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のぽねこミステリ館

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のぽねこ

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2007.01.26
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カテゴリ:映画
久々の書き込みです。まずは挨拶ですが、修士論文が受理されました(研究室同期に感謝します)。これでやっと一息つけるので、しばらく少しのんびり過ごしながら、未読の本を読んでいきたいと思っています。

   *   *   *

さて、昨日は映画「犬神家の一族」を観てきました。私は、横溝さんの作品が大好きで多く読んでいるのですが、本作品の原作はそれほど…と思っていました。一家の遺産相続をめぐる血みどろの事件…。舞台があまりに固定されているのが、当時(高校生か中学生)の私にはあまりぱっとしなかっただと思っています。
ところがところが、映画はけっこう面白かったです。石坂さんが金田一さんを演じるのを観るのは私にははじめてなのですが、金田一さんの雰囲気がよく出ていたと思います。若い俳優さんよりも、原作でイメージする金田一さんに近いですね。

以下、簡単に内容紹介を。
犬神家の当主が亡くなり、母親を異にするその三人の娘の子供たちが遺産相続に大きな役割を果たします。その当主は、犬神家の人間ではないけれどつながりの深い珠世が、三人の孫のうち誰かを選んだ場合、全財産を彼女に相続させるという遺言を遺していたのでした。
彼らそれぞれの三人の母親、その家族は、自分たちに相続権がないことに憤りつつ、それならば自分の子供と珠世が結婚すればいい、と思うのでした。
珠世が選ぶべき相手は、佐清、佐武、佐智の三人のうち一人。しかし、佐清は、戦争で顔にひどい傷を負ったということで、仮面をかぶっていました。それが、本物の佐清なのか、ということが問題になっている最中、佐武が殺されます。菊人形の首と、佐武の死体の首がすげかえられるという、陰惨な事件が起こりました。
その中、佐清の指紋を調べると、間違いなく佐清の指紋であるという結果がでます。しかし、事件は続きます。佐智が、絞殺されます。発見時、その首には琴糸がまきつけられていました。
菊、琴。これは、犬神家に伝わる家宝、斧琴菊(よき・こと・きく)になぞらえられた連続殺人だと思われました。そして、佐清は、斧で頭を割られ、湖に逆さに浮かべられていたのでした…。

…軽く不本意な部分の残る内容紹介ですが、やむをえないですね。原作の、「すけきよ」を逆さにして、足だけ湖から出しているから、「よき」という見立てが、映画では説明されていなかったのが残念でした。湖もそう浅くはないでしょうに、どうやってあの状態を保つのかも気になりますが、やっぱり分かりませんでした。…などと言いつつ、スプラッタなシーンは目をスクリーンからそらしていた私です(苦笑)

以下、ネタばれを含むので、文字色を変えておきます。
金田一さんが、重要容疑者と思われた人物の無実を証明するシーンと、その後その人物が慟哭するところは、ぐっときました。金田一さんかっこいいなぁと思ったシーンです。
私は横溝さんの作品が大好きで、金田一さんが登場する作品はほぼ全て読んでいると思うのですが(ジュヴナイルものの中には、未読の作品もあります)、その中で感じるのは、金田一さんの優しさです。もちろん、疑うときには様々な可能性を検討しつつ人を疑うわけですが、それでも、真犯人に対しても優しさがうかがえると思うのです。そんな金田一さんの優しさがうまく表現されているなぁと思いました。
同じく金田一さんに関するネタでは、ラストシーンに感動しました。金田一さんを見送る、ささやかなお茶会を開くことになるのですが、主がちょっと目を離したすきに、金田一さんはこっそり帰って行きます。その後、お茶会に参加する方々が集まってくるのですが、あれ、金田一さんがいない、となるのですね。集まった中には、金田一さんがとまっていたホテルの女中さんもいるのですが、彼女は、金田一さんがおいしかったと言っていた卵をおみやげにと持ってきていたのです。その他、花束を持ってきている方もいたり。なんというか、もう、感無量でした。
追記ですが、猿蔵さんがかっこよかったです。






Last updated  2007.01.26 18:12:20
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