2024927 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

のぽねこミステリ館

のぽねこミステリ館

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

のぽねこ

のぽねこ

Calendar

2012.08.24
XML

広瀬正『タイムマシンのつくり方(広瀬正小説全集6)』
~集英社文庫、1982年~


 タイムマシンに関する著作を数多く発表した、広瀬正さん(1924-1972)の短編・ショートショート集です。
 筒井康隆さんの『みだれ撃ち讀書ノート』に、本書に寄せた筒井さんの解説が再録されているのですが、私はまず『みだれ撃ち…』を読んで、広瀬さんの作品に興味を持ちました。
 全集は、全6巻あるのですが、まずは取っつきやすいと思い、短編集の本書を読んでみました。
 短編、ショートショート、評論を含め、全25編が収録されているので、すべてについて紹介するのではなく、印象に残った作品について、メモしておきます。

 冒頭の「ザ・タイムマシン」は、タイムマシンによるパラドックス(多次元宇宙を想定してさえもすっきりしない点もあり)が描かれているのかと思いきや…。何も考えずに味わうには大好きなラストなのですが、考えるとちょっとわからないのが残念(自分の理解力の方が)。作品はとても楽しいです。
「Once Upon A Time Machine」は、過去にさかのぼって自分の祖先を殺したらどうなるか?という、これもパラドックスをあつかった作品。ラストが良いです。
 3番目に収録された「化石の街」は、タイムマシンこそ出ないものの、時間をテーマにした作品。どこか寂しい雰囲気ですが、味わいある作品でした。
 ショートショート「オン・ザ・ダブル」は、ある青年が、社会と隔絶された空間で実験に挑むという話。好きな感じです。
 本書には、SFではない作品も何作か含まれていますが、なかでも「にくまれるやつ」は面白かったです。
 全体的に、面白い作品集でした。

 全集6作はすべて入手しているので、他の作品も挑戦していきたいです。

※2008年に改訂新版が出ているようです。表紙画像は改訂新版のものです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.08.24 21:03:09
コメント(0) | コメントを書く
[本の感想(は行の作家)] カテゴリの最新記事


Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

My favorites♪ torezuさん
姫君~家族 初月1467さん
偏った書評ブログ mnmn131313mnmnさん
海砂のつらつら日記 kaisa21さん

Comments

 のぽねこ@ シモンさんへ コメントありがとうございます。 久々の再…
 シモン@ Re:石田かおり『化粧せずには生きられない人間の歴史』(12/23) 年の瀬に、興味深い新書のご紹介有難うご…
 のぽねこ@ corpusさんへ ご丁寧にコメントありがとうございました…

© Rakuten Group, Inc.