のぽねこミステリ館

2008/09/23(火)08:16

森博嗣『目薬αで殺菌します』

本の感想(ま行の作家)(135)

森博嗣『目薬αで殺菌します』 ~講談社ノベルス、2008年、290頁~  Gシリーズ第7作です。第6作以降、Xシリーズが3作刊行されましたが、今回はGシリーズに戻ったようです。  今回は、ある製薬会社の目薬に劇薬が混入していて、被害者が数名出始めた頃に、その製薬会社の社員が殺される事件が起こる… というのが大きな流れです。  食品の安全問題で騒がれている昨今ですが(事件も事件ですが、あの農水相は最悪でしたね)、この話も相当怖いと思いました。  さて、Gシリーズは大した感想が書けずにいますが―S&MとVはそもそも記事の形で感想を書いていないので、いずれ再読して感想も書きたいと思っています―、今回も書けません。  ただ、何度も書いているかもしれませんが、この1冊1冊、あるいはS&Mからの一連のシリーズはすべてがもっと大きな物語の部分部分(本作に登場する表現でいえば細胞ということになるでしょうか)にすぎない、というのを感じました。もっとも、S&MとVのシリーズはまだ1冊ごとの独立性が高いわけですが…。  そしてあらためて、これはすごい、と感じました。特に近藤刑事と犀川先生が話をされるシーンはぞくぞくしました。  そして今回、海月さんについて急展開が起こります。いくつかのシーンでは泣けてきました…。  本書は23日に読むつもりでしたが、大きな用事が終わったので、日曜日に小説解禁しました(といって、最近読んだのは10日ということで、それほど小説封印期間は長くなかったわけですが…)。ゆっくりと読書をする幸せ…。また通勤・退勤の電車でも小説が読めます(あ、一つ用事があるので洋書も読み進めなければですが)。10月はまた仕事が増えそうですが、しばらくはのんびりの時間を満喫したいと思います。 (2008/09/21読了)

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