「フリーター、家を買う」から学ぶこと
「フリーター、家を買う」ですが、リアルタイムでは見逃してしまっていましたが、話題作でもあり、先日こちらでは再放送していましたので、見ていました。たまたま1話の途中からでしたが、見ていたら、すっかり引き込まれてしまいました。それで全部見たのですけど、このドラマ、すぐ隣にある話だな~と共感する部分が多く、現実的だけど、希望もある大変よいドラマでした。嵐のニノくんや、香里奈、浅野温子、竹中直人、井川遥など、アイドルや素敵な女優さん、俳優さんが演じてるから、若い人がみたら、遠い話のように思うかもしれないけど、(こういうところがドラマのややこしいところかもしれない。)話的にはすぐそこにある、身近な人たちの普通のお話ですね。私は主役のニノくん演じる、仕事続かないフリーターの誠治の気持ちがよくわかりましたね。希薄な人間関係や、自分には納得できないことだけど、仕事しなくちゃいけないことにガマンができずすぐ仕事をやめてしまい、それだから、自分にも自信がなく。(あ!私は嫌と感じながらも、転職はめんどくさいので、ガマンしながら、辞めずにどこでもけっこう長く働いていますが)父親からも就職もできず、そんなことを繰り返しているところを口うるさく言われ。(もうこの竹中さん演じる父親のうざったさ、人をむかつかさせる感、うまいわー!と感心しました。)しかし、母親がうつ病になって、とりあえずお金を稼ぐためだけに始めたバイト先で、誠治は変わっていくのです。そのバイト先は土建業。きつい仕事だけれど、そこで橋の建設を夢見て働く千葉ちゃん(香里奈)や大悦土木の社長(大友公平)や同僚などと仕事をしていくうち、お金だけではない、働くことの素晴らしさを見つけていくのです。土方というと、最初は見下していたところもあったけれど、仕事に上も下もなく、どの仕事も素晴らしいことに気づいていき、大きな安定した会社に就職することを望んでいましたが、最終的には、そのバイト先で就職することになるのです。もちろん、誠治自体が精神的に変わり、社長にとって必要だと思われるようになったからですが。このドラマの中ではたくさんのいいセリフありました。千葉ちゃんが誠治に言う、「仕事に上も下もないよ。役割が違うだけ。 目標はみんな一緒。」というセリフ。そう、仕事や役職など、人は勝手に上や下などど決め付け一見自分が下だと卑下してしまったりするのですが、役割が違うだけなのですよね。ひとそれぞれ得意、不得意、適材、適所があり、上も下もないのです。(これは、私が名前のことだまや、絵本セラピーで伝えていきたいことと同じです)また、むかつくお父さんを言い負かしたという誠治に大悦土木の社長は、「お前の親父さんは、部下にバカにされても、会社で居心地悪くても、毎日会社に行ってるだろう?それをバカなんかするな」と一喝します。(セリフは完璧ではないです。ニュアンスで)ほんとにそうですね。毎日、毎日会社に行くということはそれだけですごいごとですね。どんなに忍耐力がいることか。私も若い頃は世間知らずなもので、そんなずっとガマンしている大人にはなりたくないと思っていたり、普通はつまらんと思っていましたが、それがいかにすごいことかと今はわかります。衛藤先生も先日ブログに書いてみえ、全くその通りだと思いました。このドラマは、働くことの意義についてや、家族のあり方など、大切なメッセージがたくさん込められたドラマでした。私はこのドラマで伝えたかったことを、何年もかかって学んできたような気がします。テレビだからと飛躍することなく、くさすぎるぎることなく(程よく嫌なことも入っていますし)身近で現実的なドラマでした。でも希望がある。見られてない方は是非、一度見られてはいかがでしょうか?