくメスの方が艶やかで綺麗です。派手な体色は毒を持っていると思われますが、この蝶は毒は持っていないそうです。ツマグロヒョウモンは、タテハチョウ科。元々は、熱帯・亜熱帯に生息している蝶でしたが、徐々に温暖化の影響と幼虫が、食性としているスミレ・パンジー・ビオラなどが、園芸ブームで増えたために、急速に生息域が北上してきました。1990年以降は東海・関東にも広がり、今では新潟辺りでも見られるそうです。メスは羽を閉じると内側には少しピンク色の部分も見られ、雨上がりの緑一色の葉っぱの中に居ると、そこだけが全く鮮やかな不思議な空間に見え目を惹きます。余り大きく羽ばたかず、静かに飛んでいる様子は本当にしっとり艶やかです。