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大島紬 機織名人“のぶおばあ”の のの織り日報

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2005年12月21日
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カテゴリ:シマの風景
ウラジロ・・・大型のシダで葉の裏は粉が吹いたように白い。
葦毛では湿原周辺や湿原背後の山ではとても多く見られ、お正月のお飾りに用いられる。

正月の門松は、地域によって材料も違いますが、松竹のほかにユズリハ(ユズル)があり、ウラジロも飾るところがある。

門松にまつわるこんな昔話が・・・

昔一人暮らしの大工がいて、「飯を食わない妻をもらいたいもんだ。」と、いつも思っていたら、ある夜きれいな女が訪ねて来た。
「私は飯を食べない。あなたの妻にしてください。」と言うので、その女を妻
にもらった。本当に男のそばでは物を食べなかったが、隣の人が、「あなたの妻は、あなたが仕事に出かけたあと、いつも高倉(米倉)から米を降ろして、すぐ精米して大釜に御飯をたいて食べている。」と言うので、男は仕事に行くふりをして、隠れて妻のすることを見ていた。

女は、男が仕事に行ったと思い、高倉から米を降ろして来て、たちまち精米して、大釜に御飯を炊き、髪を振り乱し、頭の中の口に御飯をおしこんで食べていた。男は夕方にいつものような振りをして帰って来た。その夜、女に「別れよう。」と告げた。「あなたが別れようと言えば仕方がないから別れましょう。その代わり、大きな臼を一つ作ってください。」と言った。それはやすいことだと、大工の男はすぐに大きな臼を作ってやったところが、女が「その臼を私に担がせてくださいな。」と頼む。男が臼を持ち上げて担がせょうとすると、女はたちまち鬼になって、男を臼に乗せたまま山へ走った。

何とか逃げようと思っていると、山道にユズル木が杖を張っていたので、男はその枝に跳びついた。鬼は気づかず走って行った。枝を降りると下にウラジロがいっぱい茂っていたので中に隠れた。鬼は、山奥まで行ってから男がいなくなっているのに気づき、探しに戻って来たが、ついに見つけることができず山へ帰って行った。

男は、ユズルとウラジロのおかげて危うく命拾いした。それで正月には必ずこれを飾るのだという。

『奄美諸島の昔話』より


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最終更新日  2005年12月21日 09時29分45秒
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