2004/11/21(日)02:56
中古物件の建物チェック@さくら事務所 からの報告
調査報告を受ける前に、他の方に売れてしまった札幌築17年10室の検討物件。
今日は、さくら事務所に依頼してい建物チェックの報告を受けた。
担当してくださった方は、1級建築士、大下さま。小柄な方だと思っていたら、子顔だった。
ノンが依頼した調査内容の主な点は以下。
○基礎部分の状態
○建物の瑕疵
○塗装等、修繕および取り壊し等にかかるコスト
○北海道ならではの問題点
---報告から---
○壁の凍害による被害がひどい
:札幌ならでは。水をすってしまった壁が凍って膨らみ割れていた。シーリング(すきまを埋めるやつ)も破断。出窓隅も凍害
○赤外線サーモグラフィカメラによる診断
シーリング破断のため、熱が部屋から逃げていることを確認。こんなに如実に出るのね。
○基礎工事
・コンクリートに後から穴をあけて、配管を通していて、配筋露出。さび。
・含有率、多い
・コンクリートのかぶり厚、全然法律に足りてない!
○1F部分の駐車場のコンクリートに浸水の可能性
この指摘事項は絶対素人にはわからない。コンクリートに水の浸入が見られるという。大下さんが一番気にされていて再チェックは必要とのこと。上にある建物やばいじゃん!
○修繕費の見積もり
・足場が必要でその見積もりが100万弱。びっくり。
・撤去代。コレも高い。ある程度予想してたが高い。
・外装費
壁や屋根の平米数を細かく算出してもらい、色々な外装?サイディングについて教えて頂いた。今後新築で見積もりが出た場合に、その見積もりの妥当性や、その素材についてある程度は理解することができるのだ。
---今回のお城案件にあたり学んだこと・再確認したこと---
○事前にできること
・自分の欲しい物件の明確化しておく(数種類あってもいいが、それらの条件を明確化する)
・資金繰りの準備(自己資金をためる。自分の与信状況を知っておく。)
・中古物件を見る目、知識を養う(沢山見る。勉強する)
○検討物件が見つかったら
・すぐ動く!
○さくら事務所のよさ
・ノンと利害関係がないこと
外装一つとっても選択肢を∞に提供してもらえる
・達人であり、職人であること
今回担当してくださった、大下さん、夜9時半に伺ったのだが、ノンの終電の時間までお話してくださった。『断熱について語らせると明日になっても終わりませんよ~』などとおっしゃっていた。その通りだった。
物件以外の質問を沢山してしまったのだが、色々教えてくださった。何事も達人に聞くのが一番だ!
---ノンたろくん今回を振り返って---
ノンのように、お城を複数持ちたい方は、2つ目中古を選ぶのも悪くないと思う。
新築は、いずれ中古になる。古くなったときには必ずかかる修繕費用の問題、その他問題点の把握と対策。それを早い段階で真剣に学ぶことができるからだ。
中古を買い、問題点を把握&解決していく過程で、新築を建てるときに何に気をつければいいのか、どうすればメンテナンスコストを極力かけず、綺麗に長持ちさせることができるのか?を肌で学べる。見聞きするだけでは分からない。
中古の利点”安くいい土地を買う”ことを徹底する。ローンは、身の丈にあった程度であることは絶対条件だ。そしてその場所、もしくは3棟目以降は、綺麗で長持ちする新築を立てる。将来CFの違いは間違いない!
そして日本における建物は、水・湿気・温度差といかにつきあうか、コレが大事だ。
ある意味ムダ骨に終わってしまった中古の物件チェック。
でもお願いした意味は大きいとみた。新築アパートを持っている方よりノンの知識は増えちゃったかもしれない?!
実はノン、密かに決断。
次回、物件調査を依頼する時には、お邪魔虫だとしても、ついていってしまうつもり(笑)
だって、勉強になるでしょう?
さあ、まだまだこれからです。ノンたろくんのお城ゲットの旅。