カテゴリ:本の感想(か行の作家)
講談社ノベルス編集部『密室本2』
~講談社ノベルス、2013年~ 講談社ノベルス30周年記念企画で、ノベルスの帯のマークを3枚集めて応募するともらえる一冊です。非売品、もう企画は終了しています。 『密室本』の第一弾も持っていますし読んでいますが、特に感想は書いていませんでした。この度、『密室本2』が届いたので、先にこちらのメモを書いておきます。 『密室本』は(1巻も2巻も)、雑誌『メフィスト』に収録されている、編集者座談会のコーナーをまとめた本です。メフィスト賞作品がどのように評価されて選ばれているか、その他、座談会に取り上げられる本はどんな内容でどんな評価を受けているのかが分かって、興味深い一冊です。 この2巻は、2002年(6月)に日明恵さんが第25回メフィスト賞『それでも、警官は微笑う』でデビューされる直前の第21回座談会から、2013年4月に第47回メフィスト賞受賞作『眼球堂の殺人』が刊行される直前の座談会(第51回)までを収録していて、742頁という分厚い一冊となっています。 この期間のうち、私が読んだメフィスト賞受賞作は11作品。中でも、辻村深月さんの『冷たい校舎の時は止まる』が座談会に取り上げられているあたりなど、作品を思い出してぐっときました。応募時のタイトルより、このタイトルはずっと良いですね。 メフィスト賞受賞にはいたらなくても、編集者が気になる応募者に連絡をとったり、連絡をとって打ち合わせを重ねることで受賞に至る場合もあるなど、裏のドラマも面白かったです。 『密室本』1巻の方も、再読したくなりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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