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2007年12月05日
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テーマ:お勧めの本(7363)
カテゴリ:
奥田英朗の著書。
あの「イン・ザ・プール」を書いた作者と同一人物??
と疑ってしまうような内容。
 
主人公の少年二郎は東京に住む小学6年生だ。
彼の父親はやっかいな人物。
元過激派。学生運動を今もずっと続けているような心の持ち主。
その父親に振り回される二郎。

この父親は現代人が忘れてしまったものを
しっかり持って生きているので、
たまらなく魅力的ではあるが
二郎同様、ちょっと勘弁して!!と叫びたくなったりもする。

南の島に行ってからは
水を得た魚のように、
生きる力をみなぎらせたたくましい男となる。

昔日本のジャンヌダルクと呼ばれた妻と共に
観光開発業者や国家権力の手先(警察等)ととことん戦い抜く。

なんか、はちゃめちゃで笑っちゃうけど
案外今の日本に必要なのは
こういう人ではないかしら。

いつのまにか口出しせぬが一番と
長いものに巻かれ
自分の生活を守るだけが精一杯と
小さな幸せにしがみつく。

それも人生だとは思うけれど
なんだか寂しい気もしないではない。

小説の中では
二郎の父親と一緒に戦っているような気分がして
結構楽しかった。

「豊川悦司」主演で
映画化もされている。
機会があったら見てみたい。





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最終更新日  2007年12月05日 09時15分45秒
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