カテゴリ:本の感想(た行の作家)
筒井康隆『玄笑地帯』
~新潮文庫、1988年~ 筒井康隆さんのエッセイ集です。もともとは、『筒井康隆全集』(全24巻)の「月報」のために書かれたエッセイです。 基本的に一切改行なし、なるだけ脈絡のない話題がいろいろ書かれているという、面白い趣向で、内容も面白いです。 特に面白かったのは、解説のラサール石井さん(!)も書かれていますが、「突発性大量創作症候群」です。『虚航船団』執筆後、ものすごいスピードで短編小説を量産した、というエピソードなのですが、筒井さんの凄さが伝わってくるエッセイでした。 「コンピューターはバカか」というのも面白かったです。コンピューターのプログラムで、ハナモゲラ(意味をなさないような文章)を作るというのですが、コンピューターが作った例にも、それへの筒井さんのコメントにも笑ってしまいました。 久々に筒井さんの、しかも20年以上も前の作品を読みましたが、やっぱり面白いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.06.06 21:09:10
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