カテゴリ:本の感想(た行の作家)
高田崇史『QED 諏訪の神霊』 ~講談社ノベルス、2008年~ QEDシリーズ第15弾です。 それでは、簡単に内容紹介と感想を。 ――― 1997年10月。 住宅地で、留守にしていた家の庭で、近所の男が殺害されていた。現場には、串差しにされた白兎の死体もあった…。 同じ住宅地で、さらに事件は繰り返される。いずれも、現場近くで動物の死体が見つかることとなる。 * 1998年のゴールデンウィーク。桑原崇と棚旗奈々は、二人で御柱祭を見に行くこととなった。現地では、桑原の中学時代の同級生や、シャーロキアンの緑川の妹とも合流し、御柱祭、御頭祭など、諏訪大社にまつわる謎に挑むこととなる。諏訪に巧妙に張られた結界の真相とは。 ――― 今回も面白かったです。諏訪大社はなぜ上社、下社(いずれも2社ずつ、合計4宮)に分かれているのか、御柱祭、御頭祭の意味についての諸説がはらむ矛盾とは、そしてそれらの意味とは……。御柱祭についてはテレビで見たことがある程度ですが、本書の謎の提示は実に刺激的で、そしてそれへの解釈の提示はまさに圧巻です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.06.25 16:18:23
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