カテゴリ:本の感想(た行の作家)
筒井康隆『ダンシング・ヴァニティ』 ~新潮文庫、2011年~ 筒井康隆さんによる長編作品です。 美術評論家の「おれ」が主人公です。自分の家で執筆活動をしているとき、家の周囲で誰かがケンカしている…というところから物語が始まります。そして、同じ場面が何度も繰り返され、あるいは少しずつ形を変えながら、物語は進んでいきます。 背表紙の紹介に、「コピー&ペーストによって執拗に反復され、奇妙に捻れていく記述」とあり、どんな感じなのかとわくわくしながら読み始めたのですが、こういうことかと納得しつつ、また不思議な感覚に捕らわれながら読み進めました。 物語の終盤、一気に本作の持つ意味が分かり、332頁では涙が出てきました。 これは面白かったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.07.25 16:48:22
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