カテゴリ:本の感想(か行の作家)
霧舎巧『十二月は聖なる夜の予告殺人 私立霧舎学園ミステリ白書』 ~講談社ノベルス、2009年~ 十一月分と同時発売された、霧舎学園シリーズ最新作です。 それでは、内容紹介と感想を。 ーーー クリスマスツリーが飾られたイベントで、久々にステージに立った湯浅アユ。ところが彼女が歌っているところで、上から男が落ちてきて、男が死亡した。現場に居合わせた棚彦たちは、これが<今月の事件>かと予感する。 一方、人気アイドルの遠波直人のもとに押しかけた蘭堂ひろみは、爆破事件の犯人の疑いをかけられることになる。 落下事件、爆破事件があり、まるでクリスマスイヴの犯行を予告するようなアドベントカレンダーも、関係者たちに届けられる。教員の脇野にもカードが届けられ、また、学園には爆弾設置騒動も起こる。 さらに、事件は繰り返され…。 ーーー 十一月の事件との同時発売ということで、両者には深いつながりがあるのですが、そこはなんとも書きにくいので省略します。つながりの面白さはありましたが、しかし本作も単品で読むと割と「?」だったような…。実は2冊併せて読んでも、私にはピンとこないところもありました。今回は、ざーっと読んでしまったせいもあると思いますが…。 4月分の事件からざーっと再読したことがありますが(調べたら2007年のことでした。こないだ再読したばかりと思っていたのですが、もう2年も経っているのですね…!)、このシリーズがいよいよラストを迎えるときには、あらためて通して読んでみたいと思えますね。霧舎さんの作品のことです、読めば読むほどいろんな仕掛けや伏線に気づけるはず…。 (2009/12/13読了)
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