お宝鑑定5
漢王朝時代の副葬品「犬像」です。これは、比較的新しく手に入れた中国漢時代の副葬品で、レンガで作られた「犬の像」です。本物度は、私の感じでは70パーセント位だと思われます。副葬品で多いのは、やはり人型の俑ですが、その次は動物で馬・牛・羊・アヒル・ニワトリなどの家畜、それから今でいうペットの犬・ネコなどでしょうか。犬は墓場の番犬として作られ埋葬されたそうで、大きく口を開けて敵を威嚇している物と、今回の犬のように口を開けていない物の二種類あるようです。首輪の様な物と、胴に綱を付けているのが特徴で、全体にずんぐりした形です。この犬は後ろ脚の一部が破損してありませんが、大昔の副葬品なら当たり前の事で、完全な形で発掘されたものの方が稀です。変な話ですが、そこの所が気に入って手に入れた、ポイントでもあります。手に持つとずっしりと重く、シンプルですが、犬の特徴を良くとらえた副葬品だと思います。ハッキリと本物であるとは言えませんが、可能性は高いと信じています。人間の俑も味わいがあり面白いですが、この様な動物や建物・道具などをかたどった俑も、当時の人々の考え方や生活ぶりが、良く分かり面白いと思います。今回は、副葬品「犬」を紹介しましたが、別の動物も紹介出来たらと思っています。千年以上前の中国で作られた俑には、本当にロマンを感じます。