カテゴリ:本の感想(な行の作家)
二階堂黎人『諏訪湖マジック』 ~トクマノベルス、1999年~ 『軽井沢マジック』に続く、水野サトルシリーズ(社会人編)の長編です。 簡単に内容紹介と感想を。 ーーー 遺体が陸橋から落とされ、走ってくる列車に轢かれるという事件が発生した。警視庁の馬田刑事は、生島刑事とともに、捜査に向かう。浮浪者の格好をした被害者の身元は、なかなか分からなかった。さらに、2ヶ月前にも同じ列車への飛び込み事件が起こっていたり、浮浪者の殺人事件もあり、それらとの関連が検証されることとなった。 一方、旅行会社に勤める水野サトルは、後輩の美並由加里とともに、企画のために諏訪を訪れた。現地の支社に勤める今日子は、二人と顔なじみであり、楽しい打ち合わせとなるはずだった。 しかし、今日子の父親が失踪しているという相談がもちかけられた。サトルたちは、武田信玄の本当の墓を探していたという、彼女の父親の捜索に協力することとなるが…。 ーーー 犯人は比較的早い段階で浮かんできますが、鉄壁のアリバイが立ちはだかります。前回、有栖川さんの『マジックミラー』を読んだこともあり、2冊続けてアリバイ崩しを楽しむこととなりました。本作のトリックも面白かったです。 武田信玄にまつわる歴史上の謎も紹介されていて、興味深いです。 久々の再読ですが、楽しく読めました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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