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のぽねこミステリ館

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2007.08.04
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森博嗣『ZOKUDAM』
~光文社、2007年~

 『ZOKU』の続編…と思っていたのですが、パラレルワールドというか、登場人物は一緒なのですが、設定は違っていました。Zシリーズというみたいですね。

 配置換えで、遊園地の地下にある組織ZOKUDAMに入ることになったロミ・品川さんは、その入り口を探しているとき、新入社員のケン・十河さんと出会います。二人の上司は、髪型非対称のバーブ・斉藤さん。組織のボス、黒古葉さんの指令で、ロミとケンはロボットを操縦する任務を与えられます。それぞれ、赤い稲妻と青い稲妻。
 敵は、TAIGON。技術者の揖斐さんがロボットを作り、それを野乃さんが操縦します。
 ロミさんとケンさんは、まずはひたすらマニュアルを読みます。少しずつロボットに乗るようになったところで、前哨戦として、ロボットコンテストに参加。ロミさんの高校時代の同級生、フランク・宇田川さんがそれ用のロボットを作ってくれるのでした。
 そして、いよいよ、実戦のときがきます。

 大笑いしながら読みました。特に最初の方など、2頁に一度くらいはツボにはまり、なかなか読み進みませんでした。笑いの方向にもなんとなくなれていきました(笑)
 地の文は、なんとも飛ばしています。水柿助教授シリーズよりも飛ばしているようにさえ感じます。会話も、ロミさんとケンさんの兼ね合いがとても良く、バーブさんも良い味を出しています。ケンさんの、「<反転>コロバーヌ・サキノツーエ、ドイツ語かな<ここまで>」という言葉は強烈でした。しばらく笑いがとまりませんでした。
 もう一箇所、特に大笑いしたのは、英文をコンピュータで翻訳した文章です。何度か見たり聞いたりしたことはありますが、小説の中に登場するとは…。やられました。
 Zシリーズに言えることですが、とても楽しく読むのですが、一章ごとに何も残らないというところがたまらないのですけれど、本書は、第五話がとても素敵でした。あれ、なんだか雰囲気が変わってきたな、と思いながら、その雰囲気に包まれていき、それまでの4章の長い道のりを思い返して、うるんでさえしまいました。というんで、本書は、読了後に、なんだかしみじみした気分が残りました。なんだか考えさせられる部分もあり、良かったです。
 単なる笑い話も好きですが、こういう読後感もなんだか良いですね。

*表紙カバーを外した、本自体の表紙(変な表現ですが)にも絵があります。赤い稲妻と青い稲妻ですね。






Last updated  2007.08.04 06:51:37
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